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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第四十五話 孤高の円卓騎士

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第四十五話を投稿させていただきました。

ルベルにより目を覚ました星影。

ここから《プレデター》との最終決戦が幕を開ける。

是非お楽しみください。

 星影はオリジンへ向かって駆け出す。


「影塚星影ぇ!」


 オリジンは目の前の男に向け、出し得る全ての能力を放つ。それも今までに見たことがないほどの強力な魔力を放っていた。星影はそれに怯むことなく立ちはだかる。


───


「ここは…?俺はオリジンと戦ってて…。ルベル!アリス!セン!マサ!…誰もいないのか!」


 真っ暗な中、さっきまでアメリカの地下にてオリジンと戦っていた仲間達の名前を叫ぶ。しかし暗闇の中で声は反響するだけで返事は返ってこない。


「…みんな…。」


 すると背後から足音が聞こえてくる。


「っ!誰だ!」


 星影は振り向き足音が聞こえてくる方へ目を凝らす。


「そう構えないでください。」


 暗闇の中から声がして星影の目に捉えられる距離まで近寄ってくる。


「はじめまして。」


「…。誰ですか…?」


 星影は警戒しながら問う。


「私は七勇者の一人、パーシヴァルと申します。」


「七、勇者?なんですか…それ?」


「私達はあなた方が戦っていたオリジンがいた世界。あなた方からすれば異世界という場所ですね。そこで魔王や《プレデター》と戦っていた者です。」


「じゃあ、ここは異世界なんですか…?」


「いいえ。ここはあなたの魂の世界。私達は今から百年前、魔王を倒し今は亡き存在です。」


「じゃあここにいる俺も死んでるってことですか!」


 星影は自分がいつ死んだのか心当たりが無く驚きと恐怖に大声を出す。


「いいえ。あなたは死んでいません。」


「じゃあ何で亡くなったあなたと俺が同じ場所に?」


「…それはあなたが《終末の七勇者》の一人だからであり、私の意志を受け継ぐ者だからです。」


「《終末の七勇者》…。それは何なんですか?」


「この世を終わらせる力を持つ者達のことです。」


「世界を…終わらせる…?」


「それほどに強大な力を持ったあなた方は、千年前の予言にこう記されています。千年に一度終末へ誘う力を持つ七人が集い、闇に覆われた世界を滅ぼす、と。つまり、魔王、《プレデター》、アンデッド、《原初の悪魔》、《龍神》、《世界政府》、そして《堕天使》。これらの《世界の敵》を滅ぼす存在のことです。」


「それを俺と他の六人で倒すんですか…?」


「その通りです。私達には出来なかった事。しかしあなた方にはそれを可能にするほどの力があります。」


「…俺はどうすれば良いんですか?」


「まずあなたの現状をお伝えします。あなたは今オリジンに囚われ操られています。」


「っ!」


「なのでその期間あなたの魂はこの魂の世界を彷徨うことになる。その期間で私の持つ力全てを習得してもらいます。そして知識も。良いですね。」


「…分かりました。」


「…あと一つ伝えておくことがあります。《原初の悪魔》の中には私と契約した悪魔がいます。《傲慢》のリチャード・ノワール。彼はきっとあなたの力になってくれます。私の意志を継ぐあなたの声ならいつでも聞き入れてくれるはずです。」


───


「来い!ノワール!」


 星影が叫ぶと目の前に黒いスーツ姿の執事の様な見た目の男が現れる。


「お待ちしておりました。我が主。」


 男は星影に跪き挨拶をするとオリジンへ向く。


「領域展開。」


 突如、オリジンの攻撃は消え去る。オリジンは次の攻撃を放とうとするが、放つことができない。


「貴様ぁ!ノワール!」


 オリジンが叫ぶが星影は一瞬の内にオリジンの間合いに入る。


魂心牙突こんしんがとつ!」


 星影は拳をオリジンの腹部へ放つ。強力な魔力を帯びた拳は腹部に直撃しオリジンを吹き飛ばす。


「ぐっ…。硬質化すらできない…のか…。」


「ノワール、一気にいくぞ。」


「御意。」


 ノワールはオリジンの背後へ瞬間移動し、星影は影の中へ姿を消し、オリジンの影から現れる。


「何故、ノワールの領域内でお前は能力を使える!」


 オリジンが星影を睨み問う。するとオリジンの背後、ノワールは


「そんなこと決まっているでしょう。私の主は影塚星影様ですから。」


黒曜打魂衝(こくようだこんしょう)!」


「ダークショット!」


 前からは星影の拳が、背後からはノワールの刺突が放たれる。


「がっ…。」


 オリジンは膝を付き肩で呼吸をする。


「シエル!悠都!…影塚星影とノワールを足留めしろ!」


 オリジンの声にオリジンの背後から二人の人影が現れる。


「…!悠都…シエル…。」


 星影は二人を見た瞬間に動きが止まる。その頃、ルベル、ノーザ、アッシュはマーリン達へ攻めていく。ルベルの瞳は黄金に輝き


「ブラッディレイン!」


 血の雨を降らせる。マーリンは魔力で盾を作り雨を凌ぐ。悪魔達四体は直に雨を浴びてしまう。


「モードレッド如きが!俺達に勝てると思ってんなよなぁ!」


 《憤怒》のバレン・ヴィオレはルベルを睨みルベルへ駆け出す。


腐血ふっけつ。」


 ルベルの言葉に反応し悪魔達の体が蝕まれていく。


「ぐっ!」


「これは!」


 ヴィオレと《暴食》のザムザ・ジョーヌはこの技がどれだけ危険なのかに気付くがもう遅かった。ルベルの血が触れた部分から段々と朽ち果てていく。ノーザとアッシュはマーリンへ向かい


「オラァ!」


「っ!」


 二人の攻撃が魔力で出来た盾を撃つと破壊された。


「やはり対魔力特化の盾だったな!」


 ノーザは剣を持ち直し


斬撃の嵐(スラッシュストーム)!」


 マーリンは間一髪の所で物理攻撃を防ぐバリアを張る。


「魔力だけを防御できるなど甘い考えで挑んでるわけではあるまいな?」


「当たり前よ!」


 ノーザが退くと上空から


破壊の衝撃(デストロイインパクト)!」


 アッシュの衝撃波がマーリンへ放たれる。アッシュの攻撃はマーリンのバリアを破壊する。しかし、それ以上マーリンへ攻撃は出来なかった。


「クソ…お前の攻撃でも届かないか…。」


 ノーザが苦い顔をしアッシュもシュンとしている。


水の催眠(イドロス・ヒュプノス)。」


 マーリンの声にノーザとアッシュは体の自由を奪われる。


「っ!なんだ…これは…?」


 二人は悪魔達へ攻めるルベルへ動かされていた。


「逃げろ!吸血鬼!」


 ノーザの声にルベルが振り返るとノーザとアッシュが武器を振り被る。だが、二人の攻撃を二人の男が受け止める。


「間に合いましたね。」


「ギリギリだがな…。あいつの言葉を信じて来て良かったぜ。」


 ダルヴィッシュとアランはそう言うと、ノーザとアッシュの攻撃を跳ね除ける。


「お前ら…。」


 ルベルが二人へ目をやると背後から途轍もない魔力を感じルベルは振り返る。見た目はアルケインに違いない。しかし、アルケインと出会ってこれほどの魔力を扱っていた所を見たことがなかったので疑問を抱いた。


「お前は…アルケインか?」


 ルベルの問いに


「私は《原初の悪魔》の青。《嫉妬》のアクア・ブルー。」


 その声を聞いた途端、ルベルと対峙していた四体の悪魔がアルケインへ目を向ける。


「まさかこんな所で二人も裏切り者に会うことになるとは。」


 《色欲》のレオン・ブランはニヤリと笑みを浮かべる。ジョーヌは四体全員に掛かっていた血の毒を解毒する。


「吸血鬼のお兄さん!さっきの技良かったよぉ!俺にもくれよぉ!」


 ジョーヌはルベルへ駆け出す。


血迅斬けつじんざん!」


「闇隠れ。」


 血の斬撃を繰り出すがジョーヌの姿は消える。すると突如ルベルの背後に現れ


灼拳(しゃっけん)!」


 ジョーヌの燃える拳がルベルの頭部へ見事にヒットする。


「っ!」


 ルベルは吹き飛ばされるがすぐに体勢を整える。


「へぇ!強いねぇ!」


 ジョーヌはウキウキしながら駆け足にルベルへ近寄る。


「クソ。」


 一方、アルケイン、もといアクアは魔剣を握りヴィオレ、ブラン、《怠惰》のルイ・ヴェールへと歩み寄る。


「テメェ!殺してやるぜ!」


 ヴィオレは大声で叫び魔剣を握り駆け出す。アクアはヴィオレの前から姿を消し、ブランとヴェールの元へ瞬間移動していた。


「俺が相手だろ!」


「お前とは相性が悪い。」


 アクアはヴェールへ向けて魔剣を振り上げ


青い炎(ブルーフレイム)。」


 と青い炎を纏った魔剣で斬り掛かる。


「ベルフェゴール…。」


 ヴェールがその名を口にするとヴェールとアクアの間に一人の男が現れる。


「眷属か…。」


 アクアは苦い顔をして振り下ろしかけた魔剣を戻しベルフェゴールから離れる。


「ベルフェゴール、ブルーを殺せ。」


「かしこまりました。」


 ベルフェゴールはアクアへ向かって来る。アクアは目を反らしベルフェゴールへ向かう。ブランはそれを眺めていた。どのみちベルフェゴールにアクアは勝てないと分かっていたから。その時気配も無いのに背後から


「あんちゃん、暇そうだな。」


 ブランは振り返るがその時には首が斬り落とされていた。


「おっと、悪ぃな。俺が速すぎたみたいだ。」


 太刀川龍馬は刀に付いた血を払うと刀身を鞘に収める。


「き!貴様!どこから!」


「あっちの方だな。」


 龍馬はフロンティアの門の方へ指を指し答える。


「この私より速いとは…。」


 ブランの首は繋がり姿が変貌する。それを見た龍馬ははフューと口笛を吹き


「こりゃドラゴンか。すげーな。」


 と少し楽しそうに答える。


「アスモデウス!」


 ドラゴンの姿をしたブランが叫ぶとブランの隣に男が現れる。


「なるほど。これが《原初の悪魔》の眷属って奴か。」


 龍馬はそう言うと


「その眷属とやらはアタシの獲物だ。手出したらお前も殺すからな。」


 迅風靡は龍馬を睨む。


「はいはい。そんなことしませんよ。」


 龍馬と風靡はブランとアスモデウスと対峙する。龍馬は近くいるクラウス達に


「お前ら南のフロンティアの門がある方へ行ってくれ。ゴリラ達が怪我しちまってな。」


 と声を掛ける。この場で敵の強力さに気圧されていたクラウス達は


「了解。」


 と声を上げ自分達の無力さを感じながらも南へ向かっていった。

皆さん、いかがだったでしょうか。

オリジンに攫われた後星影は、魂の世界で七勇者であるパーシヴァルに出会い、そこでパーシヴァルから授かった力を用い、パーシヴァルと契約している悪魔の一人、リチャード・ノワールとともにオリジンとの対決が始まる。


次回 第四十六話 神器

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