41/43
四十一頁目
ほらほら
足元ばかり見ていると
落とし穴ばかりに
目がいってしまうよ
顔を上げて陽を受ければ
何も見えなくなるから
目を閉じて仕舞えば
きっと浮かんでくるよ
それが何なのか
ほらやってごらん
⌘
とどかない
とどきたい
みていたい
みたくない
くらやみに
ひかるもの
あかるみに
さらすもの
⌘
あなたの可愛らしい靴は
手に取るようにこの胸にあるのに
足音が思い出せなくて
わたしは忍び歩きをするの
それが聴こえるかもしれないから
どこからか
もしかきっと
⌘
やあやあ
嘘ばかりの笑顔を貼り付けて
ご苦労なことです
嘘ばかりの涙と
どちらもお持ちとは
なんとも器用なことです
⌘
あしたのよるにむかって
わたしはあさをむかえる
おひさまもおほしさまも
わたしをみていてくれる
ちいさなわたしがもてる
ほんのすこしのこころに
それはつめたいぬくもり
きらきらこぼれおちてく




