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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第四十四話 VS《プレデター》〜その弐〜

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第四十四話を投稿させていただきました。

フロンティアに駆け付けた北の戦士ノーザとアッシュ。

彼らの力とともに《プレデター》を撃退できるのか。

是非お楽しみください。

 ノーザは一瞬のうちに敵の中へ飛び込む。壱がレーザーを放つがノーザはそのレーザーへ剣を振るう。


反射斬カウンタースラッシュ!」


 レーザーはノーザの剣に触れると飛ぶ斬撃へと変化し壱とその背後にいた玖、弐を一刀両断する。


「《プレデター》もこんなもんか?魔王の方が断然強かったぜ!」


 ノーザはどんどん敵の間合いに入って次々と《血人》を切り倒していく。だが《血人》はすぐに傷を再生させる。


「アッシュ!この不死身の奴はお前に任せるぜ!」


 アッシュはコクリと頷くと一気に上空へ飛び上がる。


破壊の衝撃(デストロイインパクト)。」


 大斧を一振すると地上にいた敵をほぼ全員仕留めてしまう。


「おいおい。俺の分も取っといてくれよ。」


「…。」


 アッシュは地上に降り来るとシュンとする。残りの《血人》はクラウス達が仕留める。残るは最高幹部のエターナルだけになる。


「アッシュのあれに耐えたんだ!楽しみ甲斐がありそうだ!」


 ノーザは剣を構えると全速でエターナルへ駆け寄り


斬撃の嵐(スラッシュストーム)!」


 エターナルの体は呆気なく細々と砕けて消滅する。


「…。アッシュ…警戒しろ。」


 ノーザの低い声にアッシュも今までの雰囲気とは一変し重苦しくなったのを感じていた。すると王城へ三人の人影が現れる。


「冗談じゃねぇ…。これは一人一人が魔王にも匹敵するほどの力だぜ…。」


 その言葉を聞いた衛兵達は一気に顔を青褪めさせる。その時、王城の扉が開き、ルーサー王が少し顔を出す。


「国王…様…?」


 一人の衛兵がそれに気付き振り向くと、ルーサーは扉に寄りかかり、扉は全開に開き、ルーサーはバタリと倒れる。クラウス達は戦慄した。


「国王様!」


「国王様!どうなさったのですか!」


 王城の中からは五人の人影が現れる。ノーザとアッシュは背後の五人の魔力に戦慄する。


「何でそこから…。」


 そこには魔王マーリンと謎の四人が顔を見せる。


───


 ノーザとアッシュ、クラウス達がフロンティアへ辿り着いた頃に遡る。


「国王様!北の騎士団の団長殿と副団長殿が我らを助けに来てくれました!」


「なんと…!…これならば奴らを撃退できるのではないか!」


「そうですね…。それより国王様、敵がここに来ているということはあれを狙ってではないでしょうか。」


「その可能性はあり得る。」


「ならば念の為、更に結界を張ったほうがよろしいのでは?」


「確かにな。」


 そう言うと国王は王の間の隣の部屋の書庫に向かう。衛兵も途中まで着いていくが


「お前はここで待っていたまえ。」


「御意。」


 国王は一人書庫に入っていく。衛兵は姿を不可視の状態に変化させ国王に気付かれないように後を付ける。国王は書庫のとある本を押し込む。すると、本棚は動き始め、地下通路への扉が現れる。国王はそこへ入っていく。階段を降りていくと、そこには四つの魔石が結界に閉じ込められていた。


「国王。」


 誰もいないはずのここで声が聞こえルーサーは剣を抜く。


「何故お前がここに…。待っていろと命じたはずだ…。」


「私がお前のような奴の命令を聞くと思うか?」


 衛兵の姿はみるみる女性の姿へと変化し


「っ!この魔力は!魔王!」


「命が惜しければ《原初の悪魔》四体を解放しろ。」


「断ると言えば?」


「殺すまでだ。」


 ルーサーはもう一振りの剣を抜きマーリンへ飛び掛かる。


「喰らえぇ!」


衝撃インパクト。」


 ルーサーへ掌を向けたマーリンは、目には見えない衝撃波をルーサーへ放つ。ルーサーの腹部は一気に抉れ、鮮血を溢しながら倒れる。


「守…らな…くては…。りゅ…う…じん…さま…を…。」


 ルーサーは最後の魔力を振り絞り結界を張る。


「結界と言ってもこの程度の結界で私達から守ろうとしていたのか。愚かだな。」


 マーリンは手を横に振り払い結界を解く。そして魔石へ近付き


「古より閉ざされた者達よ。憎き勇者への復讐を果たそうではないか。」


 マーリンは魔石に強力な魔力を流し込み、内側から破壊する。それにより解き放たれた四体の悪魔がマーリンの前に現れる。


「これは…。」


「目覚めたか?」


「貴様はマーリン!何故ここにいる?」


 一人の悪魔が警戒しマーリンを睨む。


「誰かと勘違いしているようだな。私はマーリンであってもそれは肉体だけの話だ。七勇者に敗れた際、奴らと共にいたこの魔術師へ魂の転写を試みたのだ。」


「魂の転写…。それが可能なのは、まさか本当に魔王なのか…?」


「おい!ブラン!テメェいつまでもグダグダ言ってんじゃねぇよ!ムカつくなぁ!」


「…。」


「まあいい。私が魔王だと分かったなら。」


「んで、俺達がこうして封印から解かれたってことは何か意味があるんだろ?」


 イラついていた悪魔はマーリンへ目を向ける。


「そうだ。《暴食》ザムザ・ジョーヌ、《憤怒》バレン・ヴィオレ、《色欲》レオン・ブラン、《怠惰》ルイ・ヴェール。お前達には《終末の七勇者》と裏切り者の《嫉妬》アクア・ブルー、《傲慢》リチャード・ノワールを殺す手伝いをしてもらう。」


 その言葉を聞いた悪魔達は不敵な笑みを浮かべ


「そいつらを殺すだけじゃ物足りねぇよ!他の人間も殺していいよな?」


 ヴィオレはウズウズしながらマーリンに聞く。


「ああ。構わない。そして私達の最終目的は千年前に封印された《堕天使》をこの世に解き放ち、全世界を手にする。」


「へぇ!それは楽しそうだなぁ!」


 ジョーヌは引き攣った笑みを浮かべ、舌舐めずりをする。


「では行くぞ。まずはフロンティアを落とす。」


───


「最悪だ…。魔王にオリジン。それに《原初の悪魔》の四体。俺達だけじゃない勝ち目はないな…。」


 ノーザが渋い顔をしていると上空から悲鳴が聞こえる。その場にいた全員が空を見上げる。空からはアヴァロンの魔女、グリートーネアが急降下して地面に叩きつけられる。


「まさかお前がここへ来るとは。想定外だ。」


 マーリンはグリートーネアが落ちた衝撃で生まれた土埃の中で鋭い黄金の瞳をした男を睨んだ。


「タルタロス以外は全員揃ってるみたいだな。」


「モードレッド…。」


「悪いが俺の目的はお前じゃない。」


 その姿を捉えたトーマスは


「何でルベルがここに…?」


 ルベルはマーリンに背を向け、


「こいつを倒せなくてな。」


 グリートーネアを睨んでそれだけ言うとオリジンの隣に立つ男へ一瞬で寄りオリジンから離す。


「貴様。私のモノに手を出すな。」


「こいつは俺達の仲間だ。あとこいつの力が必要なんだよ。」


 ルベルはその男の首筋に噛み付き吸血する。


「がぁぁぁぁぁぁ!」


 男は苦痛に大声を荒らげる。ルベルが離れると男はバタリと倒れる。


「何をした?」


 オリジンはルベルに問う。ルベルは口から吸血した黒い血を吐き出す。


「お前の血は抜き取った。」


「っ!」


 オリジン、マーリンはその言葉に旋律した。


「ヴィオレ!ヴェール!ジョーヌ!ブラン!あの倒れてる男を仕留めろ!」


 マーリンが焦ったように大声を上げる。悪魔達は何故倒れてるだけの男を仕留めなくてはいけないのか理解できなかった。しかし、男が体を起こした瞬間にこの場の空気が凍てつくような恐怖に包まれた。


「星影。いけるな?」


「ああ。」


 禍々しくも見惚れてしまうような黒紫色に輝いた瞳を敵へ向けた星影が体を起こす。この場にいた全員の足が竦んでしまうほどの魔力。


「孤高の…円卓騎士…。パーシヴァル…。」


 マーリンはその名を呼ぶ。星影はすぐさまオリジンへ飛びつく。ルベルは魔王へ向かいながら


「お前達は北の騎士だな?」


「ああそうだ。」


「オリジンは星影がやる。俺達はマーリンと悪魔共を倒すぞ!」


 ノーザは一瞬こんな吸血鬼に勝てる相手ではないと思いながらも瞳に宿る魔力に大きな信頼を得た。


「分かった!いくぞ!アッシュ!」


 ルベルの後をノーザとアッシュは駆けていく。

皆さん、いかがだったでしょうか。

魔王にオリジン、《原初の悪魔》の四体がフロンティアに現れた中、ルベルはグリートーネアを連れフロンティアへ降り立つ。

そしてルベルの目的であった星影の復活によりこの場を打破できるのか。


次回第四十五話 孤高の円卓騎士

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