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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
一章 天地大戦
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第二十四話 激戦〜その弐〜

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第二十四話を投稿させていただききました。

最高幹部たちとの戦闘が白熱する中、ゴリラと神木はキューブ、エターナルに勝利した。

残る最高幹部はエデン、ヘル、ワールドの三人となる。

そしてオリジンは何故星影が迫りくることだけは部下に防がせなかったのか。

是非お楽しみください。

「オリジン!」


「来たか。影塚、星影。私の最後の血縁よ。」


「そう言うことか。」


 オリジンの発言に何か気付いたようにルベルが言う。


「星影の血を吸ったときに人の物ではない血であった。その理由がようやくわかった。お前の血か?」


「その通り。影塚星影、そしてシエルは私の血筋なのだよ。私がこの地球上、いや宇宙、全世界で完全体に成るために必要な人と異種生物のハイブリッド。それを取り込んだとき私は全世界で最強になる。何も恐れることなく、自分の世界を創り出すことが出来る。お前達の言う神と言う存在に成れるのだ。そのために私は影塚星影とシエルの一族に自らの血を交ぜたのさ。影塚暁彦の代から成長を続け今、実ったのだ。」


「俺が、オリジンの、血筋?そんな。」


「暁彦が《石》を飲まずとも能力があったのはそう言うことか。」


「さあ、影塚星影。私の所へ来い。」


「アリス、星影を頼むぞ。」


「はい!」


「オリジン、お前の相手は俺だ。」


「吸血鬼ごときが、私に勝てるとでも?」


───


「ハハハ、そんなペースじゃあ僕には辿り着けないよ?それどころかゾンビ達に殺されるだけだよ。」


 ゾンビ達を倒し続けるが、それを上回る数のゾンビが地面から出てくる。


「クラウス、茜ちゃん、私から離れて。ここを一気に吹き飛ばす。すごい体力を使うことになるからその後の事は任せても大丈夫?」


「ああ。」


「うん。」


「出ておいで!ケルベロスちゃん!ドラゴンちゃん!」


 ヤミちゃんはそう叫ぶと頭が三つあるケルベロスと黒色の巨大なドラゴンが現れる。だが強大な魔物を召喚した反動によりヤミちゃんは倒れる。


「ガァァァァ!」


 ドラゴンは叫ぶと炎を吹きゾンビ達を一掃する。


「へぇ、これはすごい。でもゾンビはまだまだいるよ。」


 するとまたまたゾンビが湧き出てくる。だが油断したヘルの背後へケルベロスが迫っていた。そしてヘルの左腕に噛みついた。


「くっ!」


 ヘルは右手で腰のサーベルを引き抜くとケルベロスの脳天を貫く。


「やられちゃったね。」


「ふっ!」


 続いてクラウスが二本の短剣でヘルに攻撃を仕掛ける。


「おっと。」


 ヘルはすぐさまサーベルで対応する。ヘルの背後、茜が銃を乱射する。ヘルは宙へ飛び銃弾をかわし、茜の元へゾンビを送る。そこへ死神が駆けつけ、ゾンビ達を大鎌で薙ぎ払う。


「ありがと。死神。」


 クラウスとヘルは一進一退の攻防を繰り返す。だが左腕に致命傷を負ったヘルにはいずれ限界が訪れる。二本の短剣を一本のサーベルで捌き続けなくてはならないからだ。ゾンビ達に気を配る余裕もなく。その頃、ドラゴン達はゾンビ達を一掃し、ヘルはただ一人となっていた。


「なかなかまずい状況になってきちゃったな。」


「だからと言って手は抜かない。例え多数でお前を倒すことになっても。」


「ハハハ、君達は精一杯だね。一人の為に。でもね、僕を倒したって君達はオリジン様には勝てないさ。あのお方はもうじき神になるのだから。」


「だから何だと言うんだ!神になろうが俺達は仲間を救いだす!それだけだ!」


 クラウスはそう言うとヘルのサーベルを払い退け、首と胸に短剣を突き刺す。


「げふっ!」


 ヘルは短剣を抜かれると力尽き倒れた。


「あぁ、死ん、じゃう…。オリ、ジン、様ぁ。」


 力無しの声を漏らし、ヘルは息絶えた。


「終わったな。全員、これから他の所に援助へ行くぞ。」


「了解!」


「ガァァァァ!」


 茜やドラゴン達は声を上げた。


───


「まさか未来予知が出来るなんてな。」


 ウメは呆れた様にエデンを見る。


「まあ未来と言ってもほんの少し先の未来ですから。」


 エデンはそう言うが、言葉とは裏腹にそれこそが一番の強みであると言わんばかりの自信に溢れていた。


「さあ、私を叩きのめすといいでしょう。掛かってきなさい。」


 挑発のようなその言葉にヤス達は総員でエデンを囲むように攻撃を仕掛ける。だが、エデンが剣を振ると当たってもいないのにヤス達は斬られる。


「クソ!その能力は何だ?」


 パンが睨んで聞くと


「これは空間を操る能力ですよ。私が虚空を斬ったとしても、私はその空間を無視して攻撃するとこが出来るのです。だがらいくらあなた達が避けたと思っても私はそこに攻撃を入れる。そして未来予知によりあなた達の行動は分かりきっていますから、攻撃を当てるのは簡単なことなのですよ。」


「っ!コイツは骨が折れる相手だぜ。だが必ず活路を見つけ出し叩きのめすぞ!」


「おぉ!!」


 ヤスはビスを持つとハンマーでそれを打ち銃弾の様に飛ばす。


「面白いことをしますね。でもそれも見えていることです。」


 パンは麺棒を握り振り回して攻撃する。そこにゴリゴリがパンチのラッシュを繰り出す。ヤスもビスを撃つ。だがそれは全てかわされてしまう。


「何度やっても無駄ですよ。」


「うるせぇ!やってみなきゃ分からねぇだろ!」


 パンが吠えるように怒鳴る。


「そう言うのを悪足掻きと言うのですよ。」


 エデンは剣を虚空に突き、ウメの腹部を貫く。すぐさまパンが駆け寄るが、エデンは飛び上がり地面目掛け何度も剣で突く。パン達全員は剣に貫かれ血を流して膝を着く。


「その程度で私を叩きのめすと?自分達の実力をあまり過信しない方が良いですよ。」


 エデンは地に着地すると、パン達を何度も斬る。一方的に斬られ続けるパン達は何もできずにただ倒れた。そしてその場に手榴弾をいくつも落とし、最後に手に持っている手榴弾のピンを抜くと山になっている手榴弾の上に落とし、エデンはその場から空間を無視して離れたところへ移動する。直後一つの手榴弾が爆発し、回りの手榴弾も共鳴し爆発し始める。


───


「何だ?あの爆発は?」


 ヘルを倒し終わった直後に起きた巨大な爆発音。音の鳴る方へ目を向けると、そこはヤス達がエデンと戦っていた場所だった。


「ヤバい、お前ら!ヤス達と合流するぞ。」


 クラウス、茜、ヤミを抱えた鬼、ドラゴン、死神は急いでヤス達の方へ向かう。しばらくして辿り着いたそこには四人の人影が横になっていた。クラウスはすぐさま近づき


「おい!ヤス!何があった!返事をしろ!」


 体中切傷だらけのヤスは息をせずに虚ろな瞳で鉄で出来た天井を眺めていた。いや、その瞳はそれよりももっと上の青い空を見ていたのかもしれない。だがそれはヤスにしか分からない。ヤスはその答えを答えることはなかった。ヤスだけじゃない。ここにいるゴリラ族の戦士達は皆そういう状況であった。


「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!エデンッ!」


 クラウスはヤス達が見ている空を仰ぎながら声の限り叫んだ。その声は地下のこのフロア全体に響き渡るほどであった。少しして、オリジンとワールド対峙する星影、ルベル、アリス、セン、マサ以外の全員がクラウスの元へ集まっていた。


「嘘、だろ?」


 神木の肩に腕を掛けていたトーマスは唖然としていた。茜とスティカは嗚咽を漏らし泣いていた。その他のみんなはその衝撃的な事実を受け入れられずにいた。目の前に事実があったとしても受け入れられないほどの衝撃だったからだ。


「許さねぇ。よくもやってくれたな。エデン。」


 ゴリラはそう独り言程度の声で言うと刀を抜刀し一人歩き出す。


「ゴリラ、悔しいのは分かる。でも落ち着け。」


 ナグリトバシはゴリラの肩に手を置きそう言うが、その手を振り払い


「落ち着いてられるか!家族が殺されたんだぞ!」


「ああ。分かってる。でも今感情的になって一人で行っても勝ち目がないだろ!お前の家族が四人掛かりで挑んでも勝てなかった相手なんだぞ!」


 ゴリラは足を止めると


「悪い。」


 と一言言い皆から顔を背ける。ナグリトバシはゴリラの頬を伝う涙を見たが何事も無かったように話を続ける。


「今はエデンに警戒しながら星影達の所へ向かうべきだ。エデンも星影達の所へ向かったかもしれない。そうであれば尚更だ。」


「…そうだよな。」


 そしてゴリラ達はヤス達がいる現場を後にし星影達の所へ向かっていった。

皆さん、いかがだったでしょうか。

クラウスたちはヘルを撃破し、残る最高幹部はエデンとワールドのみとなったところ、エデンにゴリラ族の戦士たちが敗れることになった。皆が悲しむ中、時は刻一刻と最悪の事態へ向けて進み続けていく。


次回第二十五話 激戦〜その三〜

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