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サーカムスタティア
「アーギ界に戻りたいのか」
敷島の僧侶に対する見方がその一言で変わった。
「戻りたい。戻れるのか?そのアーギ界というのが私がいた場所かどうかははっきりしないが」
「戻れないこともない」
「どうするんだ」
「まず、何度か転移する」
「転移・・・・・・?」
「転移の水を飲むのだ」
ああ、あの赤い水のことだ。
「運が良ければサーカムスタティアに会えるだろう」
誰? 誰に会えるって?
「サーカムスタ・・・・・・」
「サーカムスタティアだ」
「人間なのか?」
「お前らの言う人間とは少し違うが、まあ、恰好はお前とそう変わらない」
「会ってどうするんだ」
「地図をもらえ」
「地図?」
「そうだ、この三千世界の地図だ。そこに、お前の故郷もあるだろう」
「わかった」
「ただ、転移の水を飲んでいれば、サーカムスタティアに会えるわけではない。転移した理由を考え試練を解決しなければならない。そしたら、赤い水を再び飲むのだ。そして、転移しそこの試練をのりこえる。その繰り返しだ」
「試練?」
「転移してみればわかる」
「わかった」




