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大団円です

 トーランド国民への新国王、ユーリのお披露目が終わってから、奴隷解放への動きが始まった。だけど権力を振りかざして強引に奴隷解放を進めるのではなく、おんびんにお金で奴隷を買っていくのだ。つまり私の力で出した金貨で。私が金貨を大量に出して、貴族や国民から奴隷を買っていく。


 するとどういう事が起きるかというと、すさまじいインフレが起きるのだ。例えば、今まで銅貨一枚で一個のリンゴが買えていたのに、銀貨三枚払わないと一個のリンゴが買えなくなるのだ。そうなるとあまり裕福ではない国民たちの生活が厳しくなってしまう。


 しかしダグたちもその事は考えていて、税金の免除や、食品物資の無料配布をただちに行った。そして財産をたくわえた貴族たちがどう動くかというと、武力を整えユーリ国王政権を倒し、メグリダ王子を王にすえる事だ。ユーリたちの政策は、今までのように王家と貴族だけが私腹をこやす政治から、国民一人一人が幸せになれる政治だ。貴族たちの動きに、リュートたちは武力で対抗した。獣人の王トール率いる獣人たちも加わり徹底的に行った。トーランド国内で、奴隷にされていた獣人、半獣人、捕虜たちは、続々と城に集められた。


 そうなると必要になるのは、彼らを養うための食料だ。私の力なら、無尽蔵に食料を出す事が可能だ。だけどダグは、このまま私だけに頼ってはいけないと、稲や大豆などの栽培にも着手しだした。ダグは私がもうすぐ元の世界に帰るのだと考えているようだ。リュートは、城の魔法使いたちに、私が元の世界に戻れるかたずねてくれた。魔法使いたちは、聖女をこの世界に呼びよせる事はできても、帰す事はできないと言っていたという。だけどリュートは、呼ぶ事ができるのなら、帰す事だって可能なはずだと言って、魔法使いたちに私が帰れる方法を探させてくれている。


 私はショックを受けたが、今この世界から離れるべきではないとも考えている。今トーランド国は、新しい国に生まれかわろうとしているのだ。差別の無い、皆が幸せになれる国に。私にそのお手伝いができるなら、やらせてもらいたいと思っている。それに私は、セネカやヒミカ、ティアナにノヴァと離れる事が辛いというのもある。


 そして私には新しくやらなければいけない仕事ができたのだ。私は今この城で子供たちの世話をしている。続々とお城に保護された奴隷たちの中には、まだ年はもいかない小さな子供たちも沢山いた。その子供たちのお世話をするのだ。勿論私だけでは手が足りない。そこでセネカたちのお母さんと、ティアナのお母さん、それに、セネカにヒミカにティアナも、私のお手伝いをしてくれている。子供たちはとても可愛い、子供たちは人間と獣人と半獣人だけど、皆仲良く遊んでくれている。この子供たちが、新たなトーランド国の担い手となって、差別の無い国にしてほしいと願っている。私の事をよく知らない人は、私の事を聖女さまと呼ぶ。だけど私はキチンと訂正している。いいえ、私は聖女なんかじゃありません保育士です。

完結しました。つたないお話を最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

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