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こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
27/43

二十七頁目

あたらしい服を 買いました

あたらしい場所に ゆきました

あたらしい心が 生まれましたが

わたしがわたしでない気がしました


今まで着ていた服のほうが

ずっとわたし自身だったのだと

やっと気がつきました


それでもあたらしいその服を

わたしは着るでしょう


わたしではないわたしを

身にまとうでしょう


 ⌘


指先があなたの身体にとけてく

触れたまつげはとても凛として

わたしの爪をはじくの

そんなことばかり

覚えている

いまも


 ⌘


からから 

その空き缶に

何を入れましたか

缶切りは失くしましたから

音を聴くことしか

出来ません

からから

けれど中身はきっと素敵なもの

開かないままが

ずっと良い


 ⌘


深く落ちる

体温だけを感じて

動けないまま深く

深く落ちてく

嗚呼どうか

手は伸ばさないで

わたしはここに

還るだけなの


 ⌘


あなたのアイスを用意したよ

マナーなんて要らない

さあ口をひらいて

笑って


うれしいね

たのしいね


最後のおやつタイム


またね

またね


ふたりでおやつタイム


最期のおやつタイム

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