7話
やる気落ちて読み専になってました。
久々に自分の小説モドキ読んだら面白かったので続き書こうってなりました
その後、山を半分寝ている谷と下り、下っている途中に戻ってきた風の精霊にお礼を言われ、帰路についた。
谷は帰り際にはすっかり元気を取り戻しており、
「中山、これが何か大きな陰謀の序章の可能性もある。引き続き警戒はして然るべきだ。」
などと眼帯を抑えながら言っていた。
かまいたちが居を追われた都市開発にきな臭い理由があるかもしれないということだろうか?
なにはともあれ、戦闘になることなく解決できたのは素晴らしい成果と言えよう。
「父さん、母さん、ただいま」
玄関で靴を脱ぎながら帰宅を知らせる
「あら、秀ちゃんおかえりなさい!パパはまだ社畜よ。」
「母さん、お仕事のことを社畜と呼ぶのはやめよう」
ナチュラルに父の悪口を発する母は今日も笑顔だ。
「秀ちゃん、日本での初登校日はどうだった?ちゃんと友達できた?」
「友達と言うか、同業者がいたよ。」
スリッパを履きながら返答する。
「あら、別の陰陽師かしら。」
首を傾げる母、それもそのはず。霊能者が極めて稀有な社会、こっちの世界は狭い。知らない霊能者はモグリか新人か能力を悪用しているパターンだ。
「そういえばどの系統の術者かは言ってなかったから明日聞いてみるよ。とりあえず悪いやつじゃなさそうだったし、あまり魔力も大きくなかった。探知能力に特化したタイプだと思う。探知能力だけで言えば俺より上みたいだった。」
「秀くんより上の同年代だなんてすごい子もいるのねぇ」
全く持ってその通りだ。混沌の門氾濫の際、悪魔公の接近をいち早く察知し、撃退した俺の探知能力を上回れる同年代が出てくるとは俺も思ってもみなかった。
世界は広いな。
高校などくだらない、もう陰陽師として働こうと考えていたが、明日からの学校が少し楽しみになった。
ダイパリメイク楽しみすぎる