クロノス・メモリー Ⅰ
3話目です。
ジジジジジジジ。ジジジジジジジ。
ミーンミンミンミン。
暑い。エアコンがないなんて、どうかしている。
ついに今年もやって来た。が蝉の鳴く声がうるさい。蝉なんてな、土の中で潜っている時間の方が長いのにその間、何をしているんだ?見れるのなら見てみたいものだ。そのような疑問を心の中で授業が終わるまでずっと語っていた。
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キーンコーンカーンコーン
よし、終わった。飯だ。昼休みだ。休憩タイムだ。この前、席替えをして窓の近くになったのだが、それにしても外がうるさい。
近くに蝉でもいるのか?なんだ?
「誰だ、あれ?」
俺は不審な人物を見ていた。
その男、身長180cmぐらいあるとは思うのだが、俺たちの着ている制服ではなかった。不審な男は
9時ちょうどにしまる正門口を飛び越え来たらしい。一体この男は何しに来たのか?
それを確かめるべく、傑ともう1人、計3人で行くことにした。飯よりもやつを優先にし、急いだ。
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どうやら、俺の予想が的中した。俺たちよりも背が高く、眼光は鋭く、体格は獣のような体つきであった。その圧倒的な重圧感に俺は注意を向けた。
傑は態度変えずにいつものように見えた。
傑の隣にいる女の子は、表情を変えずに男の方を見ている。
彼女を見ていたら、俺は出会った時のことを思い出した。
読んでくれた方ありがとうございました。
次も続きます。