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22話

-うーん…-

フェリックスに視察の件を知った経緯をうまくごまかした俺は、工房用の機体の運搬準備をするため、ゆっくりと工房へ足を運んだ。

-俺の気のせいじゃないよな。-

視察の話を教えてくれた使用人。

そいつの顔は、これまで生きてきて一度も屋敷で見たことのないものだった。

-まぁ…そいつだけじゃなく、最近見かけない顔が増えてる気もするしな。-

このまま真相を知らずにうやむやにするなんて我慢できなかった俺は、ちょうど近くを通りかかったアルフレッドをつかまえて問いただすことにした。

「デミアン様、何か重大なご指示でもございますか?」

「一つだけ聞きたいんだ、アルフレッド。」

「一つでも百でも、私の知る限り全てお答えいたします。」

いつものように忠実で真面目な態度を見せる彼に、俺は尋ねた。

「最近、新しく働く人を雇ったのか?」

「いいえ、そのような大事なことをロウェナ様やフェリックス様と相談せずに独断で進めるはずがございません。」

アルフレッドの明快な答えに、俺の抱いていた疑問はさらに深まった。

-じゃあ、そいつらは一体何なんだ?-

俺が見間違えたのか…

それとも幽霊でも見たのか、なんて考えながら振り返って工房へ向かおうとしたその時だった。

「デミアン様。」

「まだ何か用か?」

俺の問いにすぐには答えず、アルフレッドは鼻が触れ合うほど近づいてきた。

周囲に誰もいないことを確認した彼は、小声で囁いた。

「使用人に扮して屋敷の内情を探ろうとする侵入者がおります。」

「何人いて、どんな奴らかはわかってるのか?」

「もちろんでございます、デミアン様。このアルフレッド、任された仕事をおざなりにするようなことは一切ございません。」

無愛想な顔に誇らしげな表情が浮かぶのを見て、俺は疑問が解け、心が軽くなるのを感じた。

「目的は何か、誰の差し金かは突き止めたのか?」

「申し訳ございません、そこまではまだわかりませんでした…」

侵入者たちの用意周到さ。

ただの執事ではなく、スーパー執事と呼んでもおかしくないアルフレッドが突き止められないほどの能力を持った侵入者たち。

その用意周到さと自然な潜入ぶりに、誰かの協力があることを直感した。

「いつでも目を光らせ、問題が起こればすぐ取り押さえられるよう手配しておきます。」

「わかった。」

恐縮してさらに深く頭を下げるアルフレッドを背に、俺は工房へ向かった。

「とりあえず、ここにも特別な異常や…仕掛けられたものもないな…」

クリップボードに置かれた表を眺めながら、俺がいない間に何か問題が起きてないか確認した。

「全部終わったか?」

信じられないことに、全ての箇所をおざなりにせず点検した証拠。

それがクリップボードに刻まれたチェックマークが証明していた。

-あまりにも順調に終わったから、逆に不安になるな。もう一度確認しておこう。-

今日使う予定の建設用機体。

そして、万が一の事態に備えて運ぶアルドリック専用の外骨格。

二つの機械の点検はこれで三回目だから、なおさら早く終わった。

私の作品に貴重なお時間を割いて読んでくださる読者の皆様に、心より感謝申し上げます。

また、皆様のご家庭と、貴方が取り組まれているすべてのことや計画が順調に進み、

さらには幸福と健康に満ちあふれた日々となりますよう、心からお祈り申し上げます。

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