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こぼれゆくものたち  作者: 桐月砂夜
14/43

十四頁目

残った蝉の声

心なしか小さく聴こえる

頑張らなくて良いから

どうか惹き合えますよう



 ⌘



わすれゆく さいのう

あれば いいのにね

そうすれば もう

なかなくて すむのに



 ⌘



ざらざらした

砂浜みたいなところに

細い棒かなんかで

それを引っ掻いて見せますとね

何かよく分からないものが

出て来るのですよ

それが恐ろしくも

面白いのです

残酷になっても

許されますから



 ⌘



貴方が吸っていた煙草の香りは

よく憶えている


特別に用意されたがらすの灰皿と

みんなで笑った声と


貴方が街に帰ってからは

その香りだけが残っていた


だんだんと消えゆく

その香りはいまもここに


すれ違ったらきっと

わたしは振り返るだろう


そこに貴方はいないのに

それを分かっているからこそ



 ⌘



つぎはぎでも良いのよ

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