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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第二十八話 初クエスト

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第二十八話を投稿させていただきました。

星影とシエルを連れ戻すため、オリジンを見つける手掛かりとしてギルドに所属した《暁》は初クエストに挑むことになる。

そこではどんな出会いが待っているのか。

是非お楽しみください。

「どのクエストをなさいますか?」


 マーガレットはクエストが幾つも書いてある表を見せる。


「じゃあこの九級の蜂の駆除ってやつで。」


「かしこまりました。ではこちらが現地までの地図となっております。クエストを完了されましたらこちらへいらしてください。」


「わかった。」


 ゴリラはカウンターから離れると


「それじゃ、行くか。レベルも階級も上げまくって《プレデター》をぶちのめすぞ。」


「ああ。」


「もちろんよ。」


 クラウスもリリィもやる気に満ちていた。ゴリラ達はフロンティアの西門を出て三十分程歩いたところにある巨大な森に来ていた。


「ここが迷いの森か。定番の名前だな。」


 神木がそんなことを言っていると、森の中から悲鳴が聞こえてきた。


「っ!何だ!」


 トーマスはすぐに回りを警戒する。


「何かヤバそうだな。気ぃ抜くなよ。行くぞ。」


 ゴリラは先人きって迷いの森へと足を踏み入れる。森の中は太陽の日がほとんど差し込まない薄暗いものだった。


「何か気味が悪いね。」


「大丈夫だよ!何かあったら私が茜ちゃんを守って上げるから!」


「ありがと。」


 茜はヤミのすぐ後ろを着いていく。しばらく歩いているとザワザワと木が蠢き始める。


「お前ら、何か来るぞ。」


 ゴリラが皆に注意を促す。すると木が襲い掛かってくる。


「何だ!こいつ!」


 トーマスが声を上げるとルベルが


「こいつはトレントだ。木の枝や根で相手から養分を奪い取ってくる。死ぬまで吸われるから気を付けろよ。」


「トレントか。RPGお決まりのモブだな。」


 神木はそう言いながら枝や根の攻撃を刀で切り落とす。


「符術!雷!」


 アリスはトレント達を雷で黒焦げにして倒す。ルベルは蹴り倒し、ゴリラとセン、マサは殴り飛ばす。


「出ておいで!ブラックナイト!」


 ヤミは黒い甲冑の騎士を召喚するとトレント達を斬り倒していく。


「ふぅ、終わったか。」


「さぁ、行くぞ。」


 センがそう言葉をこぼすとマサが先を進むように促す。


「ヤミ、その前にカラスで森の中を見てきてくれないか。さっきの悲鳴の主もどこにいるかわからないしな。」


「了ー解!おいで、カラスちゃん!」


 ゴリラの指示でヤミは無数のカラスを召喚し、四方八方へと飛ばす。


「今思うとヤミっていろんな生物召喚出来るけど、他にはどんなものを召喚出来るんだ?」


「ふふん!秘密!召喚したときのお楽しみだよ!」


「そうか。」


 クラウスは興味本意で聞いたもの、答えが返ってこなかったことに少し残念そうな表情をしていた。


「ゴリラ!見付けたよ!モンスターに襲われてる人がいる!」


「どこだ?」


「あっちの方!」


「ルベル、先に行ってくれ。」


「了解だ。」


 ルベルは黒い翼を生やすと、凄い速さで飛び立つ。


「俺達も急ぐぞ。」


 ゴリラ達もルベルのあとを追って掛けていく。ヤミがモンスターに襲われてる人を見付け、ルベルは先へ向かい、ゴリラ達も駆け足で向かう。一方、モンスターにおそわれた人の所へルベルがたどり着いた。


「人間ではないのか。怪我は?」


「あ、ありません。」


「それでは下がっていろ。」


 ルベル達の目の前にはウッドアリゲーターが八体程の群れで佇んでいた。ルベルは群れに突っ込んで行き、蹴りを喰らわす。


「がぁぁぁ!」


 ウッドアリゲーターがまとまって飛びかかって来る。ルベルは翼を生やし空へ飛び立ち、上空から


「我が血の元に朽ちろ。ブラッディーレイン。」


 ルベルは自らの血液を操り矢のように降らす。ウッドアリゲーターは血液の矢に貫かれ倒れる。


「ルベル!大丈夫か?」


 ゴリラがルベルの元へ駆け寄る。


「ああ。終わったところだ。」


「あなた、怪我してない?」


 アリスがウッドアリゲーターに襲われていた少女の元へ行き声を掛ける。


「ええ。大丈夫です。あ、あの助けてくれてありがとうございました。」


「気にするな。」


 ルベルはそれだけ言うと少女から離れる。


「待ってください!あの、あなたは、モードレッド様ですか?」


「人違いだろ?俺はルベル・スカーレットだ。」


「私はアリス。あなたは?」


「私はキツネと言います。」


「俺はゴリラだ。」


「トーマスだ。よろしくな。」


「リリィよ。」


「スティカと申します。」


「俺はクラウス。」


「私は茜。」


「センだ。」


「マサだ。」


「私はヤミだよ!ヤミちゃんって呼んでね!」


「俺はナグリトバシだ!よろしくな!」


「はい、よろしくお願いします。」


「キツネちゃんはどうしてこの森に来たの?」


 アリスが聞くと


「私は七勇者と呼ばれる伝説の勇者様達を探しているのです。そんな時、この森の近くをその勇者様達を連れた集団がいたので着いて行ったら途中で見失ってしまって。」


「その七勇者?ってのは何なんだ?」


 トーマスが質問すると


「七勇者とは私達の国に昔から伝わる伝承の勇者です。千年以上昔この世界を支配していた魔王を打ち倒した七人が七勇者と呼ばれています。」


「なるほど。で、ルベルはそいつに似てたのか?」


 ゴリラがそう言うと


「はい。あの黄金の瞳は間違いありません。」


「で、この森の近くにいた勇者はどんな奴だったんだ?」


 クラウスがキツネに問うと


「一人は男性で、黒髪に黒い瞳。衣服は黒いスーツでした。そしてもう一人は女性で、青空のような淡い青髪にピンクの瞳で、彼女も同じスーツを着てました。」


「っ!そりゃ本当か!」


 ゴリラが声を上げ聞くと、キツネは驚いたように


「っ!はい。間違いないかと。」


 この場にいたキツネ以外全員がその話に呆気にとられていた。


「キツネ、その二人といた奴はどんな奴だった?」


 ルベルが足早にキツネに近づき質問すると


「えっと、三人いて、一人は金髪で長い髪をした男性で、もう一人は黒髪にスーツを着た男性でした。最後の一人も男性で、銀髪で剣を腰に下げてました。」


「こいつは間違いねぇな。」


「ああ。《プレデター》だ。」


「《プレデター》…?でも彼らは滅んだはずでは…?」


 キツネがそう聞くとルベルは


「あいつらは生きてる。異世界へ逃れていただけだ。お前が言う勇者二人は俺達の仲間で、連れていた三人は俺達の因縁の相手だ。」


「そうだったのですね。」


「なあ、キツネ。俺達とお前の目的は同じだ。手を組まないか?」


 そう言ってゴリラはキツネに手を差し伸べる。


「いいんですか?」


「ああ。」


「はい、組みましょう。」


 キツネは嬉しそうにゴリラの手を握る。


「俺達は訳あって東のフロンティアと言う国のギルドメンバーに入ってる。《暁》ってグループだ。お前も今日から《暁》のメンバーだ。」


「ありがとうございます。」


 ゴリラ達は仲間を一人加え、クエストのクリアを目指す。

皆さん、いかがだったでしょうか。

迷いの森で出会った少女キツネは、星影とシエルを連れ去る《プレデター》を見掛けたと言っていた。

そして星影、シエル、ルベルを七勇者だと言ったキツネの話では七勇者は千年前の存在。何故三人がそう呼ばれたのか。


次回第二十九話 伝説

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