光バイト
『1時間で100万円!!
フリーター・学生可!!
年齢・職歴不問!!
手厚いサポートもあります!!
場所は〇〇 〇〇 〇〇』
佐藤はパソコンに向かい、あぐらをかいて座っていた。
画面に書かれている文言を眺め、思案する。
条件は悪くない。
ただ、少し遠いな。
爪を噛み、窓の外を眺めた。
素晴らしき快晴だった。
日光が眩しい。
画面に目を戻す。
まあいいか、と佐藤は思った。
散々案件を漁った挙げ句、何もしないというのが一番駄目だ。
部屋を出た。
階段に向かう。
廊下を歩く。
両側の壁には、純金製の額縁で飾られたいくつもの絵画が飾られている。
父のコレクションだった。
これらとは別に数億円で落札したとかいう著名な画家のものもあったが、それは一軍らしく、父の部屋にあるようだ。
興味はないが。
佐藤は、コツコツと音を響かせながら、螺旋状の階段を降りた。
リビングへ行くと父がソファに座っていた。
「100万円ちょうだい」
「おう」
父は懐から裸の札束を取り出し佐藤に渡した。
「ありがとう」
「あんまり遊びすぎるなよ」
「分かってるって」
佐藤は答え、家を出た。
使用人の車に乗り、目的地へと向かう。
そこは郊外にあり、周囲が森に囲まれていた。
佐藤は車を降りる。
少し遠くに立っている男のもとにむかう。
すでに2,3人が集まっていた。
「よく来てくれた」
男が言った。
「じゃあ、これから仕事だ。中身は分かってるな?」
「はい」
佐藤たちは答えた。
それから座り込み、1時間が経った。
「よし、時間だ」
「ありがとうございました」
佐藤たちは男に100万円を渡した。
解散した。
「坊っちゃん、今日はどうでしたか?」
「まあこんなもんじゃないかな」
「あまり遊びすぎないように」
「分かってるって」
佐藤は笑った。
頭の中は、次の案件のことでいっぱいだった。




