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✒ 水が怖い 13


 狭い正方形の浴槽にきよめの塩を振り掛けると、(せい)(げんいん)だった筈なのに(せい)(げんいん)じゃ無くなった!?


 (せい)(げんいん)だと思っていたら、浴槽の中にギチギチに詰め込まれている怪異に変わっていた。


「 ど…どうなってるの!?

  たしかに師匠だったよね?

  なんで………… 」


「 ハナちゃん、浴槽から離れて!

  怪異が見当たらなかったのは “ ひるだから ” じゃなかったんですねぇ。

  御札を使ってみましょう 」


「 対話もしないで? 」


「 ハナちゃん……こんな状態の怪異とな対話が出来ると思いますか?

  私は無理だと思いますけどねぇ 」


「 た…たしかに…………水も抜けないし…… 」


 だいかんさんはぎぬの袖から御札をすと浴槽の中に御札を落とす。


 水が張られている浴槽に御札を落としたら、溶けちゃうんじゃ…………と思ったけど、御札はユラユラと水面に浮いている。


「 水に濡れてる筈なのに文字がにじんでない?

  どうして?? 」


「 水に強い御札なんじゃないですか?

  御神木とかに使われている白い紙も雨に濡れても平気じゃないですか。

  防水性の御札なんて高そうですねぇ 」


だいかんさん、御札のいろが変わってますよ!

  さっき迄は白かったのに、灰色に染まってる! 」


「 ハナちゃん、水の量も心無しか減ってるみたいですよ。

  もっと御札をれてみましょう 」


「 勿体無い気もするけど……仕方無いよね? 」


 だいかんと私は持っている御札を少しずつ浴槽の中へれて行く。


 しろい御札のいろつぎ(つぎ)に灰色に染まって行く。


 灰色から黒色に変わった御札は水に溶けて消えてしまった。


「 御札が水を吸収してくれてるみたい…… 」


「 怪異のかずも減っててますね。

  ハナちゃん、動画をってげんいんへ送りましょう 」


「 あっ!

  そうだよね? 」


 私はスマホ(スマートフォン)の動画機能を使って、浴槽の様子をる。


 だいかんさんは浴槽の中へあんばいく御札をれてくれる。






「 浴槽の中、なにも無くなりましたね 」


「 ハナちゃん、浴槽の底になにか落ちてます 」


 だいかんさんは浴槽の底に落ちている “ なにか ” を拾うと見せてくれる。


「 …………鍵??

  どうして浴槽のしたに鍵が有るの? 」


「 分かりませんけど……に使う鍵でしょうね? 」


「 鍵が掛かってるような部屋なんて無かった筈だけど…… 」


「 折角ですし、探してみましょうか 」


「 分かりました!

  いやですけどね!

  鍵をしゃメって、師匠に送っとくね 」


 鍵のしゃメを撮ってから、LINEライン画面に貼り付けて、鍵に合うドアを探してみる事をコメントする。


 [ 浴室 ]からて、鍵に合うドアを探す。


 まるで【 不思議の国のアリス 】みたい。


「 ハナちゃん、[ 台所 ]の床に鍵の掛かっている床下収納の扉が有りますよ 」 


「 えっ?

  の鍵って事?

  床下の収納扉に鍵なんて付いてます? 」


「 昔に建てられた《 旅館 》ですからねぇ。

  それに従業員と一緒の生活をしていたなら、防犯の為に付けるくらいはしたかも知れませんよ? 」


たしかに?

  ………………なんけるの怖いな……。

  さっきの浴槽の事が有るし…… 」


「 あれは心臓に悪いですよねぇ。

  偽者でかったですよねぇ 」


ほんに!

  寿命が縮んだかと思った!

  でも──く “ 師匠じゃない ” って分かったよね?

  凄いんだけど!! 」


「 あぁ、あれですか。

  じつスマホ(スマートフォン)げんいんからLINEラインりましてね。

  いやぁ~~グッドタイミングでしたよねぇ。

  お蔭で騙されずに済みましたよ 」


「 えぇっ?!

  師匠から連絡が合ったの?

  私のLINEラインには既読が付いて無かったのに! 」


「 あはは──。

  なんLINEラインを見るどころじゃなかったみたいですよ 」


「 師匠ったらなにしてたんだろう? 」


「 この《 廃旅館 》は8階てですからねぇ。

  2階以上のかいなにか起きていたのかも知れませんよ?

  心霊スポットってひるでもる人がますからねぇ。

  人為的なトラブルに巻き込まれたりとか有るかも知れませんよ 」


「 だったら相手に “ 御愁傷様 ” かな。

  師匠は自分が気にらない相手には容赦しない人だから…… 」


「 へぇ?

  そうなんですか?

  どうして私はげんいんに気にられたんでしょう?

  ヤクザなら警戒されてきらわれてもないのに…… 」


「 師匠にメリットが有るからかな。

  『 あくにんを横流ししてくれ 』って言われたでしょ? 」


「 ははは……。

  まぁたしかにあくにんには思い当たりは有りますけど…………引き渡したあとこわいなぁ…… 」


ほんとうに横流しなんてしないでくださいよ! 」


「 しませんよぉ……。

  で足が付いちゃうか分かりませんからねぇ……。

  ハナちゃん、離れてください。

  私がけますから 」


「 う…うん…… 」


 だいかんさんは手にれた鍵を使って、床下収納の扉をけた。


「 階段が有りますねぇ。

  が最後の[ 地下室 ]かも知れませんねぇ 」


「 [ 地下5階 ]が無くてかったけど、床下収納に階段を作るなんて…………広いって事? 」


「 階段が在るからって広いとは限りませんよ。

  りてみましょう 」


りるんだぁ……。

  もうりたくないのに……。

  第一、ゆみさんは所にはなかったんじゃないの?

  だって鍵が掛かっていたんだから── 」


「 そうなんですけどね。

  なにが起きるか分かりませんし、げんいんLINEラインをしてからりましょう 」


「 床下収納のしゃメもって、りる事を書くね…… 」

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