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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
三章 《王の茶会》
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第五十一話 《十三の王》

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第五十一話を投稿させていただきました。

ついに招かれた《王の茶会》。

七人の王が集まる中、王たちの視線は星影へ向けられる。

是非お楽しみください。

 七人の王が円卓の席に集まり、最初に口を開いたのは魔神王メフィストだった。


「此度、それぞれが多忙の中集まって頂いて感謝する。」


「どうしたよ?そんな改まっちゃって。お前らしくもない。」


 釈迦が隣に目を向ける。


「そうだな。しかし今回はイレギュラーがあったため正式に会議を催そうと考えている。その前に新人もいることであるし名乗っておこう。我は魔神王、メフィスト。」


「俺は天界王、釈迦。よろしくな。」


「冥界王、タルタロス。」


「魔王、マーリン。」


「龍王、グラヴィール。」


「妖精王、オベイロン。」


「あ、えっとはじめまして。捕食王になった影塚星影です。よろしくお願いします。」


「チッ。」


 星影が名乗るとマーリンは憎たらしそうに舌打ちをして睨む。


「まーちゃんがそこまでイライラしてるなんて珍しいね。そんなに影塚が嫌い?」


 釈迦の言葉にマーリンは


「当たり前だ。私からオリジンを奪ったんだからな。」


「まあそんな事はいい。今は影塚星影が我ら《十三王》に相応しい存在なのかを議論する。」


 魔神王メフィストの発言に今まで以上にプレッシャーを感じる星影。隣でオベイロンが小声で


「大丈夫です。何かあれば私達がいますから。」


 と声を掛けてくれた。後ろでノワールとルベルも頷く。


「ありがとうございます。」


 星影は小さくお辞儀をした。


「それではまず影塚星影。貴様はオリジンを倒したらしいな。それなりに力はあると見える。しかし王たる器なのかどうかだ。そこの妖精王は昔の戦争で国民を皆殺しにされたにも関わらずどこかに潜んで王をやっている。まあ王の座から降りられない限りただひたすらに自らの使命を実行し続ける勤勉者ではある。だが、国民を守れなかったのは王としてはどうかと思うがな。魔王が相手では仕方ない事であろう。」


 メフィストの言葉にマーリンはニヤッと笑う。それにオベイロンはいつもは見せない怒りを宿しマーリンを睨んだ。


「あの、同じ王であるのに何でオベイロン達を攻めたんですか?」


 星影が手を上げマーリンに質問する。


「愚かな。未だその問いに答えを見出せぬか。この世の理は、貴様の狭き世界とは異なる。真の摂理を識るがいい。ここでは、力ある者こそが、全てを支配する。万象は意のままに操られ、何者も力ある者を阻むことなどできぬ。そして、弱き者共はただ踏み潰され、魂の欠片すら残さず、無へと帰すのみ。声なき塵と化し、やがてその存在すら記憶から消え去るのだ。これが、この世の絶対。憐れみなど、無用の感情。力こそが、唯一無二の真理なのだからな。」


 星影はそれを聞き昔を思い出す。地上を異世界の侵略者により奪われ、自由を、大切なものを失った。その結果人類は地下都市に余儀なく移り住むことになった。星影達人類が弱かったから当たり前のように全てを奪われた。そんなことがあってたまるかと星影の瞳には怒りが宿る。


「何なんだ。力があれば人の命を奪っていいのか?自由も未来も思い出も!そんなわけ無いだろ!どれだけの人が苦しんだと思ってるんだ!お前達の勝手が大勢の人々を苦しめてるんだぞ!」


「だから何だ?」


 星影の言葉に冷めた目で見つめてくるマーリンは淡々と返す。


「力がないから奪われる。弱いお前達が悪いんだよ。」


「それが、お前たちの王としての答えなのか?そんな道理が通るわけないだろう!」


 星影は怒りで拳を震わせた。地下都市での窮屈な生活、空を見上げればそこにあるはずの青空が、太陽の光が天井に覆われていたあの絶望。その全てが、マーリンの言葉によって呼び起こされる。


「お前たちは、一体どれだけのものを踏みにじってきたんだ?力さえあれば何をしても許されるとでも思っているのか?王なら民を守り、未来を築くべきだ。力に溺れて、ただ破壊と支配を繰り返すだけの存在が、王などと名乗る資格があるか!」


 星影の激しい言葉に、円卓を囲む他の王たちの間にも、微かなざわめきが走る。


「ふん、面白いことを言うな。弱者を守る?未来を築く?それは弱者が作り上げた幻想に過ぎん。」


 マーリンは鼻で笑い、星影を蔑むように見下ろした。


「この世は弱肉強食。強い者が生き残り、弱い者は淘汰される。それが自然の摂理だ。お前が語るような甘ったれた理想は、この世界のどこにも存在しない。そして、現にお前は、我々と同じ王の座に座っている。皮肉なものだな、お前もまた、力を手に入れたからこそここにいるのではないのか?」


 マーリンの言葉は、星影の胸に深く突き刺さる。彼自身もまた、強大な力を手に入れたからこそ、この場に招かれたのだ。


「俺は…!確かに、力を手に入れた。だが、それは誰かを踏みにじるためじゃない!二度と、大切なものを奪われないために、そして、未来を、希望を、取り戻すためにだ!」


 星影の瞳に宿る炎は、マーリンの冷たい視線にも怯まない。


「取り戻す、か。馬鹿馬鹿しい。奪われたものは二度と戻りはしない。ただ、新たな力で、より多くのものを奪い取るだけだ。それが、お前が辿る道だ。」


 マーリンは腕を組み、静かにそう言い放った。その言葉には、確信めいたものが込められていた。その時、沈黙を守っていた魔神王メフィストが、ゆったりと口を開いた。


「魔王よ、その辺にしておけ。我々は、この新人が《十三の王》に相応しいかを見定める場にいる。貴様の持論を一方的に展開する場ではない。」


 メフィストの声には、静かながらも、逆らえないような威厳が宿っていた。マーリンは舌打ちこそしなかったが、不満そうな顔で黙り込んだ。


「影塚星影。貴様の言葉、理解した。しかし、王としての器とは、理想だけでは成り立たない。力があり、その力をどう使うか。そして、その結果、何を生み出すかだ。」


 メフィストは、星影の目を真っ直ぐに見つめた。


「貴様は、かつて弱者であった。そして、力を得た。その力で何を為す?貴様の世界を、かつての弱き者たちを守るために、この世界の摂理に抗うというのか?それとも、力に酔いしれ、魔王と同じ道を辿るのか?」


 その問いは、星影に重くのしかかった。彼の進むべき道、王としての意味。それが今、問われている。


「俺は…。」


 星影は言葉を区切る。隣に座るオベイロンが、心配そうに彼を見つめている。ノワールとルベルも、後方で成り行きを見守っていた。星影の脳裏には、地上を失った人類の絶望、地下都市での希望なき日々、そしてそれでも生きようともがき続ける人々の姿が蘇る。弱かったから全てを奪われた。だが、弱いことは、奪われることを許す理由にはならない。


「俺は……抗います!」


 星影の声は、震えながらも、確かな意志を宿していた。


「力があるからこそ、抗うんです。弱い者から自由を奪い、未来を潰す。そんなお前たちの理不尽な摂理に、真っ向からぶつかっていく。俺は、もう二度と、大切なものを奪わせない。奪われたものを、取り戻す。そして、奪われることのない、新たな未来を築く!」


 彼の言葉に、マーリンは不快そうに眉をひそめ「愚か者が」と吐き捨てる。


「そんなものは、絵空事だ。この世界の現実は、お前の稚拙な理想を打ち砕くだろう。お前が力を手に入れたところで、結局は同じ道を辿ることになる。力とは、常にそうであるものだ。」


 しかし、星影はマーリンの言葉に怯まなかった。彼の瞳には、かつて人類が絶望の淵で見た、それでも失わなかった希望の炎が宿っていた。


「そうかもしれない。だが、俺は違う!たとえどんなに困難な道でも、俺は俺の信じる道を往く。それが、捕食王になった俺の、唯一の使命だ!」


 その強い決意に、円卓の場に微かな変化が生まれた。天界王釈迦は、口元に微かな笑みを浮かべ、興味深げに星影を見つめる。


「これが《特異点》…か。まさにイレギュラーだ。」


 冥界王タルタロスは、感情の読めない表情のまま、わずかに首を傾げたように見えた。龍王グラヴィールは、大きく重い身体を僅かに揺らし、静かに息を吐いた。そして、妖精王オベイロンは、星影の言葉に安堵したように、そっと目を閉じていた。彼の背後に控えるノワールとルベルの表情も、緊張から解放されたかのように和らいでいる。魔神王メフィストは、星影の言葉をすべて受け止めるかのように、静かに頷いた。


「なるほど。貴様は、この世界の根幹を成す摂理に逆らい、新たな『道』を切り拓こうというわけか。それは、我々《十三王》の中でも、異質な存在となるだろう。」


 メフィストは、ゆっくりと円卓の他の王たちを見渡した。


「しかし、その意志、そして覚悟。力だけではない、王たる器の一端は示されたと見よう。」


 彼は再び星影に視線を戻す。


「よかろう、影塚星影。貴様の《十三王》への加入を、この場にて正式に承認する。」


 メフィストの言葉に、マーリンは苦々しい顔で再び舌打ちをしようとしたが、メフィストの視線に気づき、寸前で止めた。だが不敵な笑みを浮かべ


「魔神王、話は終わりか?」


 とマーリンが口を挟む。


「ああ。」


「じゃあ私から影塚星影、お前にプレゼントだ。王になり幻想だけを描き続けるお前にとっておきのものをやろう。」


 マーリンは魔法で円卓の中心にモニターのようなものを出現させる。そこにはまだ特定されてないと思っていたユートピアの姿があった。残ったアラン達が魔族や《原初の悪魔》と戦っており、その戦場はオベイロンの別荘よりも奥地、エーデルとフロンティアの国民達が住む場所だった。その光景を見た星影とオベイロン、ノワール、ルベルは戦慄した。そしてそれぞれがマーリンを睨む。


「ふふ。早速お前はお前の考えていたものがどれだけ甘ったれた幻想だかが理解できただろう?」


 その光景に今まで何の感情を示さなかった冥界王タルタロスは大きな声で笑う。


「素晴らしい!これはとんだサプライズだな!影塚星影!」


 グラヴィールはただ黙ってそれを見るだけだ。


「見ろ、影塚星影。これが貴様の夢見た理想の現実だ。力なき者が、どれだけ脆く、簡単に踏み潰されるか。貴様が守ろうとしたものは、所詮この程度のものだったということだ。弱き者たちが集まって作り出した烏合の衆など、力の前には無意味だ。」


「ふざけるな!これが、お前の言う摂理か?無関係の、力を持たない人々を巻き込むことが、お前の正義だと言うのか!?絶対に許さない!今すぐ、止めろ!」


 星影が怒鳴ると魔神王メフィストが静かに。


「魔王よ。会議の場でのこのような行為は、いささか行き過ぎではないか?」


 彼の声は平静だが、その威圧感は円卓の空気を一変させた。マーリンは不満げに肩をすくめる。


「現実を見せただけだ、魔神王。この影塚星影がどれほどの覚悟を持っているか、お前も見たいだろう?」


「確かにそれは興味のあることではある。だが、今すぐに進行を止めさせろ。やるならお前が直接影塚星影にやれ。」


 その言葉にマーリンは笑みを浮かべた。


「ルージュ。攻撃を止め引き返せ。」


 マーリンはこの場にいないはずのルージュへ声を掛け、星影を見る。


「影塚星影。お前がどれほどこの現実を覆そうとしているのか。その力を見せてもらう。」


 するとマーリンは今までにないほどに魔力が体から溢れ出す。オリジン以上の威圧だった。しかし星影は恐怖することなくマーリンへ歩み寄る。


「仲間達を傷付けたこと、覚悟しろ。」


「主…。」


「グリートーネア、ノワール。お前達は大人しく見守っていろ。これは王と王の戦いだ。他の王達も介入することを許さぬ。」


 今まで黙っていた龍王グラヴィールが口を開いた。その瞬間、場が凍りつくような威圧感を感じた。それは魔神王メフィストすらも口出しできないほどに。しかし、星影とマーリンはそれどころではなかった。星影はマーリンと数歩の距離まで近付くと一気に魔力を解放する。それはマーリンの魔力を上回るほどの量だった。


「マジかよ。」


 釈迦は冷や汗を流した。


「あれから十日程度でここまで成長したのか。」


 釈迦がマーリンを手助けした日。釈迦は星影の本気を見た。それと今とではまるで比にならないほどの成長速度。それに驚きを隠せなかった。星影は足元と影から神器を取り出す。瞳はパーシヴァルと同じく黒紫色をした輝きを放っていた。そして、星影はマーリンへ神器を振り下ろす。


「魔力量があるからといって図に乗るな!こっちには千年近くの経験があるんだ!」


 マーリンは魔力で何重もの障壁を作り出し星影の攻撃を防ぐ。しかし、ただ振り下ろしていた神器に突如魔力が纏う。


「黒曜冥影!」


 その一振は魔力の障壁を破壊し衝撃がマーリンを吹き飛ばす。星影はすぐにマーリンを追い


「黒曜崩天斬!」


 マーリンは攻撃が放たれる寸前に対物理と対魔力の魔力障壁を何重にも展開する。しかし、黒い魔力を纏った剣が振られると障壁は一瞬で砕けマーリンの左腕が切り飛ばされる。


「くっ!」


 すぐに治癒魔法により切断された腕を再生させ


切り裂く狂乱(フリアラセラトリクス)!」


 目に見えない風が斬撃のように周囲へ放たれる。


「禍の零。」


 星影はその斬撃の中を駆け出す。次々と斬撃が嵐のように星影を襲う中、マーリンの間合いまで入った星影。


閃光の柱(アストラピ・ピラー)!」


 空から幾多に及ぶ光の柱が星影を撃ち抜く。しかし、星影は無傷でマーリンへ剣を振るう。


「波動 震天裂衝!」


 星影は今まで受けたマーリンの攻撃を波動のエネルギーに変換し、それを剣に纏わせ放つ。マーリンは見えない斬撃に吹き飛ばされ腹部に大きな傷を負い、出血が止まらない。


「がふっ…。」


 マーリンは大量に吐血し座ったまま起き上がらない。


「マーリン様!」


 グリートーネアが叫ぶがマーリンに聞こえているかは定かではない。


(まさかここまで奴の力が強大だとは…。最大限の魔力障壁で守らねば体は真っ二つにされていたかもしれない…。こいつはやはりここで潰さなくては。)


 マーリンは立ち上がり星影へ掌を向ける。


「王権 終焉の魔導(アポカリプス・アーツ)!」


 マーリンの掌から、世界を終焉へと誘うかのような漆黒の魔力が放出された。それは収束することなく周囲の空間を歪ませ、触れたもの全てを無に帰す黒い渦となり、円卓の間全体を飲み込もうとする。ただの魔力障壁では防ぎきれない、真理そのものを捻じ曲げるかのような圧倒的な破壊の波動だった。他の王たちも、その余波に僅かに顔を顰める。漆黒の魔力の塊が星影へ放たれると、星影の体はまるで墨汁のように黒い液体となって消えていった。


「王になったばかりで王権すら持たぬ者であれば王権の前ではこうなっても仕方あるまい。」


 星影が消えた今、魔神王メフィストはそう言い一歩前に踏み出す。


「戦いはまだ終わってない。」


 龍王グラヴィールは独り言のようにしかし全員に聞こえる声で言う。その言葉に戦場へ皆の視線が向く。マーリンの背後、否足元、影の中から星影が姿を現し


「禍の壱 暁光の庭。」


 鋭い光が星影を中心に乱反射して光が当たったもの全てを焼き溶かしていく。星影の側にいたマーリンは体中が光に貫かれ倒れる。


「マジかよ…。」


 釈迦は唖然とし、タルタロスは高らかに笑い始める。


「面白い!面白いぞ!影塚星影!」


「これで決着は着いたな。」


 メフィストは星影に近寄っていき


「お前は使命を果たすべく目の前の障害を乗り越えた。それでこそ王だ。」


 グリートーネアは倒れたマーリンの元へ向かい治癒魔法を掛ける。マーリンが負った傷は全て癒え意識も戻る。


「私は…負けたのか…。」


「…。」


 マーリンが呟きにグリートーネアは答えられずにいたが


「お前は負けたのだ。」


 グラヴィールは何の感情もないかのように答えた。マーリンは立ち上がり円卓の間から出ていく。


「マーリン様!」


 グリートーネアはマーリンを追いかけ、円卓の間を出る前に六王に一礼してから出ていく。


「行っちゃった…。ま、いっか。」


 釈迦は星影に歩み寄り


「驚いたよ。まさかこんなに強くなってるとはな。メフィスト、こいつに王権を授ければ?」


 釈迦の提案にメフィストは頷き


「そうだな。妖精王、お前は?」


 メフィストはオベイロンへ視線を向ける。


「私も授かりたいと思います。」


「分かった。では龍王、頼んだ。」


「分かった。」


 メフィストに任されたグラヴィールは星影とオベイロンの前まで歩いてきて


「場所を移す。掴まれ。」


 グラヴィールは手を差し出す。星影とオベイロンは躊躇いながらも手を取る。すると三人はテレポートし円卓の間から消える。


「ここに残ったのは我と天界王、それに冥界王と配下のお前らか。どう思った?影塚星影を。」


 メフィストの問いに釈迦は


「あいつはマジの《特異点》だ。この世界、いやこの宇宙を滅ぼす存在だ。そいつがまさかのパーシヴァルの力を継いで《終末の七勇者》として現れた。これは本当に《終末世界》の到来のその始まりだ。」


 そんな会話を聞いたルベルはノワールに


「あいつらの言ってる《終末世界》ってのは悪い方か?」


「いや、預言によるとこの宇宙の全てを滅ぼし新たな希望をもたらす者達とされています。つまり彼らが恐れているのは彼らが築いてきたこの世の摂理を滅ぼされることだと私は思っています。主がこの世界を滅ぼすなんて思えませんから。」


「そうだな。あいつは世界を救う勇者になる。」


───


「着いたぞ。」


 星影とオベイロンはテレポートした先から少し進んだ所に大きな館が聳え立っていた。


「ここは?」


 オベイロンが問うとグラヴィールは


「ここは《管理者アドミニストレータ》が住まう場所だ。行くぞ。」


 グラヴィールは館の扉を開け星影とオベイロンを招く。館の中は薄暗く、広間を囲うようように七つの巨大な扉があった。


「捕食王、妖精王。お前達の扉は分かるな?」


「はい。」


「分かります。」


 二人は頷き『食』と『妖』と書かれた扉の前に立つ。


「行って来い。その先に《管理者アドミニストレータ》がいる。」


 二人は扉を開け部屋の中へと入っていく。

皆さん、いかがだったでしょうか。

王たちに王として正式に認められた星影。

今後、星影とオベイロンは王たちからどう受け入れられ、共に歩んでいく道はあるのか。


次回第五十二話 王権

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