日常
川村 祐夏 16歳 高校一年生
基本朝は弱い。
当然髪を巻く時間もないし
制服を整える時間もない。
世の高校生は皆オシャレだって
のに……。
いやあたしだってオシャレは
したいよ?
でも
やっぱ朝は弱いのよ(笑)
これが──────────
真『ほんっと祐夏は色気ないねえ(笑)』
と言われる所以。
祐『うるさい!あたしだって…やるときゃやるんだから!』
私の親友笹原真佑。
この子いつも色気ないって
いってくる。
たしかに真佑は
顔小さくてスタイルよくて
目大きいし………
でっでもあたしだって
負けないんだから!!
そう自分を奮いたたせてみる。
といっても急にかわることは
できないわけで…
どうなればもっと
かわいくなれるんだろ…
ぶつぶつ独り言をいいながら
考えてると
急に真佑の顔が明るくなった
真『おっおはよぉ!!』
声色を変えて誰に話しかけたかと思えば
◆『はよー』
そいつは私の席の隣に座った
◆『川村ー.スマン教科書みせて今日も』
はあ… こいつ…
祐『また忘れたの?結城くん』
結『もってくる気がない(笑)』
祐『…………もう』
この人は同じクラスの
結城 祥君。
私の隣の席の人。ついでにいうと…………
真佑の好きな人。
真『結城くん不真面目~★』
完全シカトして他の人のとこに
いった結城くん。
結城くんて鈍感だよなあ…
真佑の恋心に気付かないなんて
それでもめげない真佑。
がんばれーと
心の中で応援してみた。
真『結城くんやっぱあたしのこと嫌いなんかなあ…』
祐『結城くん鈍感なんだよ(笑)』
何かを決心したように
真佑は急にこっちを振り向いて
私にこういってきた。
真『祐夏さ結城くんにあたしのことどう思ってるか聞いてみて!』
祐『えっ…でも…』
真『ミスドおごり』
祐『はいききます!(笑)』
真『じゃよろしくねえ』
そういうと真佑は自分の席に
かえっていった。