10/26
豚面の番兵
気が付くと牢の外に、豚の顔をして甲冑を着ている、
太った兵士がいた。
まるで、RPGに出てくるモンスターのような、
恰好だった。
「ここはどこだ」
敷島はモンスターのそばによると、
必死で尋ねた。
「牢屋だ」
「それはわかっている。この世界はどこなのだ」
「アリアドネ」
「アリアドネ?」
豚の兵士は何も言わない。
「アリアドネとはなんだ」
「お前は捕らえられている。これ以上は話せない」
「なんで俺は捕らわれたのだ?」
「牛の肉の代金を払わなかったからだ。
これ以上は話せない」
「どうしたらここから出られるんだ」
豚面のモンスターはもう一言も話さなかった。




