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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第三十二話 とある街

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第三十二話を投稿させていただきました。

魔族が現れた集落の近場にあるある街へルベルたちは向かう。

その街のでは魔族はどうなっているのか。

是非お楽しみください。

 ルベル達は街の門へ辿り着く。そこには二人の門兵が立っていた。


「お前達は何者だ?」


「俺達は旅をしてる者だ。」


「そうか。では持ち物検査を行う。」


 ルベル達は持ち物検査を終え、街へ踏み出す。この街もフロンティアの様に皆が楽しそうに暮らしている街でとても平和に見える。


「お前ら、この街に来て何か思ったことはあるか?」


 ルベルが問うと


「いい街だな!」


 トーマスが答える。


「何か気掛かりなことがあるの?」


 リリィはルベルに聞くと


「ああ、この街魔族の気配がする。さっきの集落の近くってのもある。警戒を怠るなよ。」


「了解。」


「とりあえず飯屋探そうぜ!」


 トーマスは子供の様にそうルベル達を促す。


「そうだな。」


 ルベル達は街の中心地辺りにあるうどん屋に立ち寄った。


「ナンメイダイ?」


 棒読みの店員がルベル達に問い掛ける。


「十人だ。」


「デハアチラノセキニドウゾ。」


 ルベル達は席に着き、お冷やを飲んでいた。そこへ店主が


「お客さん!何にします?」


「オススメで頼む。お前らもそれでいいか?」


 ルベルに皆は頷く。店主は注文を聞くと厨房へ戻る。


「はいよ!」


「やっぱりこの中心街まで歩いてきたが至るところに魔族の気配を感じる。」


「マジか。下手すりゃ、ここの人達は全員魔族ってことも有り得るか?」


 ルベルの言葉に神木はそう聞く。


「いやそれはない。人の気配もある。多分ここの人間は魔族の存在に気付いてないのかもしれない。」


「それなら被害が出る前にどうにかしないとだな。」


「ああ。」


「へい!お待ちどう!特製天ぷらうどんだよ!」


 店主は十人前の天ぷらうどんを運んでくる。


「ごゆっくり!」


「ルベル、さっきの店主は?」


「人間だ。ただ、俺達の人数を聞いてきた店員は間違いなく魔族だ。」


「やっぱり気付いてないのか。」


「だろうな。」


 ルベル達はうどんを食べ終え、会計を終え店を後にする。


「とりあえず、遠征クエストは一旦中断して、この街の調査をするぞ。俺は宿を取っておく。お前達は二人一組で街の調査を頼むぞ。キツネ、お前は俺と来い。」


「はい。」


「日没前にここに集合だ。何かあっても仲間に連絡してから動け。魔族相手になると何が起こるかわからない。」


「了解。」


 皆はヤミと茜、トーマスとリリィ、クラウスと神木、スティカとアリス、ルベルとキツネに別れそれぞれ行動を開始する。


───


「ねぇ、あんた。あの十人組を調べなさい。特にあの吸血鬼。鋭いわね。」


「かしこまりました。グリーテン様。」


───


「なぁ、リリィ。本当にこの人達が魔族なのか?」


「どうだか。でもルベルが言ってたんだ。当たってるでしょ。あの集落でも魔族を見破ったのはルベルなんだし。」


「そうか。」


 トーマスとリリィが歩いていると


「そこの方々。見ない顔だな?旅の人かい?それなら土産にどうだい?」


「これは?」


 店員にリリィは聞くと


「これはこの街に伝わる御守りさ。昔から魔族達を寄せ付けないとされてるんだ。」


「見ていこうぜ。」


「そうね。」


 トーマスとリリィは店に立ち寄る。一方クラウスと神木は


「どこを探る?」


「そうだな。さっきのうどん屋の店主に訪ねるか。」


 クラウスと神木はそう言いお昼を食べたうどん屋へ向かう。店の中に入ると先ほどの店主がおり、二人を見ると笑顔で


「おや!さっきのお客さんじゃないかい!忘れ物かい?」


「店主に聞きたいことがあって。外で話せませんか?」


 と神木が問う。


「ん?構わないが。」


 店主は疑問を抱いた顔をするがそれでも二人のことを疑うことなく外に出てくれた。


「話って何だい?」


「この街について知りたくて。俺達は旅人でな。」


 神木が言うと店主は


「おぉ!そうだったのかい?何を知りたいんだい?」


「この街に魔族はいるか?」


「魔族だって?そんなもんいないさ。この街はアーサー様達が救ってくれた以来平和な街なんだから。」


「そうか。」


「何だって魔族がいるかなんて聞いたんだい?」


「あー、うちの隊の奴が極度の心配性兼被害妄想が酷くてな。この街に魔族がいるかも。怖い!なんてずっとうるさくてな。店主は人が良いからそいつに店主が魔族はいないって言ってたって伝えれば落ち着いてくれるだろうと思ってな。」


 神木がそう答えると


「ハハハ!そんなことか!あの白髪の兄ちゃんだろ?店に来てからずっと回りをキョロキョロしてたからな!」


 店主は大笑いしながら


「ああ、そうだ。」


「まあ兄ちゃん達にもまた来てくれって伝えといてくれ!」


「ああ、わかった。ありがとな。」


 神木達はうどん屋を後にし調査の続きを始めようとした時。


「おい、神木。何か掴めたか?」


 ルベルとキツネが二人の元へ近づく。


「おぉ、ルベル。いや、魔族はいないってあの店主が言ってたぞ。宿は取れたのか?」


「ああ。この後も頼むぞ。」


「了解だ。」


 神木達は次へ行こうとしたその時二人の意識はそこで途切れる。その頃、ルベルとキツネは王城へ向かっていた。王城の門前まで来ると門兵二人がルベルたちに鋭い殺意を示しているのを感じ取った。


「お前達!何者だ!」


「東の国フロンティアのギルドメンバー《暁》のルベルだ。」


「キツネです。」


「王城へ何のようだ?」


「王への謁見だ。」


 すると城内から一人の兵士が出てきて衛兵に何か小言で伝えると


「ルベルとキツネと言ったな?王への謁見を許可する。」


「そうか。」


 二人は衛兵三人と共に王の間へ向かった。王の間では玉座に王と思われる男が座っておりルベルとキツネへ鋭い視線を向ける。


「私に謁見したいと言ったのはお前らか?」


「ああ、そうだ。お前は王か?」


「貴様!王へ何たる態度!」


「待て。良い。お前らは外せ。」


「…御意。」


 衛兵達は王の間から立ち去る。


「で?何の用だね?」


「俺達は今日この街に来た。そこで感じたことだ。魔族が人に化けて暮らしてるな?さっきの衛兵もだ。」


「何を言う?そんなこと有り得るわけなかろう。」


「ならさっきの衛兵を一人呼べ。」


「良かろう。おい!一人入ってこい!」


 すると一人の衛兵が入ってくる。


「呼んだぞ。」


「おい、ちょっとこっち来い。」


 ルベルは衛兵を自分の近くに来させると、血液の刃で衛兵の腕を傷付ける。すると


「グォォォ!」


 人の皮を被った衛兵は魔族へと変貌した。


「これが証拠だ。」


「何と?!まさか魔族が紛れ込んでたとは!」


 ルベルは一瞬で王の側まで近寄り


「お前も魔族だろ?ここまで近づいて良く分かった。随分とお前は化けるのが上手いな。」


 ルベルは殺意に満ちた瞳を王に向ける。だが王は恐怖の念すら抱かずに笑い始める。王の声は次第に女の声に代わり、見た目も女性になる。


「本当に勘がいいな?吸血鬼。」


「キツネ!全員呼んで来い!」


「はい!」


 ルベルの指示にキツネは狐の姿に変身すると素早く皆を呼びに行こうとするが


「無駄さ!仲間達はここだ。」


 女魔族が指差す先、《暁》の皆は眠った状態で檻に閉じ込められている。


「クソ。勘づかれてか。」


「ああ、お前達が街に来た時点でな。モードレッドよ。」


「あ?」


 ルベルは女性のその言葉に違和感を覚え、キツネはピクリと反応し


「何故、その名を?」


「フフフ、私はアヴァロンの九姉妹が一人、グレーテン。」


 その名を聞いた直後キツネは体が硬直し、恐怖に満ちた瞳でグレーテンを見つめる。


「まさか、あなたはアーサー様達に破れたはずでは!」


「ええ、そうよ。でも魔王様に蘇らせてもらった。」


「魔王か。オリジンという名は知ってるか?」


 ルベルの問いにグレーテン笑みを浮かべ


「ええ、もちろん。」


「キツネ、フロンティアまで行けるか?」


 小声でキツネにルベルが問う。


「行けます。」


「最短で頼む。マーガレットに伝えてくれ。魔王軍に出会したと。」


「わかりました。妖術 転移。」


 キツネは瞬間移動を使いフロンティアへ向かった。


「あら、一人で挑む気?」


「今だけな。」


 グレーテンは三人に分身し、それぞれ騎士の姿に変貌する。


「さあ、私を倒せるかしら!吸血鬼!」

皆さん、いかがだったでしょうか。

街へ辿り着いたルベルたちは魔族の気配が多くあるため街の調査を行う。

その中でルベルとキツネは王城へ向かい王や兵士たちが魔族であることを暴く。

しかし王はアーサー王一行に滅ぼされたはずのアヴァロン九姉妹の一人だった。この出会いが彼ら《終末の七勇者》を千年間続く争いの渦へと巻き込んでいく。


次回第三十三話 アヴァロンの魔女

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