謎の妹?
俺は固まった。
「くしゅん 」
俺はその可愛いくしゃみの音で我に帰る。よく見ると鳥肌もたって震えている。このまま帰らせたら風邪をひかせるかもしれない。このまま家に入れたらまちの条例の未成年何とかにひっかかってしまうかもしれない。
そう考えていると、家の前の道路にパトロールしている警察官が歩いてくる。最近、ここら辺で誘拐事件があったからそのせいだろう。今のこの状況を警察官に見られたら犯人に疑われるだろう。そうこう考えてるうちにも女の子はさらに寒そうにしてきた。仕方がないと思い、家の中に入れることにした。
見知らぬ女の子が今自分の家の風呂に入っている。その間に俺は今のこの状況を整理することにした。
まず、俺の妹という点だが俺に妹がいるはずがない。俺は生まれてから親が離婚するまで親と3人とシロップと暮らしていた記憶しかない。今は親はいないが…。
また悲しい気分になってきたのでこれからあの子をどうしようかと言うことを考えることにした。俺の妹とか言っているが恐らく誰かと間違えているのだろう。やはり親のもとに返すべきだ。
そう考えていると、その子が風呂からあがってきた。もと着ていた服はドライヤーで乾かしておいた。その服を来て女の子はリビングのソファの上に座った。
「どこからきたの?名前は?」
と聞いても顔をうつむかせたまま顔を上げようとしない。
最初は恥ずかしがってるだけだと思ったがその様子を見ていると徐々に様子が変だと気づいた。さっきの天使のような可愛い笑顔とは違い苦しそうな表情をしている。さらに顔も赤い。おでこを触るとひどい高温の熱だと分かった。今は夜だし病院は空いていない。交番に迷子ということで連れていっても余計風邪が悪化してしまうだろう。そういうことで一晩だけ俺の家で寝させて明日病院に連れていこうと考え、俺の部屋のベッドに寝させた。その子は安心したのかすぐ眠った。
リビングに戻り俺はソファで寝ようと思い横たわると疲れていたのかすぐ眠ってしまった