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第46話 兄、水のダンジョンをさらに進む。

【異世界生活21日目 朝】


 今日も朝から、水のダンジョンの攻略をめざす。


「タイヨウの兄貴、テミスさんの剣術鍛錬どうだった? 剣、使えるようになった?」

町を歩きながらフブキがそう聞いてくる。


「まあ、ぼちぼちだな。両刃剣独特の戦い方が全く分かってないけどな」

俺はそう答える。

 両刃剣の裏刃を使う戦い方に慣れないのだ。裏刃で絡め取ったり、裏刃で受け流したり、これが体に全くと言っていいほど馴染まないのだ。


「いっそのこと、フブキに片刃剣を習ったらどうだ? 片刃剣の剣術の基礎はあるようだし」

テミスが俺にそう言う。

 テミスがフブキの名前も口にするようになり、フブキも少し驚きつつ、嬉しそうに笑う。


「ああ、フブキの指導はダメだ。この町に来る前にちょっと、剣を使うコツだけでもと聞いたことがあるんだが、こいつは天才肌系だな。言葉にするのが下手だし、教えるのが下手過ぎた。擬音と身振り手振りで何を言っているのか全く分からなかった」

俺はそう言って笑う。

 ぐーっとかまえて、ぎゅーん、スパンって感じ? こんな指導で全く参考にもならなかった感じだ。


「確かにあれは酷かったね」

カミラが呆れ顔で笑う。


「というか、何で見てわからないかな? 私の場合、お母さんの剣術ずっと見てきたし、お母さんから本格的に剣術を習い始めた時にはもう、一通り剣が振れていたんだけどな」

カミラが不思議そうな顔でそう言う。

 きっと、フブキの才能も凄いが、きっと、自然に身に付くように子供のころから母親が英才教育をしていたのかもしれないな。


「とりあえず、テミス、時間がある時だけでもいいから引き続き指導してもらえると助かるよ。テミスの教え方は何気に上手いからな」

俺はそう言い、引き続き、剣の指導をお願いする。

 寸止めと言いつつ、結構力入れて木刀を当ててくるところは困るけどな。 


 そんな話をしながら、町を抜け、ダンジョンに向けて魔物を狩りながら進んでいく。

 このあたりも、毎日の狩りで大分魔物も減ったし、ダンジョンの中も第一階層はかなり魔物の数は減ってきた。

 今日は第二階層に残った魔物を狩りつつ、第三階層の魔物を主に狩り、できれば第四階層まで進みたい。


 俺は慣れない両刃の長剣に苦労しつつ、第一階層、第二階層と進み、第三階層のマーマンやマーマンのエサであろうザリガニやカニやワニも一緒に倒していく。

 結局、両刃の長剣を片刃の剣に見立てて戦うので精いっぱいで、テミスとの殲滅力の差が目に見える。

 俺がひと振りしてマーマンを倒せば、その間にテミスは三つ又の鉾を二振りしてマーマンを2体倒す。

 レベルの違いもあるが、明らかに両刃剣のポテンシャルを十分に活かせてないのだ。

 

 まあ、武器屋で買った使い捨てのつもりで買った銛と比べると明らかに戦いやすいし、切れ味も長剣の方がいいので、銛に戻すつもりはないのだが。

 ちなみに、フブキは、水に潜る時だけ、錆びない水属性加護のかかった長剣を使い、水から出るとわざわざ使い慣れた双剣に持ち替えて戦っている。


 第三階層の中盤でお昼過ぎになり、一度休憩して昼食をとり、休憩後さらに先に進む。

 マーマンの数を減らしながら、ダンジョンを進んでいき、昼休憩後、1時間ほど歩いたところで、


「この先が第三階層の最深部だ。多分、マーマンのたまり場になっていると思う」

テミスがそう言い、足を止める。

 そして、そこから慎重に進み、大きくひらけた部屋の手前に守衛役らしきマーマンが2体。


「グアー、グアー」

「ゲッ、ゲッ、ゲッ」

そのマーマン2体が騒ぎ出す。声というより、ゲップに近いような、体の中の空気を喉に引っ掛けて音を鳴らすような変な鳴き声をする。仲間を呼んでいるようだ。


「まあ、好都合だ。広い場所で多数に囲まれるより、狭い通路を使って2対2で戦える方がやりやすい」

テミスがそう言い、今いる場所より少し後退し、通路が狭くなったところに俺と2人で陣取り、その隙間からカミラが魔法の杖代わりの魔法の三つ又の鉾を構える。


「いつも通りの戦法で行くぞ。エリーとフブキは川を使って回り込んでくる敵の殲滅を、カミラも川を警戒しつつ、魔法でエリーとフブキのフォローを。余裕があったら前方にも魔法を撃ちこんでくれ」

俺はそう言い、飛び掛かってきたマーマンを下からすくい上げるように上下逆の袈裟切りのように剣を振る。

 俺の隣に立つテミスも三つ又の鉾でマーマンの喉元に強烈な突きを放ち、一撃でマーマンにとどめを刺す。

 俺が二振りでマーマンを1体倒す間にテミスが2体のマーマンを一撃のもとに倒す。

 

 カミラはテミスのすぐ後ろで、川から上がってくる、川を使って回り込んできたマーマンを魔法の三つ又の鉾で突き刺す。

 カミラの槍の扱いもテミスに負けず劣らず正確で確実にマーマンを仕留めていく。

 

 テミスは狭い通路なら2対2で戦えると最初に言っていたが、実際は、マーマンは泳げるので、右側に流れる川を使って俺達の右側から攻撃したり、下流まで泳いでから上陸し、後ろからエリーとフブキを攻撃、挟み撃ちにしたりすることもできるのだ。実質、3方向から攻撃を受ける状態になっている。

 

「カミラ、川に向かって雷魔法使ってもいいからな。その分の魔法石は出す」

俺はそう言ってカミラに指示を出すが、


「魔法を使うほどマーマンが泳いでこないんだよ。私とエリーちゃんとフブキちゃんで上陸してきたところを武器で攻撃すればいいから大丈夫」

カミラがそう言って、ちょうど上陸してきたマーマンに魔法の三つ又の鉾で一撃を食らわせる。


「川の中で魔法を使って倒しちゃうと、死体が川に流されて魔法石が回収できないしね」

マーマンが動かなくなったところで、カミラがそう付け足す。


 そんな感じで、第三階層のボス部屋前での猛攻に耐えつつ、マーマンを倒していくと、徐々に敵の攻撃も弱まりだし、マーマンの数自体も徐々に減っていく。

 それに合わせて、テミスと俺は前進を始め、通路に残ったマーマンを倒しながら、最奥のひらけた部屋のような場所に向かって進む。


 そして、部屋が覗き込めるところまで来ると、部屋に残っているのは数体の一回り大きいマーマンと二回り大きいマーマンのみ。多分あれが、第三階層のボス格だろう。

 ボスと行っても第二階層や第四階層のボスのようにダンジョンを管理する精霊が配置したボスではなく、自然発生した魔物が強くなって、魔物達をまとめ始めた天然のボスって感じだ。


「マーマンの群れはメスのマーメイドがオスのマーマンを率いる習性があり、メスのマーメイドはマーマンより体躯が大きいのが特徴だ」

テミスがそう言って、一回り大きいマーマン達に三つ又の鉾を構える。


「ん? マーメイドって、もしかして、目の前にいるデカいマーマンの事?」

俺は目の前のデカいマーマンとテミスを交互に見ながらそう言う。


「何を言っているんだ? デカいからメスでマーメイドだ。マーマンではない」

テミスが呆れ顔でそう言う。


 マジか。そういう世界なのか。

 俺はマーメイドと聞いて下半身が魚で上半身が裸の美人お姉さんを想像していたが、目の前にいるのは魚をそのまま二足歩行にしたような生き物、普通にデカいマーマンにしか見えない。


「マジか。胸すらないのか」

俺はがっかりする。外見にはおっぱいはもちろん、全くメスらしさが微塵もないのだ。


「お前は馬鹿か? 魚のメスに胸があるわけないだろ? 卵生で母乳を与える必要もないんだ。胸なんてあるわけない」

テミスがそう言ってさらに呆れ顔になる。


「俺の元いた世界では、マーメイドは上半身が美しい女性なんだよ」

俺はそう言って肩を落とす。


「テミスさん、アホなお兄ちゃんは放っておいて、ボスを倒しましょ」

そう言ってカミラが武器を構え、エリーやフブキも武器を構えてカミラの横に並ぶ。


 俺は気を取り直し、武器を構えると、全身魚の二足歩行の魚のマーメイドが襲ってくる。

 一番デカい奴は後ろでふんぞり返っていて、取り巻きの少しだけ大きい、マーメイドたちが俺達に向かって走り寄ってくる。


 まあ、美しい女性の姿だったら、剣を向けるのを躊躇したかもしれないな。

 俺はそんなことを考えながら、走りだし、マーメイドに斬りつける。テミスも俺の横で別のマーメイドを攻撃する。

 マーメイドたちがマーマン同様、木の棒に鋭く磨いた石の穂先をつけた粗末な槍で攻撃してくる。

 俺の攻撃を槍の柄で受け、そのまま、槍で俺のみぞおちあたりを突いて来る。俺は慌てて、左手に持った丸盾で受けると、剣で槍の柄を叩き折ろうと柄に斬りつける。


「くそっ、柄が太くて折れないか」

俺はそう叫ぶ。

 今まで対峙してきたマーマンの持っていた槍に比べてマーメイドの槍は太く、剣の刃が通らない。いままでのマーマンの木の槍だったら、フルスイングでへし折ることもできたのだが、それができないのだ。

 しかも、マーメイドはオスより恵まれた体躯を活かして、その太い槍を高速で振り回してくるのだ。


 マーメイドとは名ばかりの巨大なマーマン。オスのマーマンより格段に強い。


 俺はマーメイドの持つ槍への攻撃を諦めて、槍を盾と剣で受けながら懐に入り、喉元に強烈な突きをお見舞いする。

 うん、美しい女性の上半身じゃなくてよかった。


 マーメイド5体に対し、こちらも5人。先に取り巻きのマーマンを倒しておいて正解だったな。

 レベルが80のテミスはあっという間に対峙するマーメイドを倒し、フブキもカミラも剣術や槍術に慣れているだけあって、続くように倒していき、俺とエリーはマーメイドの硬いうろこと皮下脂肪に苦戦する。

 特にエリーは格闘術だ。棘のついた篭手ガンドレットを装備しているとはいえ、致命傷を与えるまでには至らない。

 そして俺は明らかに剣術のスキルが足りない。マーメイドを斬りつけるが傷は浅い。というより、マーメイドがデカすぎる。ラージマーマンと名乗れと言いたいくらいのデカさと太さだ。


「ドシーン」

ダンジョンが揺れる。

 テミスとフブキ、そしてカミラが取り巻きのマーメイドを倒したことで、ボスが動き出す。さらにデカい。全長3メートル近い、小さめのヒグマくらいあるマーマンだ。


「マーメイドクイーン、レベル45。動きは遅いけど、力と鱗の防御力は凄いから気を付けてね」

カミラが鑑定スキルを使ったのかそう説明する。


「というか、お兄ちゃん、倒すの遅すぎ。お兄ちゃんが倒さないとみんなに経験値が多めに分配されないんだからね」

そして、カミラがキレた。


「私がマーメイドクイーンを抑えよう。その間にタイヨウは自分の対峙しているマーメイドを倒せ。カミラ、手伝ってやれ」

テミスがそう言う。


「らじゃー」

カミラがそう言って敬礼すると、俺の対峙していたマーメイドに魔法の三つ又の鉾を突き付ける。

 致命傷にならない、意識を自分に向けさせる攻撃だ。


「私はマーメイドクイーンと遊びたい」

フブキはそう言って勝手にマーメイドクイーンと対峙してしまう。

 エリーは1人で苦戦を続ける。


「エリー、すぐに助けに行くからな」

俺はそう声を掛けて、急いで対峙していたマーメイドにとどめを刺す。

 マーメイド相手に苦戦はしていたが、浅い傷を幾つもつけて、敵は虫の息ではある。

 首のあたりに浅く開いた傷口に、剣を突き立て、引き抜くと血があふれ出す。首のあたりの太い血管に致命傷を与えたようだ。

 血管の流れは人間に近いらしく、首から大量の血を流し前のめりに倒れるマーメイド。


 俺は急いでエリーに駆け寄り、エリーの対峙していたマーメイドにとどめを刺す。


「すみません、足手まといになってしまって」

エリーが申し訳なさそうにそう言うが、対峙していたマーメイドはエリーの攻撃で虫の息だった。


「いや、俺が手伝うまでもなかったな。すまない」

俺は余計な事をしてしまった気がして謝る。


「お兄ちゃんがとどめを刺した方が私達には経験値的にお得だから結果オーライだよ」

テミスがそうフォローする。

 たしか、俺の『妹の為に』スキルで俺が手に入れた経験値は妹と認識した子達に重複して分配されるだったな。


「だったら、こっちも頼む。抑えるのが限界だ。そのまま倒してしまいそうだ」

テミスが俺にそう言ってくる。

 

「ドゴーン」

マーメイドと名前が付く魔物の攻撃とは思えないような轟音がダンジョン内に響く。

 マーメイドクイーンの持っている武器は巨大な石斧。両手で使うような斧で、丸太に巨大な石を括り付けただけの原始的な武器だ。


 というか、マーメイドの名前を名乗るのはやめた方がいいと思うぞ。見かけは魚顔をしたミノタウロスだ。


「ヤバイヤバイ、これあたったら即死するやつだ」

フブキが楽しそうにはしゃいでいる。

 マーメイドクイーンが悔しそうに石斧を振り回し、フブキを追いかけまわす。

 そして、テミスは冷静に、マーメイドクイーンの手足に攻撃し、攻撃力と移動力を削いでいく。


「お兄ちゃん、これ使いなよ。あれだけデカいと剣じゃ届かないでしょ?」

カミラがそう言って俺に魔法の三つ又の鉾を渡してくる。

 そして俺が受け取ると、自称マジックバックからいつも使っている槍斧魔法杖(マジックハルバード)をにゅ~っととり出し装備するカミラ。


 俺は長剣を鞘に納め、三つ又の鉾を構えるとマーメイドクイーンに突撃する。

 

 フブキがおとりになって石斧を振り回している隙を突き、マーメイドクイーンの喉元にカミラから借りた三つ又の鉾を突き付ける。

 鉾がマーメイドクイーンの首に刺さると、手元にブルブルというかギュルギュルというか変な感触が伝わってくる。

 そして、想像以上にマーメイドクイーンの首か切り裂かれ、大量の血が飛び散る。

 まるで、チェーンソーや回転ノコギリで斬りつけたような感触だ。


「なんだこりゃ?」

俺はその違和感に三つ又の鉾を抜き、マーメイドクイーンと距離を置く。


「ああ、水の精霊の加護が色々かかっているからね。錆びない効果はもちろん、薄い水の刃が鉾の先を高速で移動していて切れ味を増強してくれているんだよ」

カミラが俺の後ろでそう説明する。


「チート武器じゃねえか。ズルいぞ」

俺はそう言って、もう一度マーメイドクイーンに三つ又の鉾を突き刺す。

 今度は全力で腹のあたりにねじ込み、腹に巨大な穴が開く。


「お兄ちゃんに貸すのは今回だけだからね。あまり武器の能力に頼ると戦闘技術が追い付かなくなるからね」

カミラがそう言って、槍斧魔法杖(マジックハルバード)でマーメイドクイーンの右腕に切りつける

 テミスが事前につけた深い傷をさらに斬りつけて骨を残してつながっているような状況になり、右腕がブランと垂れ下がる。


 テミス右太もものあたりを集中的に攻撃し、マーメイドクイーンが膝を着く。

 苦し紛れに左手で石斧を振り回すが、もう、虫の息といった感じだ。


 俺は最後にもう一度マーメイドクイーンの首を魔法の三つ又の鉾で一突き。首に巨大な傷口が広がり、血をまき散らすと、左ひざも付いて石斧を杖にするようにして倒れるのをこらえるとそのまま動かなくなる。

 俺達の勝利だ。


 テミスが動かなくなったマーメイドクイーンを蹴り倒し、仰向けに寝かせると、カミラが、手に持った槍斧魔法杖(マジックハルバード)で肋骨を叩き折り、胸のあたりを開くと中には巨大な魔法石が現れる。


「デカい魔法石だな」

俺はそれを覗き込んでそう呟く。


「うん、ランク3の魔法石だからね。ランク2な魔法石の倍くらいの値段で買い取ってもらえるよ」

カミラがそう言って、槍斧魔法杖(マジックハルバード)の槍の部分でグリグリと魔法石をえぐりだし、魔法石を取り出す。


「これだけ苦労して、ランク2の2倍かよ」

俺は相場の低さにがっかりする。


「まあ、生活魔法に使うのならランク1で充分だしね。それに大きいからって特別な魔法が使えるってものでもないし、魔法を発動させる魔導石に魔力を多めに充填できるだけだからね。結局、充填できる魔法量に価格が依存するからレア度や入手難易度に価格が反映しないんだよね」

カミラが残念そうにそう言う。

 要はモーターである魔導石を動かす電力みたいなのが魔力でそれが詰まったものが魔法石。電池みたいなもので、ランク1の魔法石が単三電池でランク3の魔法石は単一電池ってところか。


 ちなみに取り巻きのマーメイドはレベル40で、魔法石はランク2だった。まあ、たいして価値が変わらないなら、マーマンやマーメイドをたくさん倒した方がお得だな。


「まあ、それもあって、高ランクな魔物が出るダンジョンほど採算が合わず、王国の褒賞がない今は冒険者が誰も攻略しようとしなくなったわけだ。まあ、精霊から与えられるダンジョン攻略の褒賞も悪くはないんだが、ここまで魔物が溢れると採算が合わなくなる、よっぽどタイヨウみたいなもの好きじゃないとダンジョン攻略なんてしなくなるんだよ」

テミスがそう言って笑う。

 確かに生活用の魔法石を手に入れるならダンジョンから溢れた魔物を町の側で倒せばいいわけだしな。

 それに魔法石は無くても生活はできる。裕福でない町民は薪や油で火を使うしな。


 その後、いつものように第三階層の奥にある地下水道を潜って通り、第四階層に。

 もちろん、その時にカミラに魔法の三つ又の鉾は取り上げられた。まあ、確かに俺に今必要なのはレベルアップではなくて剣術や槍術の向上だしな。

 第四階層の前半の魔物を狩り、カミラの謎のスキルの時計が夕方を示したので撤退する。

 基本的に第四階層も第三階層と同じような魔物の配置だが、マーマンの数がかなり多い気がする。

 テミスの話ではマーマンは第四階層で生まれ、増え過ぎたマーマンが第三階層に溢れている状況らしい。

 また、魔物はダンジョンに自然発生するのとは別に生殖によっても増えるそうで、マーメイドが卵を産んでマーマンが増えるなんてことも並行して起こるらしい。

 ザリガニやカニやワニも魔物扱いで自然発生と生殖で増えるそうだ。


 なんだかんだ言って、順調にダンジョン攻略も進んでいる。このまま順調に進めば明日にでもここのダンジョンも攻略できるかもしれないな。


 次話に続く。

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