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こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
7/43

七頁目



わたしのなかの パーティーにおいでよ

ベリーの乗ったケーキを

いっしょに 食べよう


ナイフも フォークも いらないよ

あなたがいるなら 良いんだ


さあさあ 取り分けよう

上手に 切れるかな


ケーキが倒れても 気にしないよ

一番おおきいところ あげる


パーティーにおいでよ

わたしのなかの

いちばんふかいところの



 ⌘



その硝子はあまりに美しく

ふちに指を添わせて

血液が出てからそれが

割れていたのに気が付いたのです



 ⌘



やれなんたらかんたら


ああだこうだ


こうしてああやって


ぜんぶなくなって




 ⌘



いち時期 その中身に憧れ

ひとつの色を求めていましたが

手が届かないものだと

知ってからは

ほかの色も

好きになりました



 ⌘



ね ちゃんと


わらえるようになったでしょう


あなたが このむねから


きえたからかしら


ああ もしかあなたも


わらっているかも しれないのね


それこそ


わらえることね



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