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一の話 そこは異世界、そして獣

天才アイツは暫く出てこないと思います。

最初は夏樹ちゃんが色々と仲間を増やしていきます。

あと、作者はRPGやファンタジー、魔法などについては全くと言っていい程知らないのでお気軽にご指摘をしてください。

よろしくお願いします。

 目覚めたらそこは見た事のない森(異世界)だった。


 それが私の今の状況だ。何故異世界か分かるか?んなもん、上空に浮かぶ3つの太陽見れば誰だって分かるわっ!しかも光の三原色(赤・青・緑)…目が痛いッス。

 私はまず、夢かと思い、また寝る…訳ではなく、頬をつねる。ベタなのは突っ込むな。これが一番手っ取り早いんだよぅ。

 私はクっと頬をつねった。

「いたい…」

 痛い=現実リアル…別に現実逃避したかった訳じゃない。現実リアル非現実()か確かめたかっただけだよ。ここ重要。

「でもなぁ…」

 何すりゃいんだ?とりあえず周りを見てみる。木木木草草草草木草木草草木…まぁ要するに植物だけ。所々獣道らしき跡はあるけど人間の跡、火の跡や金属、足跡、あるか知らないけどプラスチックもない。

 神様ぁ…トリップさせる(落とす)なら人のいる所にしてよぉ…あんまりいすぎるのも怖いけど小さな村くらいが良かった…神様信じてなかったケド。

 そういや、一時期異世界とか憧れてたな。アニメの世界かファンタジー系の世界かどっちの方がいいかって聞かれたら勿論アニメをこよなく愛している(アニオタとは認めない)私は断然アニメって言ったけど。声優様の美声を生で聞いて目と耳の保養、とか憧れたなぁ…

 ここでアニメ系の世界とかはなさそうだね。あるとしたらファンタジー系…ん?ファンタジー?ファンタジーと言ったら…

「魔法!!」

 そうだ、魔法がある!魔法があれば私の天才への道も…グフッ…グフフフフフ…グフフフ…グフ…

 あ、ごめんなさい。逃げないで。元に戻るから、戻すから。ちょっと興奮しただけだから。

 よし、魔法。さっそく試さねば。ここは王道、

「ファイヤーボール!」

 し〜ん。何か「〜」とひらがながムカつくね。てか、何も起こらない。え?

「ファイヤーボール!」

 ・・・・・ぇ?え?何故?

「ファイヤーボール!ファイヤーアロー!」

 ・・・・・もしかして火が駄目なだけ?

「アイスボール!…ウィンドカッター!…」

 え?何故だ…な・ぜ・だ…あれか?私魔力ない感じ・それかそもそもこの世界魔法ない感じ?

 ……………。

「のぉぉぉぉおおおん!!」

 異世界来た(トリップした)のにこのオチ?ナニソレ…ないよ…マジないよ…めっちゃヤだよ…

 現代日本女子中生に物理攻撃求めるのはノンセンスだよ。運動神経めっちゃ普通だよ五十メートル走は8秒、シャトルランは…聞くな、2桁とだけ言っておく。

 どーせ最後に思い浮かんだ天才やろー(アイツ)には勉強も運動もルックスも圧倒的に負けてますよ…ケッ。

 顔も…普通。笑顔とえくぼが可愛いと言われたことはあっても顔立ちが良いとか美人とかとは言われた事はない。うん。日本人の平べったい顔ですよ。それに平凡な黒髪黒目。だからといってサラサラのストレートヘアーかと言えば違う。若干猫っ毛。

 うん。悲しくなってきた。

 まぁ、こんなことで私はめげないっ!…地球むこうでもそうだったしっ!ふんっ。

 カサッ

 頭の中を雑念で満たしていたら7メートルくらい先にある茂みが揺れた。

「え``」

 人の気配はなかった。これまで人が来た様子もない。だからその揺れが人間によるものと言う可能性は低い。…つまり…

「獣…」

 う、うさぎとかだったらいいなぁ…食料もないし丁度いいよ…狼と熊はNGだよ…マジやめて。ないよぉ、ないからね…

 私は息を殺してソイツが過ぎ去るのを待つ。来るな…来るな…

 ガサッ

 その瞬間、何か白っぽいものが私の視界に入る。

「ぎゃぁぁぁぁぁああ!!」

 野犬の様な顔に鋭い牙と爪、鋭く光る目。正にそれは(NGの奴)だった。白っぽいものはソイツの銀の毛。綺麗だなぁ。目は真紅で大きさは2メートル弱…って何私解説なんかしちゃってんの?動かなきゃ…

「っ……。」

 いや、違う。動こうにも動けないんだ。目の前の状況に反応しきれていない。ただ、脳が警報を鳴らしている。そして、諦めているんだ。

「……。」

 ソイツとの距離は知らぬ間に縮まっていた。7メートル、5メートル、3メートル、1メートル…

 私は目を瞑った。そして襲いかかって来るはずの痛みに覚悟を決める。

 ペロッペロッ

 痛みがない。あるのはザラザラしたものが私の頬を湿らす感覚。私は恐る恐る目を開けた。

 ドアップで見える真紅の瞳。キラキラ輝いている。

「お前、私を食べないの?」

 人間の言葉を理解してくれるとは期待してないけど聞いて…

「ガルッ」コクン

 は?反応した…コイツ頷いたぞ…いや、待て。早とちりは良くない。

「もしかして私の言葉分かる?」

 一応、一応聞いてみた。

「ガルッ」コクン

 ……うおおぉぉ!スゲー!マジかよ。言葉理解してる。じゃ、じゃあ…

「お前は私を食う?」

 頷いたのと「ガルッ」だけじゃまだ分からない。一応さっき聞いた事の質問の仕方を変えてみる。これで「ガルッ」とか言われたら私泣くよ。

「グルルル…」

 ソイツは低く唸り声を上げた。訳したら「違う…何でそんなことを聞く…」的な?やっぱ通じるんだ。

「いや、別に。でさ、この辺に人のいる所ない?」

 異世界に来て、一番最初に会話したのが狼だって言うのは悲しい現実だけどここで諦める訳にはいかない。ってかこんなチャンス早々逃してたまるか。

「ガルッ…グルガッ…グル」

 …ごめんよ。お前が人間こっちの言葉分かってもこっちそっちの言葉は分からんだ。

 でも最初に「ガルッ」って言ったからあるにはあるんだろうね。口調が聞いてるっぽかったから私に何か訪ねてたのかな?

「あー、考えんの面倒くさい。もういいや。とにかく人がいるところに案内して。」

 これで万事解決でしょ。私天才(頭良い、じゃないのがポイント)。

「ガルッ」コクン

 よし、れっつご…

「うわっ」

 歩き出そうとしたら視界が傾いた。そして銀一色に。うわぁ、私の声、色気ねぇ。大丈夫か、放送部。狼が出て来た時もそうだったけど。「ぎゃぁぁぁああ!!」ってなに。そこ濁音いらないよ。

「ガウッ」

 ん?なによ。

 声の主は勿論(コイツ)。そして視界が揺れた原因もコイツだ。

 コイツが私の足を引っ掛け、コイツの背中に私がダイブしたと言うことだ。このまま乗れってか?

 大丈夫か?私は重…くはないとは思うが何せ166cmの人間。決して軽くはない。直接体重は教えてやらん。勝手に想像してろ。デブでもぽっちゃりでもない…と思う。…ガリでもスマートでもないけど。そこっ!笑うなっ!

「ガルッガルッ」コクン

 おぅ、お前は心を読むな。きっと乗れって言うのと大丈夫って言うのに反応したんだな。妙にハイスペックだな、コイツどこぞの天才(地球のアイツ)を思い出すわ。コイツの方が断然良いけど。

 そう言えばコイツ性別なに?てか、ずっと「狼」って言うのも訳分かんなくなるからこの際名前つけちゃおっかな。

「お前、オス?」

「ガルッ」コクン

 ほぅ、雄か。何かそんな感じはしてた。え?どんな感じかって?んなもん、ここは王道突っ切ればそうなるだろ。「パートナーになるっ!」的な?ん?ワケ分かんない?まぁ…そう言う感じだよ。

「ガルッ」コクン

 は?もしかしてコイツ…

「私のパートナーになるつもり?」

 あれ冗談だったのに…

 てか、またコイツ心読みやがった。多分野生動物の第六感的なものなんだろうけど。

「ガルッ」コクン

 …マ・ジ・か

「本当!?私のパートナーになる気!?いいの?いいの?」

 謙遜する訳じゃないけど私はそんなに良い物件じゃないと思う。頭も特別良い訳じゃない、性格も普通。運動神経はもってのほか、顔も普通、魔法も…魔法も?

「ガルッ」

 狼は前足を上げ、二足で立ちながら吠えた。

「お、おぅ…そう言えばこの世界、魔法あんの?」

 私は使えないからあんま意味ないけど聞いててみる。

「ガルッ」コクン

 え、マジで?ってことは私無能人間(人類最弱)じゃね?

夏樹ちゃんは「ん?」や「え?」などをよく使います。あと、口調が荒っぽいです。

ちなみに放送部は作者が入っている部活で、主に校内放送とラジオドラマをしています。

夏樹ちゃん、放送上手いんですよ?専門はショタです。幼い男の子の声が上手です。はい、物語には関係ありません(多分)。作者の妄想です。すみません。


魔法のあたりからの展開が意味不明になってしまいました…

表現が難しいです。

こんな小説でも読んでくださる方がいれば嬉しいです。


狼の名前、どうしようかなぁ…

銀と紅どっちかでも良いから関係する名前がいいなぁ(チラッ

作者はネーミングセンスがないので誰かからアドバイスを貰えるととても嬉しいです。

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