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《DUAL MIND - デュアル・マインド》  作者: ミストマン


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第21章:最終決戦・中枢制圧

中枢最深部、空間は異様な静けさに支配されていた。光と影が交錯する広大なホールの中心には、仮想と現実の境界が曖昧なエネルギーの渦が渦巻いている。

「……ここが核心か」カイは息を整え、光剣を握りしめる。ユナも光刃を展開し、二人の呼応はすでに最大値に達していた。


だが、予想以上の抵抗が待っていた。ホールの奥から、かつて倒したはずのカリュプスが、より凶悪な姿で現れる。全身を黒金の義体で覆い、機械の動作音と人間らしい呼吸が混じる異形。背後には無数のドローンと電脳結界が蠢き、二人の進行を阻む。


「カイ……これは……」ユナの瞳に一瞬の驚きが走る。

「驚く暇はない……呼応するぞ!」カイは低く唸り、二人は光の刃と仮想空間の攻撃を完全同期させる。


カリュプスは異形の腕を振り上げ、空間を切り裂く衝撃波を放つ。周囲のドローンも同時に攻撃を仕掛け、電脳結界が二人の思考波形をかき乱す。

「……くそ、干渉が強すぎる!」カイが声を荒げる。

「でも、私たちなら……」ユナは二重化思考で幻影と現実を瞬時に識別し、呼応を強化する。


二人は互いの呼吸を合わせ、光刃と光剣で次々とドローンを破壊。カリュプスの義体も攻撃を受けるたびに軋む音を立てる。だが、幾重もの防御が彼を守る。

「まだだ……全力で!」カイが叫ぶ。


ユナが光刃を拡張し、カリュプスの動きを封じると、カイは仮想空間の攻撃を義体の関節に集中させた。瞬間、カリュプスは両腕を広げ、巨大な衝撃波を放つ。

二人は光の粒子で防御しつつ距離を取り、互いの思考波形を共有する。呼応の精度が極限まで上がり、攻撃と防御が直感的に融合する。


「ユナ……今だ!」カイが指示を出す。

「わかった……行くわよ!」ユナも応じ、二人の光刃が同時にカリュプスの胸部に突き刺さる。義体の外装が崩れ、機械音とともにカリュプスは崩れ落ちた。


だが、ホール中央の電脳結界が異常反応を示す。幹部が残した最終防衛層、富裕層の意識そのものが二人に襲いかかる。幻覚、恐怖、記憶の残滓——精神を揺さぶる波が押し寄せる。


「カイ……耐えて!」ユナの声が脳内に直接届く。

「お前も……一緒だ!」カイが叫び、二重人格的思考で互いの精神を補完し合う。光刃と光剣の呼応が電脳結界を切り裂き、精神的攻撃を打ち消す。


最深部での戦闘は、物理的攻撃と精神攻撃が完全に交錯する。二人の呼応が最大限に機能し、ついに電脳結界は崩れ、中枢の制御室が現れた。


室内には富裕層の幹部たちが待ち構えていた。冷徹な瞳と装置に覆われた義手、義足の群れ。だが、カイとユナの存在は揺るがない。

「ここで止める……!」カイが光剣を構える。

「ええ、私たちなら……」ユナの光刃が輝き、二人は決戦の一歩を踏み出した。


中枢の核心が開かれ、最終決戦の幕が静かに、しかし確実に上がった。地下層、電脳世界、そして現実世界——すべてが二人の呼応の中で共鳴し、富裕層の支配の崩壊が始まろうとしていた。

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