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こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
17/43

十七頁目

画鋲に青い糸で

星座を形作ったの

名前のない星座

壁に描かれただけなのに

とてもきらめいて

ひっそり

願いごとをしてみようか

それがただのとげとげに

それがただのくしゃくしゃに

なってしまう前に



 ⌘



あやしみ

逃げるのが上手くなり

よろこび

ほんとうは知らないのに

それがうまれたふりをして

笑顔をつくる



 ⌘



割れないように

棚に置かれていた

ちいさなかわいい

ティーカップ


おもちゃじゃないのに

ただ美しいものだったのに


ふたりでおままごとをして

すてきなことに笑ってた


それは今も棚にあり

あの頃が溢れんばかりに

注がれたまま


ちいさなかわいい

ティーカップ

今ではただの飾りもの

つめたい陶器の飾りもの



 ⌘



笑わないで

きいて


その儚く白い手は

隣でピアノを弾いてくれたり

うえからこつんと叱ったり

ぎゅうと握りしめたり

いつだってやさしかった


ねえまた会えたときには

ちゃんと撫でてよね


約束だからね

きっとよ



 ⌘



さあ もうねましょうね

ぬれたくつは ほしておいたわ

さあ いってらっしゃい

おうごんの やさしいゆめへと

すあしでいいのよ

そこは ただただ

やわらかいの

さあ いってらっしゃい

また あした

また あした

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