表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

緋和皐月の徒然話

緋和皐月の京旅行記

作者: 緋和皐月

 GW。皆様どのようにしてお過ごしでしたか?


 いつもより贅沢な食事を取った、海外へ行った、山登りをした、海を眺めに行った、服や帽子を買いにショッピングに行った、夏に向けてのダイエット中、特に何もして居ない……などと、人それぞれでしょう。


 そんな中、私、緋和皐月は、近畿地方、京都に行って参りました。

 そう、あの京都です。

 しかも、「そうだ!京都に行こう! なぁ俺の部下どもよ!」と馬鹿上司が、GW直前、唐突に言い出したものですから、当然京都の宿は確保できず。

 なので、滋賀県のキャンプ場に泊まりました。

 朝になれば小鳥がさえずり、夜になれば星が綺麗に見える、という、緑に囲まれた良いところでした。

 ……あれ?京都旅行というか、京都&滋賀旅行か?




 まず初日。


 急に言われて腹が立ち、それでも京都には行きたいと思い、しっかり準備をして滋賀へ向かった私ら。


 しかし到着した頃には、すでにお昼過ぎ。

 買い出しに行き、自分たちで夕飯を作りました。

 が、私は特に何もするつもりはありませんでした。

 お前ら勝手に作りやがれ、私は皿を並べて置いてやる、と皿を、重ねたまま机にドーン!


 組み立てられた椅子に優雅に座り、忙しく動く上司どもを見つめて、「まだー? ねぇご飯まぁだぁー?」「お前手伝いやがれぇっ!」と怒られました。


 えーっ、やっだぁー、私、料理できない系両性類なんですよーぉ、知らなかったんですかーぁ?

 そう言うとまた怒られて、働かざる者食うべからずだぞ、と脅されたので、仕方無く、すでに燃え盛って居た火の上で湯を沸かして、お茶を淹れました。

 それだけですが、ちゃんと働きましたからね、褒めてくれても良いんですよ。

 ……え? お茶を淹れるのは料理じゃない? わぁぁん、皆して緋和をいぢめるんだぁっ! お姉ちゃ〜んっっ!←


 その日の夕飯は、適当にコンソメを突っ込みあさり味噌汁の元をぶち込んだ、なんだかよく分からない、不可思議な味の味噌汁と白米と何かの佃煮でした。

 ……うぇーん、あさり味噌汁の中に玉葱と人参と馬鈴薯が入ってるよぅ……。


 キャンプ場に泊まる人のみ無料の、20時半まで開いているという銭湯のような風呂屋にも行きました。

 大浴場! さすが滋賀! 琵琶湖のナンタラとか書いてある!

 琵琶湖のナンタラのお陰なのか、全身ポッカポカになりました。


 そして、携帯の充電が切れかけていたので、充電器を貸してもらおうと思ったのですが。

「充電器? 俺が貸してやろうか」

 さっすがA上司、頼りになるねぇ! ……と思いきや、機種が違うという。

「なんでア○プル社じゃ無いんすか?! せめて、私の機種に使える充電器も常備しといてください!」

「俺は林檎が嫌いなんだ!」

 そんな事言いながら、この前誰かの手作りアップルパイ、1人でもりもり食べてたのは誰ですかねぇ!?




 2日目。


 5時半に目覚めた私は、テントの中、1人首を傾げました。

 ……はて、ここは何処だろう。

 ああそうか、ここは滋賀のキャンプ場で、これは昨夜組み立てたテントだ。

 ……しかし、私は数人と一緒に寝たはずだけども、何故1人なのだろう。

 答えは簡単、私が寝坊助なだけで、周りは皆、早起きなのでした。社畜だなぁ。


 お昼頃。やっと京都に行けました。

 まずは清水寺に行く途中、小腹が空いたので、近くの喫茶店に入りました。

 抹茶パフェがあり、迷わずそれを頼んだ、抹茶好き甘党の私。

 抹茶アイスにバニラアイス、生クリームと小豆に白玉、というのがピシーッと器いっぱいに次いでありまして!

 奢ってもらいました。Aさん、なんて良い人! 感謝の印に緋和の愛をあげよう!……あ、要らない? そうですか……。


 抹茶パフェが美味しかったその喫茶店には、手作りの丸くて美味しい京飴が売ってあったので、飴好きな友人へのお土産に購入しました。

 ……でもなんだろう、抹茶パフェ、意外と重かったな……。


 ……さて。休憩も終えて、清水寺到着。

「ああ好きだ……! 愛してる! 愛してるよ、清水寺っ!」

 ……と隣で叫ぶ馬鹿……知りませんよ、この人は私の知り合いではありません、見知らぬ赤の他人です……。


 2時間近く居た清水寺からの帰り道で、「夕○(ゆうこ)」という八ツ橋のブランドの人形を発見しました。

 うわ、○子(ゆうこ)さんメッチャ美人やん! 八ツ橋買おうかな?! 微笑んでるよこの京美人!

 でも夕○(ゆうこ)さんの八ツ橋見つからなかったので、断念しました。


 その夕○(ゆうこ)さん人形から少し離れたところに、「京ば○む」という看板があったのですが、もう、「稟ばぁむ」にしか読めなくて!

 絶対に次の新作ヒロイン稟ちゃんにする、と決心して、メモ帳に稟ちゃん理想像を落書きしてたら、最初は可愛い癒し系美少女だったのに、何故か、医者のメガネ美青年になってしまいました。な、なんということだ……!


 ちなみにこの日は、京都の映画村にも行きました。

 ……大人の入場料、約2000円……学生の入場料、約1000円……今だけ学生で入らないかな? と良からぬ考えが頭の中をよぎったりしました。

 しかも室内のアトラクション(?)に乗るのにもお金がかかるという……! ぼったくりだーっ!←

 まぁでも、入り口付近にあったプリキュアとシナモロ○ルは可愛かったですね。

 あ、シ○モンって、シナモ○ロール、というのが正式名称らしいですよ。シ○モ「ン」ロールでは無いようで。

 あと、野外の……忍者の劇? みたいなものも観ました。最後の方だけでしたけども。



 その日の夕飯は、明日は最終日という事で、おわカレー。何故か人数×2で作ってしまったらしく、量がハンパない……! お腹いっぱいのまま寝ました……って、これは太るな?!




 3日目。


 昨日早く寝て昨日より早く起きることができた私でしたが、他の皆様は眠ってらっしゃったので、二度寝しました。

 朝の4時だったし。そもそも私、普段4時起きとか絶対しませんからね。


 朝食は、キャンプ場の一部の、小さな旅館の中でバイキング朝食(小さい、とは言え、意外と大きな建物でした)。


 もう、全部美味しそうで、いろいろお皿に乗せまくりました。

 卵焼き美味しいっ、ポトフだ、おっ白米ふっくら、コーンフレークもある、あ切り出し大根……!

 ……と、張り切って食べたのですが、だんだんお腹が苦しくなってくるという。

 食べ過ぎだぁ!

 あかん、これはもう太るやつやな。

 諦めの境地。悟りを開こう。

 でも、友人と海やプールに行くから、夏に向けてお腹周りのダイエットしなければ! ……明日から。

 いやー、男女構わず、体型は気にすべきですしね……両性類も大変なんですよ。


 あ、そうだ聞いてください、近くにあった土産屋で、「飛()太くん」という滋賀のキャラクターキーホルダーみたいなものがあったのですが、赤色の長Tシャツに黄色のズボンだったんです。

 ……さては貴様「ク○ヨン○んちゃん」の進化版か!?

 その飛()太くんの商品の1つで、5種類の塩が小さな入れ物に入ってまして。

 わさび塩とか焼肉塩とか、面白い塩ばかりだったので、友人へお土産に買って行ってやろうかと本気で考えたんですが、周りの人に止められました。

「やめとけ! わさび嫌いなBさんへの嫌がらせとか、マジでやめとけ! 殺されんぞ!」「いや嫌がらせじゃないですよ?!」


 さて、「最終日だし、ちょっと遠いけど滋賀の大嶋神社奥津嶋神社とかにも行く?」というおバカのお誘いを丁重にお断りし、やっと帰宅!


 あ〜っ、疲れた! 端末! 端末はどこや?!

 充電しながら今日こそ、なろうに入り浸るんだ!

 4日ぶりのなろうだぁぁ!

 ……と、はしゃいでいたのに。



 ピロリロン♪


 『あと1時間後に一族でお食事会だから、きちんとした格好して絶対来なさいね♡    母』


 …………。


 うわぁぁん、また皆して緋和をいぢめるんだぁっ! お兄ちゃ〜んっっ!←


 いぢめたら、お姉ちゃんとお兄ちゃんに言いつけちゃうんだよ! お姉ちゃんとお兄ちゃんは強いんだぞ! お前なんか、お前なんかコテンパンにやっつけちゃうんだから!

 ……って、あれ? お姉ちゃ……お兄ちゃ…………うわぁぁん、皆して緋和の豆腐メンタルに傷つけて行くんだーっ!



 ……以上、情緒不安定な緋和皐月の京旅行記でした。


 たぶん私は、疲れると頭の中でキャパシティオーバーするんだと思います、うん。

 この緋和、危険です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] チームの仲の良さがとても出てました [一言] こういう臨場感のあるうきうきした文章を読むと ちょっとした旅に行ってみたくなりますね
[一言] 料理はしなくちゃですよ~! 美味しい料理が食べたければ私を呼んでください。料理のできる万能高校生が作りにいきます!(笑) 私も京都はよく行きますね。本家が鴨川にあるので、よく呼びつけられて…
[良い点] 軽快な語り口でサクサク、楽しく読めました!! [一言] お疲れさまでした!! 大分タイトなスケジュールでしたねww ぼくはかれこれ10回ほど京都は行きましたねwえ?行きすぎ? 清水寺…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ