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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第四十三話 VS《プレデター》〜その壱〜

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第四十三話を投稿させていただきました。

突如と現れ、《暁》の味方をする者たち。彼らは一体何者なのか。

是非お楽しみください。

 ナグリトバシはその建物の上にいる姿を見て訳がわからなくなった。それも無理はない。そこにいたのは《整合騎士団》にして《狙撃手》という二つ名の持ち主。照井透がいたからだ。


「なんで…ここに…。」


 ナグリトバシが唖然としていると、オリジンが何者かと交戦しているのが見える。


「オリジン様!」


 ワールドが駆け寄ろうとするが、ワールドに電撃が走り、膝を付かせる。


「どこへ行こうと言うのだ?お前は私の検体になるのだから。」


「何者だ?」


 ワールドの問いに


「ほう。私に興味を持ったか。それは素晴らしいことだ。生物とは、あるモノに惹かれ興味を持つことによって新たな未来を切り開くことができる。偉人達もまた然り。彼らはほんのちょこっとの疑問からそれが興味へ変化し研究を続けこの歴史に名を残したのだから。」


「そんなことはどうでもいい!何者なんだと聞いているんだ!」


「結果を焦るとロクな結果を生まない。だがここで答えないのは君の興味を踏み躙る事になってしまう。それはいけないことだ。私は《整合騎士団》、《発明家》のアルベルト・フリッツだ。」


「《整合騎士団》だと…。何故俺達に攻撃する?誰の命令だ?」


「君の興味を尊重できない事を先に謝ろう。何故攻撃するか、誰の命令か、その疑問に私は答えない。」


「ふざけるな!」


 ワールドは時を止めアルベルトへ駆け出し連続的に殴り始める。止まった時の中で十秒間殴り続けられたアルベルトは時が動き出すと共にワールドを吹き飛ばす。


「うぐぅっ!」


「素晴らしいと思わないかい?私が行動できない際、受けた攻撃を反射するこの装置!やはり私は天才だ!うぅん…気持ちいい…。」


 アルベルトは頬を赤らめ天を仰ぐ。一方エデンは空間移動し照井の背後に移動し、剣を振るう。照井は背後の気配にスナイパーライフルを抱えたまま建物から飛び降りる。


「っ!この高さから。」


 エデンはすぐ照井を追って飛び降りてくる。照井は空中にて落下しながらスナイパーライフルを構える。そして連続して三発放つ。エデンは三発とも剣で切り落とし、剣を照井へ投擲する。照井は腰からハンドガンを取り出すと近くの建物へ向けて撃つ。ハンドガンからはワイヤーが伸び、ワイヤーの先にはアンカーが付いており、壁に食い込むとワイヤーは一気に照井の体を近くの建物へと引き付ける。エデンの剣は地に突き刺さり、エデンはそれを回収すると照井が移動した建物へ目を向ける。しかし、そこにはもう照井の姿はなかった。


「どこへ行った?」


 その時、エデンの周囲を煙幕が覆う。


「煙幕…。」


 視界が閉ざされたエデンは敵を視界に捉えられず、未来予知によって銃弾が自身に直撃する未来を見ない限りは躱せない。だが、エデンの脳内には何の未来のビジョンも浮かび上がらない。こんな事は今までにはあり得なかった。


「ぅ…。」


 突如として走る激痛。心臓を確実に貫いた弾丸はエデンの目の前にあった建物をも貫いていった。


「やっぱ天才は違うね。どうしたらこんなもんが作れるんだか。」


 エデンは近寄って来る照井を見上げる。


「何…を…?」


「天才《発明家》が作った能力無効化ガス。」


 それを聞いたエデンは自分が煙幕だと思っていたものが自身の能力を無効化するものだなんて考えもしなかったことを悔やんだ。エデンは体が崩れていき消えていく。


───


 照井がエデンに攻撃を仕掛けた頃、《アナザーワールド》へ照井と現れた《剣士》と《調律者》はオリジンへ無意味な攻撃を続けていた。


「…エデンが敗れたのか…。」


「そりゃドンマイだな。」


「敵なんかに同情なんてない。」


 オリジンが溢した一言に《剣士》と《調律者》は感情の無い言葉を吐く。


「だがお前らに勝ち目はない。」


「そりゃどうだかな。」


 そう言うと《剣士》は一瞬の内にオリジンの間合いに入り胴体へ刀を振るう。しかし、オリジンは体を硬質化し、斬撃を防ぐ。続けて《調律者》が強烈な蹴りを放つ。それでもオリジンはびくともしない。


「その程度で勝てると思っていたのか?」


「端から勝つ気なんてねぇよ。オメェをここで足留めしときゃお前たちの作戦は失敗に終わる。それもオメェの作戦じゃなく魔王の作戦がな。」


「っ!貴様、どこまで知っている!」


「顔色が変わったな。」


 オリジンの反応に黒髪に毛先だけが赤色の女性、《調律者》の迅風靡は凶悪な笑みを浮かべる。隣の無精髭を生やした男《剣士》、太刀川龍馬も楽しそうに口角を上げる。


「聞いているんだ?どこまで知っている。いや、誰からの情報だ?」


「答えると思うか?」


 龍馬は風靡と同時に飛び出しオリジンへ攻撃を仕掛け続ける。オリジンは先程までのように受け止めているだけの余裕が消え、剣山を地面から生み出し二人の動きを封じる。


「チッ。」


「そう舌打ちすんな。小皺が増えるぜ。」


「殺すぞ。」


 龍馬の言葉に風靡はギロッと龍馬を睨む。


「おぉ、怖い怖い。」


 二人はそんなふざけた会話をしている。オリジンは二人を横目にフロンティア城の方へ歩んでいく。その途中


「ワールド!」


 オリジンは目の前で一方的に痛めつけられているワールドを見た。


「何故お前がやられている?」


「おやおや、これは《プレデター》の親玉ではないか!見たまえ!私の研究結果を!相手の能力を無効化!そしてこの装置!」


 アルベルトは自身の腕に装着されているタブレットを見せ付ける。


「この様に技を選べば標的へ向けて電撃、火炎などといった特殊攻撃を放つことが出来る!やはり私は天才だったんだ…。」


 アルベルトは感動に涙を流しながらひたすらワールドへ攻撃を続ける。


「貴様!」


 オリジンは血液で形成された触手の先端を尖らせ硬質化させるとアルベルトへ放つ。触手はアルベルトを貫くがアルベルトの体は実態がなく、ただ通り抜けるだけだった。


「私はこっちだよ。オリジン。」


 オリジンの背後アルベルトが二人現れる。


「何の能力だ?」


「能力?…お前殺されたいか?これは私の発明品なんだ!お前が使うような能力とは違うんだよ!何でわからないんだ?馬鹿なのか?馬鹿なんだよな!そうじゃなきゃそんな事を言うはずもない!」


 アルベルトは人が変わったように鋭い目をオリジンへ向け怒鳴りつける。ワールドは微かな息を吐きながら、自分の主を馬鹿にされたことに怒りを覚えアルベルトへ手を伸ばす。


「邪魔だ!鬱陶しい!」


 アルベルトは最大出力の電撃でワールドの体を崩壊させる。


「オリジン!私のこれは能力ではなく発明品だ!分かったか!復唱してみろ?」


 オリジンはアルベルトの言動に


「黙れ。下等生物。」


 ただそれだけを言い放ち立ち去っていく。


「なんなんだよ!ムカつくな!下等生物だと!それはお前だろ!クソォ!」


 アルベルトが叫ぶ中、龍馬が


「おい!天才!助けてくれぇ!」


 と感情の無い大声でアルベルトを呼ぶ。


「おっと、天才である私を呼ぶ声がする。」


 アルベルトはさっきまで怒っていたことを忘れたかのようにスキップしながら龍馬達の元へ向かう。


「どうしたんだい?この天才をご所望とは。」


「この剣山壊せなくてよ。頼む。壊してくれ。」


「そんな事かい。お安い御用さ。」


 アルベルトは剣の柄だけの物を取り出し、柄に付いているスイッチを押すと高電圧のレーザーが棒状に現れる。


「なんかいいもん持ってんな。」


「そうだろう?これは高電圧レーザーソード。どんなものでも溶かし切る。」


 アルベルトは剣山を数本ずつまとめて何度かに分けて切り倒していく。


「おぉ…助かったわ。ありがとな。」


「助かった。」


 龍馬と風靡は感謝を伝えるとオリジンの後を追って走っていく。アルベルトは照井と合流し、倒れていたセンとマサの止血をし、応急処置をする。その後ゴリラとナグリトバシの元へ向かう。そこではナグリトバシがゴリラの止血をしていた。


「ナグリトバシさん、ゴリラさんはどんな状態です?」


「血が止まらないんだ!腹に小さな穴が空いてて!」


「見せてください。」


 照井とアルベルトがゴリラにより傷口を確認する。するとアルベルトは戦慄した。


「私が…作り出した人工種を移植した場所だ…。まさか…オリジンが取り込んだのか…。」


「あり得るな。奴はシエルと星影も取り込もうとしている。」


 照井の言葉にアルベルトは


「《破壊》の能力を奴が使ったらこの場はとんでもないことになる…。」


「クソ!アルベルト!ここは任せるぞ!俺はオリジンを追う!」


「頼む。」


 龍馬、風靡の後を追い照井は全速力で駆けていく。


───


 その頃、フロンティア城付近。オリジンが放った《血人》やヘル達が迫っていた。


「もうそこまで来たのか…。民の皆は城内の最奥の王の間へ避難していたまえ!」


 フロンティア王国国王、ルーサーは国民達を避難させる。


「兵の者達!決して城内に敵を侵入させるな!」


「御意!」


 五百人を超える衛兵達が声を上げ、城外の《血人》達へ向かって槍や剣といった武器で攻撃を仕掛ける。しかし、捌の突風と伍の爆炎により大半が滅ぶ。


「ぁ…。」


 ルーサーはその光景に恐怖を覚えた。


「うぁぁぁぁ!」


「やぁぁぁぁ!」


 衛兵達は味方がやられても次々に攻撃を仕掛ける。


「俺達の国を守るぞ!」


「ここから先は通さない!」


 衛兵達が自らを鼓舞し奮い立てる。だが《プレデター》の幹部には敵うこともなく儚く散っていく。そこへ


「っ!」


 捌と伍は何者かに斬り刻まれる。続いて三発の銃声が響き渡り漆が倒れる。バスターソードが振り下ろされると大柄な拾は切り倒される。そして参は連続で殴られ倒れる。


「君達は…《暁》の。」


 そこにはクラウス、スティカ、リリィ、トーマスがいたのだ。続いて、大柄な体躯が衛兵達の前に現れ大斧を振り被る。その威力は周りに衝撃波を生むほどの威力だった。


「間に合ったとは言えなそうだが、まあ全員死ななくてよかった。」


 そこには随分と厚着をした小柄な剣士と大柄な斧使いがいた。


「助かった…のか?」


「誰なんだ…?」


 衛兵達が混乱していると


「俺は北の騎士団団長ノーザ!そしてこいつは副団長のアッシュ!今から《プレデター》を殲滅する!」


「あなた方が北の騎士団ですね。俺達はこの国のギルドに所属する者です。」


 クラウスの言葉にノーザは笑顔で


「そうか!よろしく頼むぜ!」


 ノーザ、アッシュ、クラウス、スティカ、リリィ、トーマスは《プレデター》幹部達と対峙する。

皆さん、いかがだったでしょうか。

《世界政府》直属の《整合騎士団》に所属する男たちが現れ、ゴリラたちがピンチの状況に、ワールドとエデン、そしてオリジンの足止めをする彼ら。

彼らは一体何故オリジンたちの目的を知っているのか。そしてこの戦いの行方は…。


次回第四十四話 VS 《プレデター》〜その弐〜

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