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Story=4 : Device;

「武器?」

和樹が問いかけると、ノエルは微笑んだ。

あれからノエルと和樹は二人でビジネスホテルに泊まり(当然財布にあった日本円はこの世界の通貨として役に立たなく、ノエルのXi言語に頼った)、夜を明かすと、次のノエルの要求は「お店に行こう」という話だった。

相も変わらず言われるがままにノエルについていった和樹だったが、その店に沢山おいてある不思議な装備に驚きを隠せなかった。

「ここはね、ウェポンデバイスキットやコードセットが売ってるよ」

「何、それ……」

「武器と魔法、だよ?」

「へえ、漫画みたいだ。 ちょっと面白くなってきたな」

ここから割愛して、ノエル曰く。

ウェポンデバイスは言葉の通り武器の事であり、複雑なものは使用する為のドライバとセットで売られている。

勿論これはインタフェースが存在しないブラッドには使用できないが、外付け。

この場合は和樹が微かに覚えているその世界で存在していた武器が売っている、という説明。

そしてコード。

日用品であるアプリケーションと呼ばれるものは、予め決められた命令を繰り返す物である事に対し、コードセットは単純命令のソースコードとオブジェクトコードをセットで販売している為、コンパイラさえあれば、ソースコードを工夫することでより強力な作用を発生させられる。

「つまりね、製作会社がコーディングしたソースコードをコンパイルするとオブジェクトコードとして生成されるから……、それをリンケージで実行する事で、炎とか電気とか風圧とか出せるんだよ。 そもそも日用のアプリは殆どアセンブリだし……」

「すまん、横文字の説明から頼む」

ノエルは口をうへぇ、と横に広げて困惑の色を示すと、カウンターのお兄さんに紙をペンを貸してもらえるよう頼んだ。

こうまでしないとわからない自分に嫌気が差してくる和樹だったが、適当に聞き流さないことでその仕組みについての理解は概ね成功した。

用意された魔法の設計図ソースコードと、その魔法道具オブジェクトコードがある。

設計図をおこすには、生成装置コンパイラが必要で、魔法道具を具現化させるには、発射装置リンケージを使うことで可能、という事になる。

補足だがコードセットはその設計図と魔法道具だけであり、生成装置と発射装置は別売りである。

「で、それは俺に使える物なの?」

「安いコンパイラやリンケージはソフトウェアじゃなくて、ハードウェアになるから、外付けの演算装置とハードディスクがあれば和樹にも使えるよ」

「演算装置……パソコンとかの事か?」

「名前は、NDCって言うんだけど、ね?」

ノエルは笑みを返しながら答えたが、この時妙な違和感を和樹は感じる。

常識として、パソコンの事を演算装置等とは言わない。

だが、関係は至って思い出せないが、和樹にはとある女の子にそれを教えられた事の記憶が微かに残っていた。

不思議な感覚に神妙な顔をする和樹だが、それを無視するようにノエルはいつの間にかに購入したらしい、携帯電話のサイズをしたNDSを和樹のホルダーの横に固定した。

箱には四つのインターフェースが備わっており、これに更にとケーブルを挿す。


ケーブルの先は、詳しい用途は不明なものの、剣を模したような棒状の物であり、ノエルが手渡すと和樹の顔色一変する。

「おお、なんだかカッコいいなあ。 これでヌライムとか居れば完璧なんだけどな」

続けてノエルは指輪の形をしたリンケージを和樹の手に嵌めて、伸びたケーブルをNDSに挿す。

「最後にドライバとライブラリ、だよ」

ノエルはインストール用USBをインターフェースに差込むと、暫く時間が掛かるらしく再び武器とやらを見定めに店の奥に入っていった。

同時に流れるがままノコノコとノエルについてきてしまったが、一体これから何が起こり、何をやらされるのか、という逸らしていた不安が和樹を襲った。

一つ目は恐らくあの住人を無差別に殺しているであろう、デバッガの排除であるのは予想として安全牌であるが、まさかそれが一匹も残らずというのではないだろうか。

「ま、まあこういう話には魔王ってものがつきもんだ。 頭を潰せばゲームクリアってのが条理だよな」

勿論これだけで納得できるはずも無い。

そもそも身の安全や、それだけの力を持つノエルが俺の手を借りなければいけないのはどういうことだろうか。

ゲーム脳視点で考えれば、やはり。

「魔王の弱点が人間の清き心って奴なんだよな、多分」

とはいえ、命の危険が伴うわけであって。

「き、きっと、清いヒロインの涙やおっぱいで生き返るんだろうな! ディモールトッ、ベネ!」

「何独り言、言ってるの、かな?」

妄想に浸っていた和樹を呼び覚ますノエルの声でビクッと身を反らした。

ゆっくりとノエルの方を振り向くと、手には黒く、重々しく、ノエルの容姿に似つかわしくない物が握られていた。

「ソレは何?」

「これは……ボタンを押すと人が殺せるという不思議な道具、だよ?」

紛れも無くそれは拳銃だった。

普通ならここで寒気が走るところだが、この場合での和樹は違った。

「うっそー!? マジかよ、いいね! 見せて見せて!」

ガンマニアの友人の影響で軽度のオタクが入った和樹は狂喜し、ノエルの小さな手から取り上げる。

店内の電灯に晒して眺めると、今更和樹はその歪な形をする銃の正体に気付いた。

「ノエル、これ……、買ってくれよ」

和樹はノエルの方も見ずに、震えながら銃を眺めていた。

雑誌を見て、中二病をこじらせた和樹に対し、友人はこう紹介していた。

「ウェブリーアンドフォスベリー、オートマチックリボルバー……」

~なぜなにエイリアス~



Q横文字はもういやです


A複雑なのは多分この回だけだと思います

下記は勉強にはなるかもしれませんが、理解しちゃった場合もあるでしょうし読まなくて特に問題は無いです

寧ろ長いから読まない方がいいかも知れません






QNDCって


Aようするに架空の演算機器

取り敢えず画面の無いPCだとでも思って頂ければ問題ないです

作中でノエルは分けて言ってますが、PC同様内蔵ハードディスク付いてるのが主です



Qアプリケーションって


Aエクセルやワード等のソフトの事ですが、この場合わかりやすく言うと

洗濯機やライター、その他諸々の日用品の総称みたいです



Qソースコードって


Aプログラムの設計図が一番わかりやすいです

世界的に有名なのは、Cで

#include stdio.h

int main(void)

{

printf("hello, fuck'in world!");

return 0;

}

でしょうかね

画面上にhello, fuck'in world!と書かれます、私の曖昧な記憶が間違ってなければ(一部確実な誤りがあります)



Qコンパイル

プログラムは人間に理解できる言葉で書かれてますが、これを機械が理解出来るように変換することです

機械であるアンドロイドがコンパイルする必要が無いと感じますが彼ら元々意識して

低水準言語(機械語)は使えないですし(人間が感情を操作できないように)

そもそもとして各個人が内部に据えているNDCを中継して武器にソースコードのデータを送る仮定で

結局コンパイラやリンカは必要不可欠なんです


Qっていうか、なんたら水準言語って何なの?


A説明遅れました


自然言語=私達の言葉

高水準(高級)言語=我々の言葉の原型をある程度保った言葉

中間言語=機械言語に近い言葉

低水準(低級)言語=機械語を示す


機械は低級っていうのが偏見感じますが、優性と劣性の違いみたいなもんでしょう

中卒の私には違いがよくわかりません



Qオブジェクトコードって?


Aつまり、ここで高水準言語が中間言語になりました

でもこのままでは使えません



Qリンケージって?


Aリンケージエディタを表してます

リンカともいいます

必要な他のオブジェクトコードやライブラリを探して結合させないと形になりませんから

鋼の錬金術師で言うなら火を起こすには何が必要か?⇒エイリアスでは必要なものをインストールする

鋼の錬金術師で言うなら火を起こす命令に何が必要か?⇒エイリアスでは陣ではなく、ソースコードを使います


鋼の錬金術師で言うなら発動のときに結合させる為に行う動作⇒エイリアスでは叩いたり、手を合わせるのではなく、リンケージを使います(但し一時的な自動実行ファイル)


ほら、すっきりしましたね

現象と違ってニュアンスが曖昧で無いのでわかりにくいんですよ

これで思ったのは理系を理系で一括り出来ないって事



Qアセンブリって?


A余りにも話に関係ない可能性があるので割愛しますが、主に機械語のことです

我々が普段使う、単純な命令で動いてる日用機械とかは大体この言語で命令が出てます



Qソフトウェア、ハードウェアって?

改めて聞かれると困りますね……

主にコンピューター内部で作用するものがソフト

外部で作用するものがハードと言われますかね


例えばキーボードをパソコンと繋げたらハードですけど、パソコンの中でキーボードを使ったらソフトというかなんというか

すみませんが詳細はwikiって欲しいです



QUSBって?


A言わなくてもわかると思いますが

ユニバーサルなんとかなんとかの略です

つまり世界規格の万能インターフェースか何かですね



Qウェブリーアンドフォスベリー


Aちょっと銃に興味ある人でも知っているような有名な銃です(実際私も銃は苦手で)

いわゆる厨二病の代名詞だと私は自負しており、ロマンに満ち溢れた壊れやすい銃です

と、いうのもオートマリックリボルバーという滅茶苦茶な機構故です

M92Fの様なカッションカッションとS&Wみたいな打つたびくるくる回る、あの機構が合体してます

そう、格好良い所だけ合体して、欠点だけ合体したような銃です


オタク向けに参考書籍を出すと、ブラックキャットのハーディスが限りなくパクってます

(最近の子じゃわからんかもしれないけど)REDのヘイトソングも機構がかなりそっくりです。

まあヘイトソングはぱっと見ツェリスカなんですけどね


ツェリスカも厨二銃の一つで、誰かさんの大好きな「世界最強の威力の拳銃」です

ガンマニ曰く、結構アニメやら漫画に出てくるそうです

さすが厨二銃

ですが


何故かウェブリーフォスベリーは滅多にありません、一応命中精度の高い良い銃とは言われていて、これとM92F inoxが私の大好きな拳銃です

フォスベリーはリアリティを重視すると、時代、戦争、海外物じゃないとまず出せないので(とはいえ、海外物というだけでも全然出せるんですけど)今回それを無視できる状態にある以上、銃はこれに決まりですね


勿論リアル感を重視するなら時代系列でマカロフとトカレフ、ニューナンブを使い分けてください、安定した日本国銃かと

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