第49話 兄、水のダンジョンを攻略する。
今週もブックマーク1名様ありがとうございます。
リアルが忙しくて更新が遅れがちでご迷惑おかけしていますが何とか週1回は更新続けたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
【異世界生活23日目 夕方】
「じゃあ、いくか」
俺はそう宣言して、目の前にあるボス部屋の扉を開けようとする。
「テミスさんから、ボスの情報聞いた方がよくない?」
フブキがしれっとそう言う。
他の4人がそう言われてはっとする。
「フブキちゃん、意外と冷静だね。いつもだったら真っ先に飛び込む勢いなのに」
カミラが冷やかすように笑う。
「たぶん、この戦いは私がこのパーティで戦う最後の戦いになるだろうし、そりゃ冷静になるよ」
フブキがそう言って少し寂しそうな顔になる。
爺さんとミユキがフブキと俺にそう約束したもんな。フブキがついてこられるのはこの町までと。
逆に俺達はテミスという新しい仲間が加わることが決まり浮かれていたのかもしれない。
「お兄ちゃんがこのタイミングでテミスさんに大事な事聞くからテンポがおかしくなっちゃったんだよ」
カミラが俺をそう責める。
「いやいや、このタイミングでテミスにこれからの事を聞いておかないと仲間になってくれなかったかもしれないだろ?」
俺は慌てて弁明する。
「そうだな。町に帰って冷静になったら、今までの暮らしを続けていたかもしれない。カミラが提案してくれた仲間になる報酬の条件も出なかったかもしれないな」
テミスがそう言い、笑う。
「じゃあ、テミスさん。改めて、ラスボスの特徴を教えてくれる?」
カミラがそう聞く。
テミスは過去に実の兄のパーティに混じってこのダンジョンを攻略したことがあるのだ。
「最後の敵はヒュドラだ。7本の首を持った巨大なヘビ。5人だと首が2本余るな」
テミスがそう言う。
「もしかして、こっちの世界のヒュドラも首を切り落としても生えてくる感じか?」
俺は神話に出てくるヒュドラを思い出しそう聞き返す。
「そうだ、よく知っているな。首を切り落とすと傷口から新しい首が生える。というか、タイヨウの世界にもヒュドラがいるのか」
テミスがそう言って驚く。
「いや、いない。あくまでもおとぎ話、空想の話でのヒュドラだ。傷口を火で焼くと生えてこなくなるみたいな?」
俺はそう答える。
それにしても、元の世界の神話やRPGに出てくる魔物ばかり出てくるっていうのもおかしな話だよな。何かつながりがあるのだろうか?
俺はそんな疑問を持ちつつ悩んでいるとテミスが話を続ける。
「残念だが、傷口を焼いても無駄だな。過去、実際にやったんだが、トカゲのしっぽのように自分から首を切り落として新しく首を生やすんだよ。試しにさらにその傷口も焼いてみたが、時間とともに焼いた傷口も回復する。時間稼ぎぐらいにしかならないな」
テミスがあっさり否定する。
「それって、攻略法がないんじゃないか?」
俺は呆れる。ゲームだったらクソゲー認定だ。
「いや、首を生やすときに体力を使うみたいで、回数は有限だ。首を生やすごとに動きも悪くなっていく。まあ、持久戦ってやつだな」
テミスがそう教えてくれる。
「まあ、傷口を2度焼きする方法は時間稼ぎとしてはいいかもね。7本の首相手にするより、2~3本を相手に何度も切り落とした方が戦闘は楽そうだし」
カミラがそう提案する。
テミスが頷き、カミラが魔法でヒュドラの傷口を焼く役をすることになった。
「それと、ヒュドラは毒液を吐くから気をつけろ。即死はしないが、徐々に体力を奪われる上に、一時的に視力を奪われるし、体も痺れるし、体についた毒液自体を洗い流さないと解毒魔法も効きが悪い。なるべく喰らわないように、7本の首全部を意識しながら戦え」
テミスがそう付け足す。
「7本の首を意識しながらかぁ、結構難しい事言うね」
フブキがそう言ってため息を吐く。
「まあ、全体を見る感じで、雰囲気で戦えば問題ない。最悪私が解毒魔法を使えるしな」
テミスがそう言ってフブキに笑いかける。
「フブキちゃんが毒液かけられたら、私も水魔法で大量の水かけてあげるね」
カミラがそう言って笑い、フブキが嫌な顔をする。
「ちなみに、噛まれると、即死に近い猛毒を食らう。解毒魔法をすぐにかけないと危険だ」
テミスが真顔でそう言う。
みんな青ざめる。
他に情報がないか確認し、特になさそうなので、作戦会議も終了。あらためてボス部屋の扉に手をかける。
「それじゃあ、行くぞ」
俺はそう声を掛け、ボス部屋の扉を開ける。
ボス部屋はいつもと似たような、お城や貴族の家を想像するような洋式のダンスホールのような部屋が広がる。
ただ、第二階層のボス部屋と違うのは部屋のまわりに川が流れていないこと。
最後の部屋なので川が流れていないのか、それともヒュドラの毒液を洗い流されないように対策されているのか、それは分からないが、第二階層のボス部屋とは少し雰囲気が違った。
そして、いつものように、正面2階の大きな窓ガラスを割って、魔物が降ってくる。
テミスが言った通り、巨大なヘビだ。7本の首を持った巨大なヘビ、ヒュドラが2階から降ってくる。
「7本首だから取り巻きもいないってことね」
フブキがそう言って、楽しそうに走り出す。
それに合わせてテミスも走り出し、俺も走り出す。
カミラは冷静に距離を縮めていき、エリーはステータス強化の補助魔法をかける。
さっそくヒュドラが毒液を吐く。7本の首同時の毒液攻撃だ。
ハンドボール大の丸い毒液が飛んでくる。
1発なら避けるのも容易だが、7発同時に飛んでくるとかわすのも一苦労だ。
フブキ、テミス、俺の3人で突撃したので1人頭、2~3発を避ければいいので済んだのは助かる。
毒液を避けつつ、さらに近接、今度は噛みつき攻撃で襲ってくる。
テミスが3つの首を相手にし、俺とフブキが左右から2本の首を相手にする。
1本目の首の鋭い噛みつき攻撃をサイドステップで避け、2本目の攻撃は丸盾でヒュドラの鼻面を殴りつけるように受け、少し後退。
盾も上手く使わないと盾ごと丸呑みされそうな頭と口の大きさだ。
最初に避けた1本目が、少し首をもたげ、口を閉じ、鼻から空気を吸う。
これは毒液を吐く時のモーションかもしれない。
俺はそう判断し、ヒュドラの顔の向きから、毒液の射線を予想し、左右にステップを踏んで毒液が飛んできた瞬間、逆方向に飛ぶ。
それに合わせて、2本目が噛みつき攻撃、盾で受け流し、首の右側に回り、目の前に見えたヒュドラの右目に長剣を突き刺す。
2本目のヒュドラの首がシャーっと警戒音のような悲鳴を上げて首をもたげる。
なかなかスリリングな戦いだ。
とりあえず、相手がデカすぎる。
地道に攻撃して首を落とすしかない。
「お兄ちゃん、苦戦し過ぎ!!」
カミラが俺を冷やかすようにそう叫ぶと、いつもの槍斧魔法杖に持ち替え、1本目のヒュドラの横から飛び掛かり、首を一閃する。
カミラの不意打ちでも両断は無理か。
ヒュドラの首は下半分が切断されたが、背骨とその周りの筋肉は健在。首1本1本が太すぎる。
「1発でダメなら、もう1発」
カミラがそう叫び、槍斧魔法杖をグルンともう1回転、残った部分にもう1撃加える。
しかし、背骨の部分で槍斧魔法杖が止まってしまう。背骨が固く太すぎるのだ。
「カミラ、代われ。こっちの首を頼む!」
俺はそう叫び、カミラと立ち位置を入れ代わる。
カミラが片目の潰れた1本目を相手にし、俺は首が半分以上もげかけた2本目の首を相手にする。
そして俺は、カミラの2度の攻撃で露出した背骨に向かって長剣を斬りつける。
斬りつけるのは背骨の骨の部分ではなく、骨をつなぐ軟骨の部分。
鯛のような固い骨の魚を捌くときは、包丁で無理やり首を落とそうとすると、包丁が刃こぼれしてしまう。
そこで、プロの調理師は骨を切らずに外すのだ。
手で持てる大きさの魚ならば背骨が見えるところまで身を切り、背骨を手で折る。もしくは今回のように骨と骨の間にある軟骨、ここに包丁を入れて骨を断つのだ。
骨に比べて軟骨は柔らかく、包丁も楽に通るのだ。これは俺が幼い妹のあてなを育てるために培った調理技術の一つだ。まあ、趣味の魚釣りの知識でもあるのだが。
ヒュドラも魚同様、軟骨は柔らかかった。
長剣が骨の間に滑り込み、太い軟骨を切り裂き、首の動きが変わる。ビクビクと暴れる不随意運動ってやつに変った。
俺はそのままもうひと振り、残った肉の部分を断ち切りヒュドラの首を断ち切る。
「おおぅ、凄いよお兄ちゃん。その勢いでこっちもよろしく」
カミラがそう言って、立ち位置の入れ替えを要求してくる。
振り向くと、2本目の首同様、1本目も背骨を残してズタズタに切り裂かれている。
「軟骨だ。背骨を断つときは骨の間の軟骨を断て!」
俺は全員に聞こえるようにそう叫ぶ。
「そうなのか?」
テミスが振り返りながら俺に聞き返す。
その目の前には両断されたヒュドラの首が転がっている。
こいつは規格外だ。力で無理やりなのか剣術スキルか何かなのか分からないが、骨を三つ又の鉾で断ち切っていた。
「テミスは普通に斬れ。力のない奴は軟骨を狙え」
俺はそう言って、カミラと入れ替わった1本目の首も先ほどと同様に骨の間に長剣を入れ、軟骨を断ち、ヒュドラの首を切り落とす。
「私は傷口を焼いてみるね」
カミラがそう言い、魔法詠唱を始めると、俺が最初に断ったヒュドラの首の切断面に火魔法、『炎の矢』をぶつけ切断面を焼く。
その後ろで、テミスの切断した首からは、「ずるり」と音がしそうな生々しい勢いで新しい首が生えてくる。どういう仕組みなんだよ?
「てやぁーーっ」
エリーが掛け声とともにヒュドラの首に蹴りかかる。
「なるほど。背骨の軟骨部分を狙う。戦闘が楽になりそうです」
ヒュドラの首の上から降り立つとエリーがそう言う。
エリーはヒュドラの皮と肉の上から背骨の構造を予測し、軟骨部分に蹴りを入れて脱臼骨折をさせたようだ。ヒュドラの首の1本が動かなくなる。
エリーはエリーで修道僧らしい規格外の攻撃をするようだ。
とりあえず、俺はテミスとエリーへの突っ込みは諦め、フブキのフォローに入る。
フブキもカミラ同様、肉は断てるが骨に苦戦しているようだ。
「背骨が見えたら、骨と骨の間に刃を通せ」
俺はフブキにそう言いながら、フブキが途中まで攻撃したヒュドラの背骨の軟骨を断つ。
「今日は兄貴が輝いて見えるよ」
フブキが俺を冷やかすようにそう言い、尊敬のまなざしを向ける。
冷やかすのか、尊敬するのかどちらかにしてくれ。
そんな感じで苦戦をしつつも1本ずつ首を落としていく。
そしてカミラが切断面を焼いた首も、戦闘前にテミスが言っていたとおり、自分から首を落とし、切断面から新しい首を生やす。
「キリがないね」
カミラが呆れ顔でそう呟く。
エリーがケリで脱臼骨折させた首も少しの間動かなくなるが、すぐに自己修復をしてまた起き上がってしまう。
ただし、確実にヒュドラは弱っているのが見てわかる。
首を生やすごとに体力が奪われているようで、首を断ち切るごとに動きが緩慢になっていき、本体の動きも重そうに体を引きずっている。
「これ、どうなったら、勝ちになるの?」
フブキがうんざりするような声でそうぼやく。
「そのうち、体力切れで、首の修復も追いつかなくなる。そうしたら、最後の1本になるまで首を斬りおとし、最後の1本を切り落としたら私たちの勝ちだ」
テミスがそう言って、もう一度ヒュドラの首を1本落とす。
カミラには2度焼き、ヒュドラが自分で首を落とした際にもう一度断面を焼くことで、回復がかなり遅くなるのでそれを徹底してもらい、常に首3~4本対5人の戦いを維持してもらう。
テミスもさすがに一刀両断というわけにはいかず、3度斬りつけて4度目に切り落とす。そんな感じで戦い、俺は軟骨を斬り背骨を断つ役。フブキはひたすら手数で肉を断ち背骨を露出させる役だ。
エリーが脱臼骨折させて動かなくなったヒュドラの首をフブキが切開、俺が背骨を断って首を完全に切断し、カミラが切断面を2度焼き。この流れが一番効率のよい戦い方のようだ。
テミスには悪いが、テミスにはひたすら一人で首を落として時間稼ぎをしてもらう。
ずるずると嫌な音をさせて、ヒュドラが這い擦る。
動きは緩慢で虫の息といった感じだ。
テミスが首を落とした断面をカミラが焼き、首は残り1本。
もう、自分で首を落とし新しく生やす余裕もヒュドラにはないようで、カミラが焼いた首が放置される。
「最後はお兄ちゃんがとどめを刺してね。私達に美味しく経験値が入るから」
カミラがそう言って笑うと、残りの首1本に斬りかかり、フブキもそれに続き、斬りかかる。
テミスとエリーは後ろに回り、尻尾を攻撃する。尻尾の攻撃も無視できないからな。
そして、最後の首も首を斬られまいと鎌首を持ち上げていたがカミラとフブキの攻撃で弱り、地面に横たわる。
俺は動かなくなったヒュドラの最後の首にとどめを刺す。
カミラとフブキが斬りかかり大きく開いた傷口から、背骨に向けて攻撃。
骨と骨の間にある軟骨を断ち、背骨を断ち、そのまま残った肉の部分も断ち最後の首を落とす。
そして、落とした首が動かなくなると、ヒュドラ全体が光出し、光の粒になって消えていく。
そして、その代わりに、新しい光が生まれ、そこから、三つ又の鉾と鎧のような防具が出てくる。ドロップアイテムってやつだ。
「この矛って、テミスさんのと同じ武器だね」
フブキがドロップした三つ又の鉾を嬉しそうに拾うとそう言う。
「ああ、以前、ダンジョン攻略したときに手に入れたものだからな。パーティで分配する時にお兄様が貰い、それを私が引き継いだものだ」
テミスが懐かしむようにそう言い、少し悲しい顔になる。亡くなった兄を思い出したのだろう。
「どうする? これ? 私はこれの上位互換の武器持っているから要らないし、フブキちゃんは双剣から持ち替える気はないでしょ? エリーちゃんはそもそも武器使わないし、テミスさん、2本目としてもらっておく?」
カミラが困った顔でそう言う。
こいつ、上位互換武器持っているとか軽くマウントを取りやがったよ。
「私は2本も要らない。タイヨウが持っておけばいいんじゃないか? 魔物の種類によっては長柄の武器の方が有利に戦える場面も出てくるだろうし」
テミスがそう言う。
テミスも普段は長剣と三角盾がメイン武器であくまでも三つ又の鉾は、水属性付与で錆びないからという理由、水に潜る必要のあるこのダンジョンだから今回使っているだけだ。
「そうだな。それもいいかもしれないな。カミラ、マジックバッグに余裕あるか?」
俺はそう言い、カミラに聞く。
さすがに普段使わない武器を持ち歩くわけにはいかないし、カミラの自称マジックバッグが本当はマジックボックスというスキルで無尽蔵に収納できるのを知っている俺はしれっとそう聞く。
「もう、しょうがないな。ちょっと重くなるけど入れておいてあげる」
カミラがそう言って、フブキから三つ又の鉾を受け取ると「にゅ~」っと、自称マジックバッグの中に放り込む。
「それと、これは鱗鎧だな。これはヒュドラのとどめを刺したタイヨウのサイズに作られているからタイヨウが着るといい」
テミスが三つ又の鉾と一緒にドロップしたうろこ状に金属が並んだ鎧を拾い、俺に渡してくれる。
「それはインナーアーマーだね。胸鎧とかの下に着るやつ? お兄ちゃんが普段来ている革の服より防御力高そうだし、使えばいいよ」
カミラもそう言うので俺は受け取る。
その後、ボス部屋の奥、ダンジョンクリアの褒賞が貰える部屋に入り、前回攻略した土のダンジョン同様、大理石のような石でできた石柱の上に鎮座するダンジョンコアから報酬を貰い、このダンジョンを管理する水の精霊っぽい何かが光りと共に現れて、ダンジョン攻略というか魔物を浄化したお礼を言われて、ダンジョン攻略終了だ。
俺達は土のダンジョンで見ているし、テミスに関してはこのダンジョン攻略2度目だ。みんな大した興奮もなく、水の精霊主催のダンジョン攻略の表彰式みたいなものが進んでいく。
褒賞は皮袋に入った金貨が20枚と宝石が5つ。宝石は前回より少し大きい。
「それじゃあ、予定通りフブキへの分配以外の褒賞はテミスについてきてもらう報酬の前払いといった感じで渡す感じでいいか?」
俺はカミラとエリーに確認をとる。
「タイヨウさんの為になりそうですし」
「これから先に進むのも、レベル上げも楽になりそうだしね」
エリーとカミラがそう言って頷く。
「フブキも今までありがとうな。凄く助かったよ。記念に宝石と金貨4枚貰ってくれ」
俺はそう言い、金貨4枚を皮袋から出し、フブキに渡し、5つの宝石から好きなものを選ばせる。
ぶっちゃけ、金貨4枚はこっちの世界の平民の年収と同じくらいだ。
「ほんとにいいの? 実は前にエリーちゃんが貰っていた透明な宝石、欲しかったんだよね」
フブキはそう言って、透明な宝石、多分ダイヤモンドだろう。それを真っ先に選ぶ。
「それ以外はテミスの家族に。これからよろしくな、テミス」
俺はそう言って残りの褒賞の入った皮袋をテミスに渡す。
カミラ曰く、宝石1個金貨2枚分くらいの価値らしい。
金貨16枚と宝石4個、宝石を換金すると金貨24枚分。元貴族のテミスの一家と宿の従業員を1年間食べさせるには十分な金額だろう。宿や食堂の収入もゼロじゃないだろうしな。さすがに働かずに暮らせるほどの金額ではないが丁度いいといえばちょうどいい金額かもしれない。
「ああ、宜しく頼む。この報酬に応じるだけの働きをしよう」
テミスが晴れやかな笑顔でそう答える。
きっと、テミスも本当はこの町を出て、亡くなった兄の敵討ちないし、汚名返上となるような何かを国王に見せたかったのだろう。
こうしてフブキの代わりにテミスという新しい仲間が入り、さらなる旅の道が開けるのだった。
次話に続く。
ちなみに、ダンジョンは1度攻略すると同一パーティによる再攻略1年間くらい不可です。ボス部屋のボスが出なくなりますし、ダンジョンコアが何もくれません。また、他のパーティの場合でもダンジョンの魔物が沸かなくなるくらいダンジョン攻略を繰り返されるとダンジョンコアがダンジョンを閉じてしまいます。あくまでもこの世界に自然発生してしまう魔物の魂を人間に浄化して欲しいから精霊がダンジョンを運営している。魔物の魂が足りなくなったらダンジョンはお休みです。




