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神々の遊びpart2

短いです。スイマセソ

ピカッピカッと、暗闇の中で色とりどりの光が瞬いている。

まるで、夜空に無数に光る星たちのように。赤、青、黄色、紫、緑等々様々な光が。

無論、星がそのような色に光っていたら何か異変が起こっているとしか考えられないが。

そして、暗闇の中にこだまする、漢達の叫び声。

いや、漢なんて書くと何処かの熱血漫画にしか見えなくなるから、普通に『男』と書いておくことにしよう。

「赤、緑、紫、紫、青、黄色、緑!!」

「馬鹿がっ! 赤、緑、青、紫、紫、黄色、緑だぜ!」

なんていう、これを見ただけでは全く分からない会話が響き渡る。

「セイカイハ、アカ、ミドリ、アオ、ムラサキ、ムラサキ、キイロ、ミドリ」

「フハハハハ!! 俺に勝とうなんて100年、いや、100000000万年早いぜ!!」

「グッ……」

確かに、男の言うとおりだった。

今のところの成績は、126勝127敗。

極々、僅差だが負けていることに変わりは無かった。

「さぁ、次のゲームで最後にしようじゃないか」

「望むところだ!」

勝てば、引き分け。負ければ……

もう、僕に後は残されていない。ここまできたら自分を信じるのみ。

さぁ、最終決戦だ――――



そして、順番は合っていたが、男よりも言うのが遅かった僕は、あえなく敗北。

そして、今現在は男の慈悲に、向こうに姿が見えないにも関らずペコペコと頭を下げながら感謝感激雨霰の最中なのである。

具体的にいうと、僕が負けたにも関らず僕の願いを叶えてくれるということ。暇つぶしに付き合ってくれたお礼らしいのである。

というか、暇なのか地獄って。

閑話休題。

「本当、マジで有難うございます! 貴方様は最高のお方です。はい、もう一生お仕えさせていただきますです」

「フッフッフッ、そうだろうそうだろう? もっと褒めろ」

と、調子に乗ってもっと褒めろと要求する男。普段の僕なんか、こんな奴ボコボコにし損ねて自分がボコボコにされるのだが、ここは我慢して。

というか、我慢するべきところなのだろうけど。

その後、僕は褒めに褒めちぎり、男が満足そうに声を上げると、また気配が消え、あの扉が僕の目の前に出現し、ダンジョンの2階へは行かないでこの暗闇の中から抜け出した――――




「…………なんか………………体が重い……」

ちゃんと睡眠を取った筈なのに、むしろ寝る前よりも体は遥かに疲れているようだった。

ここに来たばかりの様に体の節々が痛かった。

あの、夢の中(?)でも、ちゃんと体力は消費するようだった。

次に誘われたときは丁寧に断ろう。うん。

だが、こんな苦痛で幸せが手に入るなら安い安い。

僕は、これで長年の夢だった幸福を手に入れることが出来る……はず。

さて、この疲れを癒すためにはどうすればいいのだろうか?

もう一度寝るという選択肢もあるが何故か目がギンギラギンなにでこの選択肢は消滅。

仕方が無いので、起きるしかない。

窓を見ると、太陽の日差しは全て閉ざされ、闇が蔓延していた。

「もう、こんな時間か…………」

そう呟くと、宰は何か思いついたように、ピョンを跳ね起き、扉から自室を出て行った――――


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