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三十六頁目
言葉を
夢を
此処に落としすぎて
足元は
ゆらめく
涙がつくる波
けれど
水面に映るものは
淡く真っ直ぐで
わたしはまた
前を向いてゆける
⌘
こぼして
こぼれた
指からそれは
あふれ出て
還っておいで
呼びかけたって
何も起こらない
⌘
いってらっしゃいって
わたしがあなたに
いう日が来るなんて
わたしが
かえるばしょ
なくなってしまうよ
だってもう ただいまは
きこえないのだもの
⌘
なみなみ なみだ
はらはら こぼれ
にこにこ えがお
ほらほら さいた
⌘
わたしのほうが
あなたより
つよく
だきしめていたかもしれない
けれどそれは
しあわせなきおくへつながり
おだやかなねむりへと
わたしをはこんでくれる




