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こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
28/43

二十八頁目

清らかなゆめ

誰に見られることもなく

これはわたしのもの

わたしだけのもの

 

 ⌘

 

ざっくざっくり

刃物はひかる

もうやめなさいよ

なにも起こらないわよ

誰かとめてよ

誰がとめるの

気づけばこの胸には

傷だらけのからくり

 

 ⌘

 

そうですね 間違いなく

あなたなら きっとゆけますよ

どうしますか

どの切符を買いますか

そうですか 

きっとまた 座席はあきますよ

その日まで

どうぞごゆっくり

 

 ⌘

 

寝転がって

手を伸ばして

見つからないものに

触れようとしても

雨が降るから

またやりなおし

 

 ⌘

 

ぽわぽわろうそく

おやすみの時間ね

やさしいあかりなのに

とてもまぶしいね

さあさ 目をとじて

おひさまにあえるまで

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