第43話 兄、水のダンジョン第二階層に挑む
【異世界生活19日目 夜】
今日もダンジョン攻略が終わり、日が暮れる前に町まで戻ってきた。
「タイヨウの兄貴、私、レベル60になったよ」
フブキがギルドカードを見ながら嬉しそうにそう報告してくれる。
「そうか、よかったな。これでみんなレベル60台か。みんな成長したな」
俺はフブキの頭をぐりぐり撫でながらそう言う。
俺もギルドカードを確認するが、レベル64。もう少しでレベル65になる。
しかし、この町のまわりやダンジョンの魔物を倒してもレベルの上りが悪い。多分、前の町で魔物を狩り過ぎたせいだろう。この町に着いた時には格下の魔物しかいなくなっていて、レベルが上がりにくくなっているのだ。
このことはレベル60になったカミラやエリーにも言える。2人とも急にレベルが上がらなくなったし、フブキもこれからのレベルアップが厳しくなってくる。
しかも俺の場合、明らかに武術の技能が低すぎて、レベルに比べて魔物の殲滅力が低すぎる。まさに俺だけ戦闘の素人なのだ。敵が倒せないのにレベルも上がりにくい。最悪の状況だ。
今日も後半に出てきたワーフロッグに対し、槍の技術の低さから全く戦闘に貢献できなかった。
逆にフブキは、母親に本格的な剣術を習っていたのだろう。双剣を上手く使い、フェイントを使いワーフロッグの鉄壁の防御を切り抜けとどめを刺していた。
エリーもなんだかんだ言って、自慢の格闘術でワーフロッグと対等以上に戦えていた。
俺は町の大通りをテミスの実家の宿に向かいながら1人悩む。
「タイヨウどうした?」
テミスが珍しく自分からそう声を掛けてくる。
「ああ、俺の槍の技術は低すぎるなって。レベルは60超えているのにレベル35のワーフロッグを足止めするだけで精一杯だった」
俺はテミスに悩みを打ち明ける。
「ああ、タイヨウは武器の扱いに関してはド素人だからな。仕方ない。それにワーフロッグには、カエルの特徴である異常な動体視力がある。あの鉄壁の防御を一人で抜くのはかなりの戦闘技術がいるしな」
テミスが歯に衣を着せない酷評を俺に浴びせる。
「タイヨウの兄貴にはテミス師匠っていう、剣と槍の達人がいるんだし、鍛錬すればすぐ強くなるよ」
フブキがそう言って笑う。
自分より格下だと思っていたフブキに上から目線で慰められてしまった。
実際、レベルは俺の方が上だが、剣技は月とスッポン、総合力的にはいつの間にか追い抜かれて俺の方が弱いのは事実だしな。
「夕食後、今日も付き合ってやる。弱い、才能がないと嘆いている暇があったら剣を振れ。アレンお兄様の口癖だったな」
そう言って、テミスが思い出に浸る。
そんな感じで、夕食後、きっちり2時間、テミスに槍の鍛錬をさせられ、さらに2時間ほど自主練として槍の素振りを続ける俺だった。
【異世界生活20日目】
今日も朝からテミスの案内の元、水のダンジョンの攻略を続ける。
ダンジョンへの道のりも、ダンジョンの第一階層もかなり魔物が減り、スムーズに第二階層に続く水路まで着くことができた。
「エリーちゃん、フブキちゃん、さっさと武器持ち替えて」
カミラが水路の手前でそう急かす。
昨日と同様、水路を潜って抜ける為に一度、鉄製の武器はマジックバッグに入れ、水に濡れてもいい、使い捨てのような鉄の銛に持ち替える。
しかも、水に潜る為にみんな事前に、軽装皮鎧と水の中で泳げる水着のような皮の服を着用している。
そして、カミラの雷魔法で、水中の魔物を一掃し、同じくカミラの風魔法で顔のまわりに空気の膜を作り、水中を泳いで水路を攻略する。
そして、水路を抜けたところで、またエリーとフブキは武器を持ち替える。そんな面倒臭い事を繰り返す。
そして、ここからは難敵、ワーフロッグが現れる。
とにかく動体視力がよく、正面からの単発攻撃は盾や武器で受け流される。
倒す方法は2対1で戦って、死角から攻撃するか、剣技や槍の技術でフェイントを入れるなどをして、死角からの攻撃をするしかない。
しかも狭いダンジョンの通路ではどうしても2対2の状況になってしまい、実質一人でワーフロッグを倒さなければいけない。
そして、槍の技術が拙い俺は苦戦を強いられる。
槍持ちのワーフロッグは、まあ、相手の槍の技術も稚拙なので、レベル差による手数と腕力で何とか仕留められるのだが、盾持ちのワーフロッグとの相性が最悪だ。俺の銛による攻撃がすべて盾で受けられてしまう。
テミスとの槍の特訓で、昨日の戦いよりはマシにはなっているが、まだ実践では役立たないレベルだ。
そんな感じで、ペアで前衛を組んでいるテミスにはなるべく槍持ちのワーフロッグを回してもらいながら魔物を倒し、経験値を貯めていき、ダンジョンを進む。
途中、お昼休憩をし、宿の食堂で作ってもらったお弁当で英気を養い、さらにダンジョンを進む。
そして、見たことある不自然な扉が目の前に現れる。
ダンジョンを管理する精霊が準備した中ボス部屋ってやつだ。
なぜ、女神の眷属であり、良い神の仲間がひとに害をなす魔物を生むのか?
他のメンバーの話からすると、ダンジョンを管理する精霊が中ボスを置くことで、ダンジョン内での魔物の共食いを押さえる、そして、中ボスを人間が倒すことで得られるドロップアイテムは、人が積極的に魔物を倒してくれることを期待した褒賞というより撒き餌なんじゃないかと思っている。
人に害をなす魔物をダンジョンに閉じ込め、管理し、人に倒させ、魔物の魂を浄化させる。それが精霊のもう一つの仕事と。
「ちなみに、テミス、この中にいる魔物の内訳はしっているのか?」
俺は道案内人のテミスに聞いてみる。
「ああ、私は昔、アレンお兄様とその仲間達とこのダンジョンを一度攻略したことがあるからな。第二階層のボスはケルピー。水を操る魔物だ。そして取り巻きはワーフロッグジェネラル。甲冑を身にまとったワーフロッグを物理的に強くした魔物だ」
テミスがそう教えてくれる。
「ケルピーって魔法使うよね?」
カミラがそう聞く。
「ああ、水属性の原初魔法を使う。それで、アレンお兄様は大量の氷の矢を受けて、受けきらずにお腹に大きい穴が開いたな」
テミスが笑いごとの様にそう言う。
多分、アレンさん、天国で泣いているぞ。
みんなが、ドン引きする。
「ああ、その時は、私の回復魔法ですぐに穴は塞いだぞ。アレンお兄様が亡くなる時に、私も側にいられれば亡くなることもなかったかもしれないがな」
慌ててテミスがそう言い、最後は寂しそうにつぶやく。
「というか、テミスさん、回復魔法を使えるんですか?」
エリーが驚いて叫ぶ。
「ん? どういうことだ?」
俺は首をかしげる。カミラも回復魔法使えるしな。みんなには内緒らしいが。
「ああ、言ってなかったか。私の職業は聖騎士だ。貴族の女性は教会で礼拝するのが普通だからな。礼拝しているうちに運よく、神官のスキルが身に付き、アレンお兄様の後を追ううちに騎士団で学ぶようになり、聖騎士になったって訳だ。まあ、神官や騎士になりたがる貴族女性というのは少ないからな。普通の貴族女性は貴族という職業で終わるのだが」
テミスが恥ずかしそうにそう言う。
貴族女性が戦場に出るような職業にクラスチェンジすることは結構この世界では恥ずかしいことらしい。というか、そんな雰囲気でクラスチェンジできちゃう世界なのか?
「ちなみに、タイヨウお兄ちゃん。才能がなければいくら頑張っても神官とか魔法使いにはなれないからね。悲しい話だけど」
カミラが俺にぼそっとつぶやき、俺の希望を打ち砕く。
「まあ、騎士くらいにはなれるんじゃないか? 一生懸命剣術や槍術を訓練すればな」
テミスが俺をフォローするようにそう言う。
というか、普通に戦士かよくて騎士ぐらいだろうと思っていたテミスが、回復魔法も使える職業だったとは予想外過ぎた。というか貴重な戦力じゃないか? これからを考えると。
「というか、テミスさんが回復魔法使えるとなると、私の存在価値が・・・」
エリーがそう言ってぐったりうなだれる。
前に聞いた話だが、獣人教、特に黒獅子王を崇拝する神官は回復魔法が使えないらしい。というか、エリーには回復魔法を使う才能がないらしい。可哀想だが。
「そうは言っても、簡単な回復魔法と状態異常の回復ぐらいだぞ。腕を生やしたり、瀕死の重傷者を治したりするような高度な回復魔法は使えない。防御魔法や補助魔法も苦手だしな」
テミスが慌ててフォローする。
ふふっ、
俺はその光景を見て笑う。
「何がおかしい?」
テミスが俺を睨む。
「いやな、テミスもだいぶ仲間と打ち解けてきたなって。数日前までは、エリスやカミラの声には反応すらしなかったし。まあ、今でも顔を見て話せないみたいだけどな」
俺はそう言ってもう一度笑う。
エリーやカミラもしょうがないなって顔で笑う。
みんなテミスの事情を知っているし、理解もしているしな。
テミスはバツが悪そうに不機嫌そうな顔をする。
「エリーも、格闘技術が凄いし、補助魔法や防御魔法は自信があるんだろ? 前衛職として、十分頼りにしているぞ」
俺も一応エリーをフォローしておく。
なんだかんだ言ってエリーが俺の横や後ろを守っていてくれるから安心して戦えるんだしな。
「えっと、話が盛り上がっているところ悪いんだけど、そろそろ、中ボスってやつを倒しに行こうよ。とりあえず、ボスが魔法を使うっていうのなら、私が足止めするよ。ただし、ボスを倒すのはお兄ちゃんだからね。経験値の効率が悪くなるし」
カミラがそう言う。
「そうなると、カミラがボスを抑えて、他の取り巻き4体を残りのメンバーで各自抑える感じかな? 多分、俺は1対1じゃワーフロッグの上位種は倒せないと思うから、テミスが1体倒したら、他のメンバーをフォローしてもらえるとありがたい」
俺はそう付け足す。
「ああ、了解した。私が助けに行くまで、全員、対峙する敵を抑え続ける。まあ、一人で倒せそうなら倒していいからな」
テミスが俺にそう答え、みんなにもそう言う。
「じゃあ、その作戦でいくよ」
カミラがそう言って中ボス部屋の扉を開ける。
部屋の中は、前のダンジョン、土の精霊のダンジョンと作りは似ている。
貴族のお屋敷の大広間みたいなデザインで2階まで吹き抜けのデザイン。
ただ、色彩的に水を意識した水色や青の多い装飾、そして部屋の壁周辺にはボス部屋の床を囲むように一回り川が流れている。先ほどから登ってきた川がそのまま部屋に流れている感じだ。
なるほどな。この部屋に川を流すことで、魔物が上の階に上がるのを減らす関所みたいな働きもしているのか。
扉をくぐり、部屋の中を流れる川に架かった橋を全員が渡ると入ってきた扉が閉まる。
そして、部屋を流れる川から4体の鎧を着たワーフロッグと馬のような魔物が浮かび上がってくる。
「来たよ。作戦通り行くからね」
カミラがそう言い、魔法を詠唱しながら馬のような魔物に向かって走り出す。
俺もカミラの後ろを追いかけるように走り、途中で右奥から出てきたワーフロッグジェネラルに走る向きを変え、ワーフロッグジェネラルに銛で一突きを浴びせる。
ワーフロッグジェネラルは余裕そうに、立派な鉄の丸盾で俺の銛を受け、鉄の剣で反撃をしてくる。
俺は必死にバックラーでその攻撃を受けつつ、もう一度銛で攻撃するが、やはり素早い盾の動きで受けられてしまう。
しかも、丸盾以外にも、鉄製の胸当てと鉄製のヘルメット、防御力の高そうな防具を装備している。
ただし、ぶっくりと膨れた腹は丸出しだ。狙うならそこかヘルメットが守り切れていない喉元だろうな。
俺は攻撃を受けられつつも冷静に敵の装備を観察する。
そんな観察をしていると、首元にビリビリと嫌な感覚がする。
ワーフロッグジェネラルと距離を置き警戒しつつ、振り向くと、カミラと対峙しているケルピーの体が光出し、カミラの魔法の三つ又鉾も光りだす。
多分、危険感知のスキルがこの魔法に反応したのかもしれない。嫌な感覚が魔物の隠れている時に感じる物と似ていたしな。
「ヒヒ~~~ン」
ケルピーが大きく嘶くとケルピーの目の前に5本の氷の矢が現れ、カミラに向かって飛んでいく。
「~~~、『氷の壁』」
カミラも魔法詠唱が終わり魔法を放つ。
「ド、ド、ド、ド、ドーーン」
大きな音がして、カミラの目の前には氷の壁、壁に当たり砕け散るケルピーが放った氷の矢、そして氷の壁も崩れ出し、崩れると同時にそれを乗り越えるように飛び跳ねるカミラ。
「うるさくしてごめんね。魔法の危険は当分無くなったと思うよ」
カミラがそう言い、氷の残骸を飛び越え、持っている魔法の三つ又の鉾で馬のような魔物、ケルピーに突きを入れる。それをバックステップで避けるケルピー。見た目通り、素早そうな魔物だ。
「おっと」
俺と対峙するワーフロッグジェネラルが近づいてきたので俺は慌てて、対峙し直し、銛で一撃、あっさり、丸盾で受け流される。
「くそっ、くそっ」
俺は半分ヤケクソで銛を何度もワーフロッグジェネラルに突きつけるが、すばやい反応で、丸盾を動かし受け流される。
盾とは反対、ワーフロッグジェネラルの右側に回り込もうとするがその場で旋回されて、回り込めない。
回り込みつつ、銛でつくが、右手に持つ長剣で受け流される。
後退しつつ、銛でつくが、全て受けられてしまう。
「きゃっ!」
突然俺の後ろから悲鳴が上がる。
エリーがカエルの舌で右手を絡め取られている。
「エリー少しこらえろ」
俺はそう言い、全速力で疾走し、エリーの対峙するワーフロッグジェネラルの横腹に全体重をかけて銛をねじ込む。
そして、俺と対峙していたワーフロッグジェネラルは慌てて俺を追うが、ぴょこぴょこと歩みは遅い。
なるほど。こいつら、動体視力と盾さばきは異常に速いが、歩くスピードはものすごく遅い。
エリーも左の棘のついた篭手、『ビーストクロ―』で右手に絡みついた舌を中ほどから切断、そのまま踏み込み、右のストレートでワーフロッグジェネラルの喉元に、棘のついた拳を叩き込む。
俺も、銛を抜き、再度横腹にねじり込み、ワーフロッグが動かなくなる。
「エリー、俺の対峙していたやつも倒すぞ」
「はい」
俺は彼女にそう声を掛け、急いで最初に対峙していたワーフロッグジェネラルの方に駆け出し、攻撃を再開する。エリーもすぐに返事をして駆け出す。右手に絡みついた舌を左手ではぎ取りながら。
「こいつら、足が遅いから数秒なら、放っておいても問題ないぞ」
俺はテミスとフブキにそう声を掛ける。
ワーフロッグジェネラルの隙を見て放置、2対1で倒した方が楽だし早い。
「言うのが少し遅かったな」
テミスがそう言い、ワーフロッグの首が突き刺さった三つ又の鉾を俺の方に見せる。
フブキを見ると、彼女も順調のようで、彼女に対峙しているワーフロッグジェネラルは右脇腹が穴だらけになって動きもフラフラだった。
右手の双剣で敵の剣を受け流し、そのまま懐に入り左の双剣でわき腹に一撃、ワーフロッグが嫌がって、距離をとる。その繰り返しのようだ。
「タイヨウお兄さん、こいつも倒しますよ」
エリーが周りを見渡して突っ立っている俺を叱るようにそう言い、ワーフロッグに殴りかかる。
ワーフロッグも対応し、長剣でエリーを攻撃。エリーは篭手をクロスさせて剣を正面から受けつつ、バックステップで距離をとる。
俺は、ゆっくり、ワーフロッグの左に回り、エリーがもう一度ワーフロッグに飛び掛かり、ワーフロッグが振り向いて盾で受けようとしたときに、俺はワーフロッグの左後ろから銛で一撃食らわす。
そして、そのまま銛を引き抜き、もう一度突く。
ワーフロッグが膝を着き、動かなくなる。
「お兄ちゃん、自分の倒したんなら、こいつも倒しちゃって。私が倒すよりお兄ちゃんが倒した方がみんなの経験値上がるから」
カミラが振り向きながらそう言うので、俺は急いでカミラが対峙するケルピーに走り寄り、カミラを後ろ蹴りで攻撃したところを横から後ろ足に一撃。
ケルピーも驚いて、俺に向かっても後ろ蹴りを食らわせてくる。
俺はとっさに銛の柄で受けるが、ケルピーの激しい蹴りで銛の柄が折れ、俺自身も跳ね飛ばされ、ふらつく。
くそっ、武器を失った。
俺は腰につけた短剣に手を伸ばすが、
「タイヨウ、これを使え」
テミスがそう言って、自分の使っている三つ又の鉾を投げる。
カミラの使っている魔法の三つ又の鉾と比べると、装飾が劣るが、これもいい値段がしそうな武器だ。
俺は空中でそれを受け取り、大きく一回転振り回し、カミラに向かって後ろ蹴りを繰り返すケルピーに横から大きく一閃、ケルピーの首に深く三つ又の鉾が刺さり、そのまま、回転を利用して引き抜き、ケルピーのまだつながっている首の部分に全体重をかけて突きを食らわせる。
脛骨だけでつながっているケルピーの首がぶらーんと垂れ下がり、そのまま、膝を着き、崩れ落ちるケルピー。
よし、倒したな。
フブキの方を見ると、フブキの相手していたワーフロッグジェネラルも膝を着き動かなくなる。
少し苦戦したが、カミラがケルピーの魔法を無効化してくれたことで、なんとかみんな無傷で倒すことができた。
というか、俺だけ、ケルピーの後ろ蹴りを食らったか。
直撃していたら肋骨折れていたかもな。まあその代わり、使っていた銛が折れてしまったが。
そこで自分の武器が使えなくなったことを思い出す俺だった。
次話に続く
ときどき時間の概念がでてきますが、この世界は水時計と教会の鐘の音で時間を把握しています。
太陽が出たら6時です。そこから教会の神官さんが、鐘を鳴らし、大きな桶に入った水を一定量流し続け、3時間の目盛りを示すごとに鐘を鳴らす。
6時、9時、12時、15時、18時の5回、教会の鐘が鳴る感じです。
テミスの家の庭にも大きな水時計があって、朝一番の教会の鐘が鳴ると、上の桶から水を流し始め、下の桶にたまった水の量と目盛りで時間を把握する。そんな感じです。
公共の場やお金持ちの家、人が集まる宿、町の広場などにも水時計が設置されており、教会の鐘の音と水時計で時間を知り生活している感じです。




