出会い
久しぶりに投稿します。
誤字や文法誤りがあれば、すぐに修正します。
コケコッコー!
.......
.......
コケコッコ~!!
...
コケッ
バタンッ
窓を閉めた。
「朝からうるさい鳥だ。」と眠たそうな顔で布団から出て言った。
今は...何時だ?腕時計でも探すか。
と言うか腕につけていない腕時計とは何だ?と心の声で語った。それは腕時計とは言わない。ただの時計じゃないか。目覚まし時計の方が便利じゃないか。アラーム付いてるし、あの阿呆鶏みたいに俺が起きなかったら、起きるまで鳴くという事をしないしな。そんなこんなしている内に腕時計は見つかった。
「高校生活か...」とやれやれとした表情でどことなく風の吹き回しかのように退屈そうに言った。
さてと、準備するか。
...
えっと...今は5時12分か...は?
...無能鳥め、覚えていろよ...今日は餌抜きにしてやる。
そうだ、明日からは目覚まし時計にしよう。
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しかし、俺は時屋 傑と出会ってから
俺の高校生活が花が咲くかのようにこんなにも楽しくなるとは思っていなかった。これは初めて時屋 傑と出会う話になる。
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「じゃ、行ってきまーす」と明るく返事した。
これから、自転車で通うことになる。もし、雨が降ったらその時は電車だ。
高校の名前は「宗凛寺高校」普通科と家庭科に分かれるが、俺は普通科だ。偏差値は56と普通だ。家から約3kmぐらい離れた場所にある。
自転車こぎながら、学校へ向かって行った。
約45分後...
「よし、着いたーーー!」
自転車置き場に止め、すぐさま、下駄箱へ向かった。
「俺の番号は...」
紙に書かれている番号と照らし合わせている途中に誰かが来たようだ。
「君、サン・ジェルマン伯爵はこの世にいると思う?」と尋ねてきた。
俺は驚いた。急に言われても、返す言葉がなかった。
「.......」
沈黙してしまうのも無理はない。だが、質問されたからには答えないわけにはいかない。
「そもそも知らないか?」
と爽やかな笑みで男は言った。
その男は、廊下に行こうとしたその時。
「分からない、でもいるんじゃないのか?どこかに潜んでいるかもしれない。不老不死と言われていたのだから。見つけるのは難しいが生きていてもおかしくはない話だ。」
と俺は返答した。
「俺の名前は時屋 傑、ま...よろしく頼むよ」
と自己紹介され、自分もしておいた。
どうやら、同じクラスみたいだ。返すことばかり考えていたから、見ていなかった。
俺は階段を登り、自分のクラスの部屋に向かった。
キーンコーンカーンコーン
「おはようございます、私はこのクラスの担任 高田 凛二といいます。えーと...皆さんご入学おめでとうございます。.....皆でこのクラスを盛り上げていきましょう。よろしくお願いします。」
緊張していたのか、先生の額から汗が出ていた。
「クラスの皆と喋ってみたのかな?この時間は皆に自己紹介してもらいます。まずは...」
いつものやつだ。自分はまだ後のほうだから、静かに聞いていよう。
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「えっと、時屋 傑といいます。不可解な事件に、世界の不思議に...」
ちょっと待て。自己紹介でそれを言うのかよ。完全に不思議なやつだと思われてしまうぞ。どうするんだ?
「...などを探求しているのですが、全く見つかりません。もし、良ければ僕と探しに行きませんか?」
誰も来ないよ。この世界の不思議だなんて、必ずどこかに裏があるんだよ。例えば、UMAの写真だったら
合成だったり、心霊動画だったら作り物だったりする。だから、あまり信用性のない情報を与えてどうするんだよ。確かに、科学で分からないことだってある。とりあえず、この辺にしておこう...。
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キーンコーンカーンコーン
ようやく、最初の授業が終わった。
全く、俺の自己紹介は普通すぎた。反応も普通。もちろん、ざわついたりはしない。
「おーい、シン」
と誰かが俺のことを呼んでいた。
「なるほど...そういえば一緒だったな」
と溜息をついて言った。
「お前っていつもアレだな。普通って言うか...なんというかな、シーンとした雰囲気を変えた方が良かったぞ」
こいつは俺の幼馴染の有山 咲久だ。
性格は真面目なんだが、すぐダメ出しする。それだから、いつも喧嘩ごとに巻き込まれやすい。しかし、そのダメ出しは正論であるため、誰も言い返せない。
みんなからは【ダメサク】と呼ばれていた。
「ダメサク、自己紹介はなかったことにしてくれ。」
と落ち込んだ感じで言った。
「まぁ、それは一旦置いておこう。でも、時屋 傑だっけ?アイツの自己紹介凄かったな。」
傑の話題となった。それだけではない。クラス中が傑についての話ばかりであった。傑は授業の終わり後、どこかへいってしまった。
「あーアイツは奇妙なやつだったよ。下駄箱あった時、輝いてみえた。そこら辺のやつらとは違ったオーラだったわ。」
傑と出会った時のことを話した。
「おいおい、お前よく知っていたな。その伯爵について。」
「当たり前よー、ネットで話題になってたろ?」
実は嘘、ネットで話題になったことはない。
だが、存在については否定はしない。生きているかどうかの証拠はないが、信じてみるのも一つだと思ったから答えた。
ダメサクと話していると時間がすぎるのも早かったが、席が遠いのでここからではアイコンタクトだけしか取れないと思う。暇になるな。
「さーてと、次は入学式か。」
寝る。それだけだ。傑はどこいったんだ?と気になってしまった俺。その次に言う事は決まっている。
「どうでもいい、知るか。」
考えるだけ無駄だ。この高校生活1日目、不思議なやつに出会っただけ。入学式の後は何だったけ?
どうでもいい、知るか。口癖になってしまっている。
まぁ、いいか。普通でいいんだ。
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「入学式良かったな、シン。」
ダメサクか。俺は寝てしまっていたので話は最初の方の所しか知らない。
「良かったな.....」
止まってしまった。これ以上話せない。
「いや、それにしても今日はいい天気じゃないか?ダメサク。」
とりあえず、天気の話に変えることにした。
「いい天気だな。っておい話変えるな、まさかシン
寝てたとか言うんじゃあないぞ。」
その通りです。寝てました。
「寝てたかも?」
気づかない内に寝てたってことにしよう。
「また、それか。始業式とか終業式が終わった時、それしか言ってないぞ。」
バレてしまったか...。
「寝る子は育つ っていう諺知ってるかい?」
諺だったら言い返せないだろ。
「お前が健康なのは分かったが、聞く時は聞く、寝るなら帰ってから寝ろ。」
俺は必要じゃない情報を貰っても困る。たった、それだけだ。
入学式が終わり、下校となった。
「また、明日。」とダメサクに言った。
「おい、明日は休みだぞ。じゃあな、月曜日に。」
とダメサクは俺にダメ出しして、俺の向かう方とは逆に自転車をこいで去っていった。
「帰るか。」
俺は家に着いた後、寝た。
読んでくれた方、ありがとうございました。
続きの作品も頑張ろうと思います。