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チャイニーズ・シスター  作者: ショーキチ
3/3

学校生活

次の日太陽の光を受けて目を覚ました。

見慣れない天井だと思うと同時に昨日の夜のことを思い出した。

どうしようかと考えながらスマホを開いた。画面を見た瞬間驚いた。時間はすでに8時20分をまわっていた。

学校までは徒歩通で歩いて15分。今からだと走らなければ間に合わない。俺は着替え、家を出ようとした。だが少女に何も言わず出ていくわけに行かない。自分の部屋を見てみるとまだぐっすりと寝ていた。熱は下がったようだが起こすのも可哀想なので置き手紙を置いて学校に行くことにした。

『元気になったら俺の家から出て帰っていいから。鍵はあけておくね。』

すでに3分経過していた。

俺はもう間に合わないと観念し歩いていくことにした。昨日の夜とはうって変わって雲ひとつないいい天気だ。

「駿也ー。」

信号待ちをしていると後ろから声をかけられる。

この声は一太だろう。

「何遅刻してんのー?だっせーw。」

「お前が言うなよ。」

朝からウザイやつだ。まぁいつもの事だから仕方ないと自分に言い聞かせる。

「今期のアニメ何か見たー?」

と一太が聞いてくる。会う度にこの質問を聞いてくるので毎回答えるのが面倒だ。

こいつはいわゆるアニオタと言うやつだ。アニメだけでなくラノベも読む。俺に妹なんかいるわけないのラノベを勧めてきたのもこいつだ。まぁあのラノベを紹介してくれたことだけは感謝している。

「まだ見てない。」

適当に返す。

「早く見ろよー」

この会話も何十回やったのだろう…。

「また今度な。」

俺が言うと、そうこうしているうちに学校に着いた。

俺達は遅刻常習犯なのでそこまで怒られることはないだろうと思いながら教室に入った。予想通り先生も慣れているのか俺に

「明日からは遅刻するなよー。」

と、毎度と同じことをいってきた。

時計を見ると8時40分を指していた。

俺は斜め後ろの一番後ろの席に座り先生の話を聞きながら机の中にスマホを入れた。

きちんとマナーモードにしておく。こういうことは真面目にする。

先生の話も終わり、休憩時間に入った時、俺は素早くスマホを取り出しゲームを始める。俺の暇つぶしはゲームかラノベくらいしかない。

俺がゲームをしていると近くに誰かやってきた。顔を見ると勝明だった。

「遅刻おつかれ。もっと早く家出ろよー。」

と言ってくる。

「8時20分に起きたからな。」

俺はドヤ顔で言う。

「ドヤ顔で言うなよー。」

そんなたわいもない話をしているとチャイムが鳴った。先生が来たのでみんな席に着く。

ここからは俺の睡眠タイムなので教科書を開かずにうつ伏せになって眠る。先生が起こしに来ても面倒だから寝たフリをして無視を続ける。そのせいか俺の成績はクラスの中でも下の方だ。そして今日も4時間分の授業を過ごした。

昼休憩になり一太が俺のクラスにやってきた。一太は3組で俺は6組。距離はあるが毎日昼休憩に必ずと言っていいほどやってくる。友達は居ないのだろうか…。

昼ごはんを食べようと思ったが何も食べ物を持ってきていないことに気づいた。仕方がなく購買に買いに行くことにした。

購買は行列が出来ていたので一太と共に並ぶ。一太が何か喋っていたが全部聞き流す。

俺は暇だったので一太とコイントスをして遊ぶことにした。

一太がコイントスをミスりお金が床に落ちてしまった。俺はそのお金を拾おうと手を伸ばしたが横からネズミのような速さで素早く取られた。横を見ると、いかにもチンピラらしい格好のネズミみたいなやつがいた。そいつの名は伊奈多育。俺の家の近所に住んでいる。

俺が金を取られたことに文句を言おうとすると、

「落ちてるものは全部俺のものだから。」

訳の分からないことを言ってきた。じゃあゴミ拾いでもしとけと言いたくなったが面倒くさくなりそうなので黙っておいた。

「俺金ないからお前の財布貰う。」

さらに訳の分からないことを言ってきた。俺は仕方がないのでチーズケーキを買ってあげたら大喜びでどこかに行ってくれた。

パンをいくつか買い俺達は教室に戻った。

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