親しみ
第2話、投稿しました。
第1話読んでくれた方ありがとうございます。
「テスト終わったな...」
溜息をついた。
「空、綺麗だな...」
辺りは青く澄んでいた。
「あ、そろそろ行かなきゃ...」
次の授業が始まるな。
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キーンコーンカーンコーン
「授業終わったー。」
この授業があと約2年もあると思うと...なんか嫌になってくるな。
「シン、少し聞いていいかな?」
と爽やかな表情で聞いてきた傑。
その前に、俺と傑がなぜ親しくなったのかと言うとそれは、入学式の後、家へ帰る途中の話になる。
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「今日は楽だったな、時間あるし、コンビニでも行くとするか。」
コーヒー買っていこうっと。そういえば、昼か。
腹減ったし、おにぎりも買おう。
ウィーン。テレレレンー♪テレレン♪レレン♪
カゴを手に取った。
まずはおにぎりコーナーから行くか。
焼き鮭に昆布、梅干し。
次は飲み物コーナー。
いつものコーヒーあった。おっと、残り一つじゃん。俺が残り一つのコーヒーを取ろうとした時。
「コーヒーあった。」
あ、取られた。誰だ、俺が最初に見つけたというのに...。それにしても、どこかで見たことのある顔であった。
「あれ?君は下駄箱の時の。」
傑だった。
「傑か。お前もコーヒー買うんだな。」
俺のコーヒーが。楽しみが一つなくなってしまった。仕方ない、今回だけは傑にあげてやる。
「コーヒー買うけど、問題あるの?そんなことよりもさっき奇妙な体験をしたんだよ。これって奇跡?」
涼しげな顔で近づいてきた。
「問題はない。どんな体験をしたんだ?聞かせてくれよ。」
コーヒーよりも傑の体験した話の方が気になった。
「いいよ。じゃあ、まずはコンビニを出よう。」
ウィーン、ガシャ。
「向こうにある、公園で話そうか…。」
傑の指示に従うことにした。それにしても、家に帰る時間が。まぁ、いいか。明日休みだし。
「僕が家まで帰る道のすぐ隣にある木にブラック・ホールみたいな大穴があったんだよ。それに触れた瞬間、まるで時が止まったかのように車がゆっくり走っていた。それだけじゃない。車を追い抜かすことが出来たんだよ。腕時計持っていなかったから、時間は見れなかった。僕が家に着くまでは時が止まっている状態だったよ。奇妙な体験だろ?」
傑は小声で話した。
「それは面白い体験だな。俺だったら、ずっとのんびりしていたいぐらいだ。」
こいつは何者だ?幽霊見ることのできるやつか?
威圧感がある。何となく直感だ。今まで、沢山の人を中学校で見てきたが何かが違う。
「のんびりねー。それをしてるぐらいなら見つけに行っているよ。だけど、君とは合いそうだ。」
傑は嬉しそうに微笑んだ。
「今日はありがとう。そのコーヒーは君にあげるよ。理由は聞かなくても分かるだろ?」
コーヒーを貰った。俺にとってもいい日になった。傑は歩いて帰っていった。
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これで親しくなった理由は分かっただろ?
「おう、なんだ?」
「実は部活何するか、迷うんだけど。君ならどこに行く?」
傑は悩んだ顔で言った。
部活は結局決まらなかった。
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次の日に傑が提案してきた。それに対して、俺は頷いた。部活は何にしたかと言うと、その話はまた今度。
6月に書いたやつ、いつ書くか。
また今度。