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トイレの水
敷島はどうやってここから出ようかと、
考えていた。
だが、うまい方法は思いつかなかった。
その牢には便器が一つあった。
敷島はその便器の水溜を覗いてみた。
それは、玲子先輩に飲まされた液のような
色をしていた。
その液を飲んでここに来た。
もしかしてもう一度それを飲めば・・・・・・。
いや、しかしそれはトイレの水だ。
敷島は何を考えているのだ。
だが、敷島は同時にのどの渇きを覚えた。
自分の直感はその水を飲めと言っている。
しかし、理性がそれを拒む。
敷島はじっと水に映る自分の顔を見続けていた。




