人違いで追放された聖女、隣国王子達にスカウトされ暮らす。もう虐げられるのは嫌ですし。
聖女追放書いた事なかったので書いてみた。
それは本当に突然で。
女神への祈りの後、建物内を移動していると
「お前がアイラだな?」
神殿に第2王子ユーリと兵士がやって来た。
そして、いきなり私を取り押さえた。
「なんなんですかいきなり!」
「黙れ!
悪辣な聖女め!!貴様を国外追放する!!
王の許可もある!!」
兵士は懐から巻物を取り出すと広げて見せる。
そこには
"聖女アイラは役目である女神への祈りを怠り、
他の聖女に仕事を押しつけ、かつ嫌がらせを繰り返し、司祭達にも辛く当っている。
神殿では身分は関係ないが、公爵令嬢という身分を笠に立て脅し、本来禁止されている贅沢や
外出などをしている。
外出した先で男と遊んでいる。
そんな者に聖女としての資格はない。
よって資格を剥奪し、
アイラ・リンクルスを国外追放に処す。
2度とこの地に足を踏み入れる事ならず。
踏み入った場合、その場で処刑する"
そう書いてありました。
「待ってください!私はアイラ様ではありません!
アゲハです!」
「見苦しい言い訳だな。
アイラはピンクブロンドにピンクの瞳、体型は細身の長身。
お前と特徴が一致する!それに
聖女アゲハは瞳はピンクだが髪は茶色だったはずだ。違うではないか」
「それはアイラ様が自分と同じ髪と瞳が気にくわないと仰るから染めているのです!
瞳の色も変えております!!
祈りの後はいつも元に戻ってしまうのです!」
「祈りの後で元に戻るなど、聞いた事がない。嘘も大概にしろ!」
「ユーリ第2王子!私の顔をよく見て下さい!!
アイラ様とは違います!!」
「ええいうるさいぞ!早く馬車に乗せろ!」
そう言われ、乱暴に馬車に乗せられます。
(だから人の話を聞いてってば!)
「何事ですか!?」
声が聞こえて振り返ると司祭であるカレン様の姿。
「ああ、カレン司祭。今、聖女であったアイラを
国外追放する所だ」
「追放、ですか。公爵はなんと?」
「ああ、公爵家は爵位を落とす。アイラとは縁を切らせた。アイラはもうただの平民。
よく告発してくれたな、司祭」
「もったいなきお言葉」
(ああ、カレン様が告発したのね。って私はアイラですって!気付いてくださいカレン様!)
声を出そうとするも、無情にも扉が閉められそのまま馬車は走りだしてしまった。
__________
「ほら、降りろ」
そう言われて乱暴に降ろされる。
周りを見渡すと国境の村。
「そこが隣国との境だ。
兵士がいるから色仕掛けでもして入れてもらうんだな。そういうのも得意なんだろう?
さっさとこの国から出て行け。
もう2度と帰ってくるなよ!」
そう言って馬車は去っていく。
「・・・なんでこんな事に。これからどうしよう」
荷物も持たされずに追放されたので何も持っていない。
「許可証が無いから隣国に入れない。
でも国外追放されたからここにもいられない」
考えているとくぅ、とお腹が鳴る。
「祈りの後で何も食べてない・・・。
お腹すいた」
その場に座り込む。
じわ、と涙が出てきて視界が滲む。
(孤児だった私が祈りの力が強いから、って
神殿で聖女になった。
あの地獄だった孤児院から抜け出せた。
アイラ様や貴族出身の司祭や聖女にはいじめられたけど耐えられた。平民出の子達にも見て見ぬ振りや
嫉妬されたけど耐えられた。でも
人違いで国外追放は流石に・・・)
神殿まで戻るには離れてしまっていて無理、
仮に戻って間違いだと言って、カレン様達は信じてくれるか?
(私の本当の髪と瞳の色を知っているのは、
前司祭様とアイラ様だけ。
前司祭様は病気で引退しているからすぐには呼べない。
アイラ様が嘘をつけば前は嘘でも皆信じる事にしていた。
今は違うかもしれないけれど・・・どうなんだろう。
カレン様は優しかったけど、あれは大司教になるためにしていただけ。
見下していたもの。
戻っても『人違いを見抜いて間違いを糺した』ってなって、結局また利用されるだけね。
こき使われるだけ。神殿には戻るのは嫌。
孤児院も戻りたくない。
また叩かれるのも、熱湯を被せられるのも、寒い中外に立たされるのも嫌。
どうしよう)
そう考えていると、ガラガラという音が聞こえて来た。
そしてピタリと止まる。
「そこの君。聖女の格好をしているけれど、
神殿の聖女?
何故こんな所にいるのかな?」
のろのろと顔をあげると水色に深い蒼の瞳の美男子。
たしかこの方は・・・
「あれ?君は確か・・・聖女アゲハ?髪の色は違うけれど。
瞳も濃いね?
なんでこんな所に?」
「貴方は確か・・・リクハルド王子殿下?」
隣国アルガルド王国の第1王子、リクハルド・アルガルド王子。
「あら、アゲハ様ではないですか!」
そう言って後ろから現れたのは、
隣国聖女のカーミラ様。
リクハルド王子達はこの国の、[聖女の力を特殊な石に貯め、各地に配置する]
という方法を学ぶために入国していた。
神殿にも訪れて私にも会っていた為、すぐに分った。
今日が帰国の日だったのか。
「ええと・・・その・・・人違いで国外追放されまして・・・。
お腹が空いておりまして座り込んでおりました。
それにしても、よく私がアゲハだとお分かりになりましたね。
ユーリ王子は分らなかったのに」
その言葉に驚く王子達。
「人違いで国外追放!?なんでそんな事に。
髪や瞳の色は違っても分るよ?
骨格とか顔の形は違うからね」
「わたしはアゲハ様の持つ力で分りますけれど・・・。
顔が違いますもの、分りますわ。
あの、人違いで国外追放とはどういう事でしょう?」
答えようとした瞬間
ぐぅー
盛大にお腹が鳴ってしまった。
「馬車の中にパンがある。入って食べて」
素直に頷き、エスコートされて中に入る。
「おや?貴方は確か聖女様?何故ここに?」
中には側近のコンラッド様が。
「事情は後だ、彼女にパンを。
土産で貰っただろう」
「はい、分りました。
どうぞ」
受け取って囓る。丸い白パン。猫の印がついている、王都で人気のパン屋のパン。美味しい。
もぐもぐと食べる私を静かに見ている3人。
「もっと食べるかい?」
そう聞かれたのでこくりと頷く。そして食べる。
気付くと全部食べてしまっていた。
「も、申し訳ございません!!美味しくてつい・・・」
「良いんだよ。
・・・何があったか、話してくれる?」
王子に言われて、これまでの事を話す。
みるみる内に、王子達の顔が険しくなっていく。
「まさか人違いで国外追放・・・。
それも話を聞かず、荷物も持たせず無一文。
ふざけているな」
「確認せずに本人だと思って追放。
恐ろしいです」
「昨日会いましたが、あの王子そんなに
愚かだったのですか・・・」
「私も驚いて。
祈りの後でお腹が空いてしまって動けなくなっていた所を殿下達が通りかかってくださって。
感謝申し上げます」
「いいや、礼など不要だ。
それよりこれからどうする?
神殿へと戻るか?」
「いいえ、戻って全て解決しても、
今までと同じようにこき使われるだけです。
もうそんな生活は嫌です。
でも帰る所はなくて」
しょんぼりとする私に殿下は言いました。
「それなら私達の国に来ないか?
この国の結界構築技術や仕組みは学んだが、
実際に知っている君がいれば心強い。
聖女の仕事も手伝っても欲しいんだ。
カーミラの負担も減るだろうし。
どうだろうか?」
カーミラ様も
「それはいいですわね!
アゲハ様、是非わたくし達の国へ来て下さい!
わたくし1人では大変で・・・」
側近のコンラッド様も
「客人だと言えば国境門は通れます。
是非我が国へ」
3人共目が爛々としている。
「よろしくお願いします」
私は頭を下げました。
__________
国境門にいた兵士に話をし、
私は無事に隣国へと入る事が出来た。
許可証は無かったが、王子が身分を明かし、私の事情を話したらあっさり通った。
(兵士達もびっくりしていた)
門をくぐった瞬間、私は眉を寄せた。
「結界が薄い事に気がつきました?
・・・1人で結界を張り、維持をし続けるのは大変で。
昔は数人いた聖女も今はわたくし1人。
強い魔物が来たら破かれてしまいます。
なのでエルシーク王国の技術を学びに行ったのです」
カーミラ様がそう言いました。
「私、頑張ります」
そう言うと、カーミラ様はにこりと笑いました。
可愛い。
それから数日かけて王都へ。
道中結界装置を設置予定の村へと足を運んでみたり、
女神に祈れるか試してみたり。
(女神の怒りがすさまじかった。
隣国手伝っていいよ!自由にして!
とあっさり許可くれた)
カーミラ様に祈りのやり方を教えたり、
色々していたら着いた。
「王子、聖女カーミラ様、お帰りなさいませ。
陛下方がお待ちです。
そして貴女様がエルシーク王国聖女アゲハ様ですね?
私は国王陛下の侍従をしておりますリチャードと申します。
アゲハ様にも国王陛下や王妃陛下、重臣の皆様方と面会をして頂きたく・・・」
侍従の方がそう言いました。
国境門を越えた時に早馬を出したそうで、
会いたいのだとか。
「やはりそうなったか・・・」
リクハルド殿下が呟きます。
「お疲れの所申し訳ございません。
アゲハ様にはまず湯浴みをして頂きます」
リチャードさんが手を叩くと侍女数名が現れ、
そのまま連れて行かれました。・・・凄く大きな湯浴み場へ。
ピカピカに磨き上げられ、(侍女達ははしゃいでいたような)聖女服も洗濯されて綺麗になった。
その後外で待機していたリチャードさんについて行くと、同じく綺麗さっぱりとした殿下達と再会。
(殿下と側近のコンラッド様は頬が少し赤くなっていて、カーミラ様は素敵、と呟いていた)
扉の前へ。
「リクハルド・アルガルド、及び聖女カーミラ・アンカイト。
コンラッド・アルマ侯爵令息、そして
エルシーク王国聖女、アゲハ・リンゲルス様が参りました」
側の衛兵がそう告げると
「通せ」
扉の中からそう声が聞こえ、扉が開きます。
中には重臣達と王座に国王陛下、その横に王妃陛下、
リクハルド殿下似の若い人物も。
「只今戻りました。国王陛下」
「うむ、ご苦労。
して、そちらが例の聖女、アゲハ殿だな?
報告は聞いている。
我が国は其方を歓迎する。
ゆるりと休まれよ」
国王がそう発言すると、
「本当に綺麗な髪と瞳。
わたくしの侍女達が張り切ってしまったようね。
ごめんなさいね」
そう王妃陛下が仰いました。
王妃陛下専属の侍女だったんだ。
「僕は第二王子のハルムント・アルガルド。
貴女がアゲハ様ですね。
お初にお目にかかります」
物腰の柔らかい方。
それにしても、王族の方に労われるなんて、何年ぶりでしょうか。
私は国で習ったカーテシーを披露し、
「お初にお目にかかります。
アゲハ・リンゲルスと申します」
慌てて名乗りました。
「綺麗なカーテシーですわね。
平民出と聞いていましたが、相当な努力をしたのですね」
「ありがとう存じます、王妃陛下」
「急な面会、申し訳ない。
皆の者、
この方が隣国エルシーク王国の聖女の1人であるアゲハ・リンゲルス殿だ。
訳あってリクハルド達が保護し、本人の希望でこの国で暮らす事になった。
聖女カーミラの手伝いもしてくださるそうだ」
国王陛下がそう言うと、重臣達がおお、と声をあげます。
「「「我ら心から歓迎いたします」」」
「よ、よろしくお願いいたします!」
「それではアゲハ様、
お部屋にご案内致します」
侍従のリチャードさんに促され、
「失礼致します」またカーテシーをし、
部屋から退出しました。
__________
「聖女カーミラ、アルマ侯爵令息もご苦労だった。
エルシーク王国の技術、しっかりと学んできたであろうな?」
「はい、しっかりと。
聖女アゲハ様から祈りのやり方は教わりました。
慣れるのに時間はかかりますが、
装置が完成し、各地域に配置する頃には
使いこなせるように修練いたします」
にこりと笑って私を見るカーミラ様。
「そうか、それは良かった。
アルマ侯爵令息。装置の資料を」
そう言われて懐から出し、侍従に渡して
侍従から王の手へ。
「装置の材料はこの国にありますし、
聖女の神聖力を貯める石も魔石に術式を加えればいいだけなので、
あとは作る技術者の確保ですが・・・」
「魔石の技術者も装置を作る技術者も確保済みだが
装置の完成に時間がかかるか。
設置もだな。
それまでは聖女カーミラに負担がかかるが」
「アゲハ様もお手伝いしてくださるとの事。
大丈夫ですわ」
「そうだったな。
それにしても、あの国の第二王子は
相変わらずか。
今頃は人違いに気づいているだろうが、
帰りたいとは言ってはいなかったのだな?」
「はい、全て解決しても、
こき使われるだけだから嫌だと」
「平民だからと見下していたようですわ。
平民出の司祭や聖女候補も、嫉妬していたと。
助けてくれなくて、味方もいなかったとも聞きました。
質素倹約と言って固いパンと具が殆どない冷めたスープを毎日出されていたり、
固いベッドに薄い布1枚で毎日寝ていたりと・・・。
他の者は普通のパンに具が沢山の温かいスープ、食事を出されていたそうです。
寝具も普通のものだったと。
本来追放予定の公爵令嬢は、豪華な食事と部屋だったとか。
わたくし達が保護した時には空腹で動けなくなっておりました。
人違いで追放されなくても、いずれ逃げていたかもしれません。
わたくしだったら逃げ出します」
「いずれ、あの国は滅びるだろう。
ああ、聖女を帰せと行ってきた使者には
”聖女は帰る気は毛頭無い。非道な扱いをしてきた貴国に返す気はさらさらない”
と言っておけ」
「そうですわね。
陛下、アゲハ様の専属侍女の選定、
わたくしにお任せを。
愚か者には指一本触れさせませんわ」
王妃は綺麗な笑顔で言います。
「よほど気に入ったようだな。
任せる」
笑顔で了承する王。
ああ、王も気に入ったんだな、
エルシーク王国に怒ってるな、
と長年仕える重臣一同思ったそうな。
その後、豪華な部屋に案内されたアゲハは驚き。
(天蓋付きフカフカダブルベッド。テーブルやイスも高そう。
花瓶には花が活けてある、テーブルの上にはお菓子と果物沢山)
「あの、ここが私の部屋なのですか?」
「ええ。といっても、正式なお住まいが決まるまでの部屋ですが。
用がありましたらこのベルを鳴らせば侍女が参りますので」
と案内してくれた侍女が去った後、
フワフワのベットに触り、その後自分の頬をつねり夢ではない事を確認したり、
お菓子を久しぶりに食べ大興奮。
「甘い。美味しい!」
(お菓子なんぞ食べたのは孤児院時代に数回だけ)
豪華な食事にこれまた驚き
「これが私の分ですか?」
「はい。本当はパーティーを開催したかったのですが、聖女様が疲れているから後日にと。
マナーは気にしなくて良いですよ」
と言われた。
(食事のマナーも覚えさせられたが殆ど使った事なく忘れてた。
会食はアイラが取っていったから。
ちなみにアゲハのマナーは完璧だった)
「何コレお肉柔らかい!!パンはフワフワ!!!
スープも温かい!!!美味しい!」
と歓喜し、
美味しくて泣きながら食べていた姿を見ていた侍女
(心配でこっそり覗いてた。ホントはいけない)が泣いていたり。
『良かった食べてくれた。泣きながら食べていらっしゃる、隣国では酷かったんだな。
良かった良かった』と皆喜んでいた。
サラサラの寝間着に着替えてベットに恐る恐る横になり、
(女神への祈りは、願いと同じ。
この国を守って欲しいと、
心から願わないと力を貸して頂けない。
元々力があった私は必死に祈っていたら、
力が増えた。でも
私以外の聖女は祈りが雑だったり、
心が篭ってなかったから力がある子でも
本来の力を出せていなかった。
それを私で憂さ晴らししていた。
元々平民を見下してた所もあったけれど。
でもここは違う。
国王陛下を筆頭に、皆が歓迎してくれてる。
女神も自由に生きて良いと言ってくださった。
もうあんな国には戻るなとも。
幸せを見つけてとも。
そうしていいのかな?)
そう考えていたら睡魔が襲ってきて、
眠りについていた。
_______
その頃エルシーク王国Side
「アルガルド王国が聖女を返さないと、
そう言っているのだな?」
「はい、"聖女は帰る気は毛頭ない。
非道な扱いをしてきた貴国に返す気はさらさらない"と」
「まさか最低限の生活しか送らせていなかったとは。
アイラを告発した司祭は注意はしていたと言っていたが表面上だけで実質見て見ぬ振り。
牢に入れてあるが追放するか、流刑にするか。
追放をした兵士は辞職させた。
ユーリもユーリだ。
ろくに顔を確認せずに追放しただと?
あやつに任せるのではなかった」
「あのアイラに髪と瞳の色を変えろと言われていたとか。
髪の色を知っていたのが前司祭とアイラだけだったそうです」
「アイラは国外へ追放したが、他の聖女達総出で祈っても、前ほど力を頂けない。
魔石に蓄積される量が減った為に、1回だけで済んでいた祈りを1日5回まで増やす事になった。
『心を篭めて祈ってきたアゲハをこき使ってた上に追放したからよ?
心の篭っていない貴女達の祈りなんてこれくらいしか力を与える事しかできないわよ。
アゲハを連れ戻そうなんて考えているみたいだけど、絶対しないでね?
そんな事したらもう祈っても力をあげないから。
そう王に伝えてね』 との女神からの言伝を頂いた者がいたな。
・・・諦めるしかないか」
「そうですね。
女神に見放されたら終わりです。
聖女アゲハを連れ戻すのは止めたほうがよろしいかと」
「ユーリは軟禁してあるが、継承権剥奪が妥当か?
断種後、平民堕ちにすると持たないな。
辺境に送るか。騎士団にみっちりしごいて貰う。
神殿の司祭達も精査し、不正や虐めなどをしていた者は厳重に処罰しろ」
「承知いたしました」
エルシーク王国は、聖女を総動員して結界装置の維持を務め続けているが、
過酷になった祈りに根を上げる者、もうやりたくないと言っている者が続出しているそうな。
国外追放となった元聖女アイラの行方は不明。司祭カレンは資格剥奪&実家からも籍を抜かれて
平民堕ちで流刑。
隣国へ渡った聖女アゲハは、待遇の違いに戸惑いつつ、楽しく暮らしている。
終
読んでいただきありがとうございます。
おのれ喘息ゥ・・・
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