第五十一話 戦う理由
前回までのあらすじ
やっぱりゼドは生きていた!
向かい合うゼドとアヤ。
「今日は、ウィンドソードの修行を行う」
「はい! お願いします!」
ゼドは刀を抜き、アヤはソウルブレードを剣に変える。間もなくして、ゼドの刀が土を纏う。土の魔法剣、アースソードだ。
「お前のウィンドソードで、俺のアースソードを破ってみせろ。ただし、一撃当てるだけでは駄目だ。破れるまでウィンドソードを使い続け、攻撃し続けろ!」
「はい!!」
アヤの魔法剣のバリエーションを増やす為、一番効果的な特訓。それは、相手の魔法剣の属性に対して、弱点となる属性の魔法剣を使い打ち破る事。ゼドとアヤの魔力の差は天と地ほども離れている為、実質ゼドの魔法剣を破るには、弱点属性の魔法剣で、何度も攻撃するしかない。
この何度もというのが重要であり、発現させるだけでなく、同じ魔法剣を反復させる事により、頭で、身体で、心で、全てで感覚を掴む。
また、ゼドの特訓はスパルタだ。決して手を抜かず、ゼドも反撃する。あくまでも特訓なので殺しはしないが、早く体得しなければいつまでも痛めつけられるだけだ。
「ウィンド、ソード!!」
ソウルブレードが風を纏う。だがその風はとても弱く、まるでそよ風だ。
「俺を舐めているのか? その程度のウィンドソードで破れるほど、俺のアースソードは脆くないぞ!!」
ゼドは一瞬で接近し、アヤを斬りつけた。
「きゃあっ!!」
ソウルブレードで防いだが、ゼドの力の方が強く、吹き飛ばされてしまう。風も消えてしまった。
「立て」
立ち上がってもう一度ウィンドソードを使うよう言うゼド。だが受けたダメージは少なくなく、アヤはなかなか起き上がれない。
「立てと言っているのがわからないのか!! 俺がお前ぐらいの時は、この程度で音を上げたりしなかったぞ!! さぁ早く立て!! お前に教える事は山ほどあるんだ!!」
「うぐ、ぐ……!!」
歯を食いしばって立ち上がるアヤ。
(絶対にやるんだから……私もゼドさんみたいなすごい魔法剣士に、絶対なるんだから!!)
「ウィンドソーーードッ!!!」
決意を固めて、再びウィンドソードを発動するアヤ。今度は少し、風が強くなった。
「わあああああああーーーっ!!!」
アヤは突撃し、ウィンドソードを発動したソウルブレードを、ゼドの刀へと無茶苦茶に叩きつける。
「弱い!!」
「あうっ!!」
ゼドは軽く払いのけて、アヤを倒す。
「そんなウィンドソードでは千回叩き込んでも俺のアースソードは破れないぞ!! もっと強い風を、暴風を思い浮かべろ!!」
「はい!! もう一度お願いします!!」
ゼドの叱責を受けてアヤは立ち上がり、再びウィンドソードを発動させて打ち込んだ。
「ゼドって案外熱心に教えるのねぇ……」
「たぁっ!」
「おっと!」
「うあっ!」
ゼドの指導を見ていた杏利は、飛び掛かってきたティナのマジカルシャフトを受け流し、石突で足を突いて転ばせた。
スタンドプレーをさせてしまう事になるが、アヤはゼドに任せ、杏利はティナと一対一で特訓をしている。エニマはいつもと同じだ。
「ビライツ!」
指先からビライツを放ち、ミーシャを狙う。
「マジックガード!!」
チェルシーが即座に、魔導銃にマジックガードの魔力を込めて、ミーシャに放つ。エニマのビライツが命中するよりも早く、マジックガードが発動し、ミーシャはダメージを受けずに済んだ。
「スキルアップ!」
エニマの攻撃はまだ終わらない。身体能力を引き上げて、ミーシャに突撃し、拳を放つ。
しかし、ミーシャがコンセントレイトカウンターを使い、エニマの腕を掴んで突撃の速度を利用し、エニマを投げ飛ばした。
だが、エニマは自分の髪を鎖に変えて伸ばし、ミーシャを縛り上げる。コンセントレイトカウンターの弱点は、受け流してからのカウンターを終えると、一瞬だけ動きが止まる事だ。最初のカウンター一セットさえ乗り切れば、ミーシャに攻撃が届くのである。鎖を操り、ミーシャを縛ったまま身体を引き寄せるエニマ。
そこで、すぐにチェルシーがフォローに回る。二発の魔力弾を、エニマ目掛けて放った。一発目はラチェインの魔力を、二発目にはウイエルの魔力が込めてある。一発目でエニマの動きを止め、二発目でエニマを吹き飛ばす。
「くっ!」
ミーシャは縛られたまま、掴める鎖を掴み、離さない。ミーシャを拘束するつもりで放った鎖だが、逆にエニマが拘束されてしまった。
「ディリーテス!」
サンドバッグになる前にラチェインを解除するエニマ。
「スパルビ!!」
「ああああああああ!!!」
鎖を通して、ミーシャに雷を流す。魔力の差もあって、中級魔法にはダメージを受けてしまう。
「ミーシャ!! くっ!!」
チェルシーは魔力弾を撃ち、電撃をやめさせようとするが、当たらない。全てかわされてしまう。
「なら……!!」
エニマに当てるのが無理なら、ミーシャに当てる。チェルシーは魔導銃にスキルアップの魔力を込めてミーシャに当て、ミーシャの身体能力を増幅する。
「やぁっ!!」
力を増したミーシャは鎖を掴み、不安定な体勢ながらも振り回し、エニマを地面に何度もぶつける。ぶつけるうちに拘束が緩み、脱出するミーシャ。
「二人とも、たった三日でよく戦えるようになったのう」
ゆっくりと起き上がるエニマ。ミーシャの力は強く、何度も地面に叩きつけられたはずなのに、さしたるダメージを受けていない。
「どれ。ちと本気を出すか……!!」
エニマの右手に炎の魔力が、左手に雷の魔力が集まる。バニスドとスパルビを、同時に放つつもりだ。
「見よ!! これが火属性と雷属性の複合魔法、エグゾブロじゃ!!」
複合魔法エグゾブロ。この魔法を使える相手を倒した事はない。だが使い方の原理さえわかっていれば、わざわざ使い手を倒して奪わずとも、使う事が出来る。
「耐えてみせるがいい!!」
二つの魔力の奔流をぶつけ、破壊のエネルギーとして放とうとするエニマ。迎え撃とうと身構える、チェルシーとミーシャ。
「みんな~!! 終了で~す!!」
その時、杏利が特訓の集合時間を告げた。
「何じゃ、もうそんな時間か」
せっかく大技が使えると思ったのに、終了時間が来てしまって落胆し、魔法を解除するエニマ。チェルシーとミーシャは、大技を受ける必要がなくなった事に安堵し、胸を撫で下ろす。
「……ここまでだ。だが、夕方からまた始めるぞ」
「はぁ、はぁ、はい!!」
彼女達には学校がある。ゼドもその辺りはわきまえている為、継続せず刀を納める。アヤもソウルブレードを杖に戻し、倒れ込んだ。
「アヤ!」
驚いたティナが駆け寄り、アヤを助け起こす。
「ボロボロじゃない! 大丈夫!?」
「……平気。早く支度して、学校に行かなきゃ」
アヤはティナの手を借りながら立ち上がる。アヤは一番激しい特訓をしたのだから、仕方ない。
「回復してあげるわ。リカレル!」
杏利はリカレルを唱え、一同を回復させる。
「それからこれ、ヒーリングポーションと、エーテルポーションよ」
次に杏利は、傷と疲労を回復するヒーリングポーションと、エーテルポーションを振る舞う。これで特訓の疲れが授業中に出る、という事はない。
こうして充分に回復したアヤ達は、一度帰宅して汗を流し、マジックアカデミーに登校していった。
「二人とも、アヤ達の成長はどうだった?」
杏利は、ゼドとエニマに訊く。
「威力を無視すれば、ウィンドソードは今夜の修行で会得出来るだろう」
アヤが熱心なおかげか、ウィンドソードの習得速度が予想以上に早く、今夜には使い物になる程度に仕上がりそうらしい。威力はゼドのそれに遠く及ばないが、学校の試験程度ならそれで充分との事だ。
「チェルシーとミーシャの連携もかなり上手くいっておるぞ。わしに複合魔法の使用を決意させるほどじゃからのう」
最初はチェルシーの援護が追い付かなかったし、ミーシャもすぐ倒されてしまっていた。だが力が分割されているとはいえ、エニマに本気を出させたのだから、こちらもかなりの成長速度であると言えるだろう。
「ティナはどうじゃ?」
「あの子はちょっと攻めすぎるきらいがあるわね。でも、その攻めがすごく速いの」
ティナの戦い方は、マジカルシャフトの自在性を活かした範囲攻撃と、速攻を主体としている。持久戦には弱いが、短期決戦に向いている戦い方だ。今回の試験はタイムアタックである為、この戦い方は非常に有効である。だから杏利は、攻撃速度をとにかく高める特訓をしていた。
「全員著しい成長速度じゃな。これなら試験は高得点間違いなしじゃろう」
「そうね。じゃあこれから自由行動で、また夕方に集合しましょ」
アヤ達が学校に行っている間、杏利達は情報収集に歩いている。杏利とエニマはイノーザの、ゼドはウルベロの居場所を、それぞれ捜しているのだ。
「あ、そうだ。ゼド」
しかし情報収集に移る前に、杏利がゼドを呼び止めた。
「あんた、よくアヤの頼みを聞く気になったわね」
最初は断るつもりでいたのは、なんとなくわかる。だが途中から、ゼドの空気が明らかに変わったのだ。
「……やっぱりお姉さんの事?」
「……ああ」
予想は出来ていた。ゼドはキリエという姉を持つアヤと、ウルベロに殺された姉を持つ自分の姿を、重ねていたのだ。
「あいつは力を求めている。それは俺も同じだ。そう思うと、どうしても断る気にならなかった」
それだけ言ってから、ゼドはまた歩き出す。
「奴にとって姉は、本当に大切な存在だったんじゃろうな……」
エニマは呟く。ゼドの中に残った悲しみは、この先どこまでも彼を苦しめ続けるだろう。
「ウルベロ……絶対に許さない……!!」
そんなトラウマを刻みつけたウルベロに対して怒りを感じているのは、杏利もまた同じだった。
時間は飛んで、夕方。
「ウィンドソード!!」
ウィンドソードを唱えるアヤ。ソウルブレードが纏った風は、朝の特訓の時よりずっと強く、そして制御されていた。
「もうそこまで使えるようになったのか」
威力面では相変わらずゼドに全く届かないが、完成度だけなら申し分ないと言える出来に、ゼドは少し驚いていた。
「はい! 学校でも練習してましたから!」
今マジックアカデミーでは試験が近い事もあって、授業は行わず試験勉強に変更されている時間割がほとんどだ。その勉強時間に、アヤはとにかくウィンドソードの練習を続けていた。休憩時間も、昼休みも、必要な休憩を取ったら後は練習に回していたのだ。その熱心さたるや、他の学年の生徒が驚くほどだった。
そんな練習の甲斐もあって、アヤのウィンドソードは格段に精度を上げていたのだ。
「よし、では俺のアースソードを破ってみせろ。それでウィンドソードの完成とする」
「はい!! よろしくお願いします!!」
アースソードを発動するゼド。アヤはウィンドソードを維持したまま、身構える。
先に仕掛けたのはアヤだった。ゼドや杏利、エニマと接触しているとはいえ、彼女の魔力量はまだ少なく、持久戦に持ち込まれれば負ける。それなら一気に勝負を決めるしかない。
「やああああっ!!」
一撃、二撃、三撃。次々とゼドの刀に打ち込むアヤ。朝打ち込んだ時には全く影響を与えられなかなったゼドのアースソードだが、今度は打ち込む度に、どんどん刀の土が削られていっている。
通算二十撃で、アヤは魔力の土を削りきった。
「や、やった……!!」
とうとうやった。その事に安堵し、アヤはウィンドソードを解除する。
「ああ。これでいいだろう」
まだ威力に不安はあったが、それはゼドから見た場合の話である。学校なら、上級生でも舌を巻くほどの威力と精度だ。これだけ出来れば、充分習得出来たと言えるだろう。
「やった……私、やったんだ……!!」
今まで全く増えなかった魔法剣のバリエーションがようやく増えて、喜ぶアヤ。
「ありがとうございます!! じゃあ次の魔法剣を教えて下さい!!」
この調子で、どんどん使える魔法剣の種類を増やしていこうと意気込むアヤ。
「いや、次の魔法剣は教えない」
「えっ!?」
だが、ゼドはアヤに魔法剣を教える事を拒否した。
「ど、どうして……」
「その代わり、俺の技の一つを教えよう」
「ゼ、ゼドさんの技を!?」
「ああ。お前がウィンドソード以外で使える魔法剣は、ファイアーソードとサンダーソードとウォーターソードだったな?」
「は、はい」
「では、次に教えるのはサンダーソードの派生技だ」
いくらアヤの成長速度が早いとはいえ、ゼドが使える魔法剣全てを教えるには、時間が足りなすぎる。出来たところで、あと一種類だ。
なら、今使える魔法剣を活かす技を教えた方がいいと、ゼドは結論した。そちらの方が覚えやすい。
「お前に教えるのは、操雷乱舞という技だ。まずやってみせる」
そう言ったゼドは、まず空中に八本の、水のエーテルブレードを浮かばせる。浮かび方に特に意味はなく、完全に不規則だ。それから、刀を水平になるように持つ。
「操雷乱舞!!」
次の瞬間、ゼドの刀が雷を纏い、その雷が八本の雷撃となって、蛇のような複雑な軌道を描きながら殺到。エーテルブレードを破壊した。
「サンダーソードを発動し、剣が纏った雷を飛ばして、相手を攻撃する。雷の軌道を操る事も出来るから、複数の敵を同時に相手する事も、一体に攻撃を集中する事も出来る。まずは雷撃を飛ばす事からやってみろ」
「はい!!」
ゼドの指導に従い、まずサンダーソードを発動させるアヤ。これはかなり前から会得していたので、すぐ発動出来た。
「そのまま俺に向けて飛ばせ」
「はい!!」
言われた通り、ソウルブレードを水平に持つアヤ。頭の中で雷を飛ばすイメージを固め、気合いを入れる。
「はっ!!」
すると、小さな雷が飛んでいき、ゼドはそれを刀で叩き落とした。
「もっと太い雷を、一度に二本は飛ばしてみろ! 軌道も操れ!」
「はい!!」
返事をして、アヤは再びサンダーソードを発動する。
しばらく特訓をしてから、杏利達は休憩に入った。
「難しいですね。いつも使い慣れてる技のはずなのに」
アヤはゼドに話し掛けた。操雷乱舞の習得は、結構難儀している。
「お前は何の為に力を求める?」
「えっ?」
ふと、ゼドはアヤに尋ねた。なぜ魔法剣士を目指すのか、なぜ強くなりたいのか。
「……キリエお姉ちゃんを守る為です。キリエお姉ちゃんって、ああ見えてかなり無茶するんですよ」
キリエは、やると決めたら何が何でもやり遂げるタイプの人間だ。一度魔法使いになると決めたら、どんな危険でも侵す。実戦で身に付けたいと言って、周囲の人間の反対を押しきってモンスターと戦った事さえある。
「だから、そんなお姉ちゃんを守れるようになりたいなって」
誰かが見ていなければ、いつかキリエはとんでもない事になりそうな気がする。だからそうならないよう、自分が守りたい。そう思って、魔法剣士になる道を選んだ。
「ゼドさんはどうして魔法剣士になったんですか?」
今度はアヤが訊く番だ。なぜゼドは魔法剣士になったのかを訊いた。
「俺の家は、代々ヒノト国に仕える魔法剣士の家系だ。だから物心ついた時には、もう魔法剣士としての修行をさせられていた」
動機と言えるものはない。生まれた時からそうなる事が決まっていたし、その事に疑問を持った事もなかった。
修行は過酷を極めたが、投げ出したいと思った事はなかった。そばにはいつも最愛の姉、ソアラ・エグザリオンがいて、いつも励ましてくれていたから。
「それをあの男が、ウルベロが殺した。俺は奴を殺す為だけに生きている」
さらなる修行を積んで実力を高めたゼドは、両親が止めるのも聞かずに出奔した。目的はただ一つ、姉の仇を討つ為。
「……すまなかった」
アヤが怯えている事に気付き、ゼドは詫びる。アヤはまだ少し怖がりながらも、ゼドに言った。
「本当に、大切な人だったんですね」
「……ああ。最愛の人だった」
ゼドは遠い目をして呟く。
「そういえば、あんた達はどうして魔法を勉強してるの?」
ゼドの話を聞きながら、杏利はチェルシーとティナに尋ねた。
「私は、冒険者になりたいんだ。世界中にある、いろんな遺跡やダンジョンに行ってみたい」
「あたしも! すっごい楽しそうだから!」
チェルシーもティナも、冒険者志望だ。チェルシーに至っては、古代文字の勉強をしていて、ある程度は読めるらしい。
「本当は、私も冒険者になりたいんです。お姉ちゃん、無茶するから……」
「あー……それは言えてるかも」
実はミーシャも、ティナを助ける為に冒険者を目指している。特訓初日にも、ティナには無茶をする兆候が見られた。だから彼女を支える回復役になる為、僧侶になろうとしているのだ。
(この子もお姉ちゃん想いね……)
自分の周りに、いい子達ばっかりいる。絶対に最高の得点を取らせて、特別も取らせてあげようと、杏利は思った。
特訓は進み、土曜日。杏利達は朝早くから、広場に集合していた。
「この土日で、一気に完成させるわ。今回の試験って、具体的にはどうするかわかってる?」
杏利が訊くと、アヤとチェルシーが答える。
「森を使った試験場があるわ。そこで、隠れてるターゲットをひたすら壊していくの」
「ターゲットは反撃してくるし、壊してはいけないダミーターゲットもある。それから、ダミーの方も攻撃してくる」
「なるほど、やっぱりね。それなら……エニマ!」
「うむ!」
試験の大まかな内容を聞き、二人は離れる。
「バニス!」
「アクアル!」
杏利はバニスを、エニマはアクアルを唱え、火球と水球を大量に出現させ、広場中に配置した。
「火球がターゲットで、水球がダミーよ」
「これより、試験を想定した特訓を行う。ゼドにタイムを計ってもらうから、お前達はターゲットだけをひたすら破壊し続けるのじゃ!」
エニマが説明するそばで、ゼドが時計を出す。
「「「「はい!!」」」」
今までの特訓の総仕上げだ。四人は気合いを入れて、返事をした。




