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審判の調査
敷島は解くものというのがどういうものかは分からなかった。
審判に敷島は話しかけた。
「審判を下すのはお前か」
「そうだ」
「今、ここで審判を下すのか」
「こんなところでは審判は下せない。裁判所へ行く」
「では、そこへ連れて行け」
「まだだ。私はお前を調べるために来た」
「存分に調べてくれ」
審判は恨豚宅に目配せした。
恨豚宅は頷くと、牢のカギを出し開けた。
牢が開かれ、審判が戸をくぐった。
そして、素早く恨豚宅は牢に再び錠をおろした。
審判は訊いた。
「お前はなぜ肉を食して金を払わなかった」
「金を持っていなかった」
「金がないのになぜ肉を食う」
「タダだと思ったのだ」
「あんな上等の肉ただのはずがあるまい」
「知らなかったのだ」
「知らないでは済まされない」
「お前が先ほど言ったように俺はこの世界の者ではないんだ。ここのルールは知らない」
ふむ・・・・・・と審判は得心がいったともいかないともわからない表情をした。
「ここから出してほしい」
「今は無理だ」
そういうと審判は敷島の頭に手をかざした。




