表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
20/43

二十頁目

滅多に見つからないものならば

荒れた岩の裂け目にでも手を伸ばすけど


握った拳が裂け目にぶつかり血が出て初めて

ああこれじゃなかったんだと気づくんだよ


捨てるしかなかったそのなにかは

目にすることもなくまた落ちてゆくんだ


その手には傷しか残っていなくて

だけどそのひどい痛みに安心もするんだよ



 ⌘



とある花

地面を這って咲く

それは美しい

わたしは

這うことすら

できないのだから



 ⌘



ひねり搾り

かさね揺られ


重なってゆくものは

ほんものなのかしら


ねえそこの貴方には

どう映っているの


つるり硝子のむこう

人差し指でつつく



 ⌘



ことばなんていらないの

わかっているけれど

これしかよういできないのよ

いまのわたしには



 ⌘



ふかふかして にこにこして

あったかいね あったかいね

ゆめのなかでも あえますように

ひっそりねがって おやすみなさい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ