第二十一話 対面
皆さんこんにちは。
本日は第二十一話を投稿させていただきました。
零を倒した《暁》一行は次なる場所を目指して進んでいく。
そこで出会うのはもうこの世にはいないあの男…。
是非お楽しみください。
「あれ?ここは?」
「おお、星影。目ぇ覚めたか。」
「ヤス、か。俺、また意識失くしてたのか。」
「体は大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ。」
ヤスは星影を背から下ろす。
「ありがとな。」
「気にするな。」
「星影、大丈夫?」
アリスは星影の所へ駆け寄ってくると、手を握って星影を見てくる。
「ああ、大丈夫だよ。心配掛けたな。」
しばらく歩くとエレベーターが現れる。
「一回で全員乗れなそうだな。星影、目覚めたばっかで悪いが、何人かをお前の影の中に入らせてくれ。」
「分かった。」
「俺、ルベル、ヤミは影には入らずに行くぞ。」
とゴリラがルベルとヤミに声を掛ける。二人は
「了解だ。」
「はーい。」
と答える。星影はゴリラ、ルベル、ヤミ以外の全員を影の中に潜り込ませ、影の中へ入らなかった星影達四人はエレベーターに乗って最下層へ移動した。
「待っていたぞ。俺のかわいい星影よ。」
エレベーターの扉が開いた直後声のする方へ視線を送ると、そこには
「お前、は。」
ゴリラが驚いたように声を漏らす。
「じい、ちゃん?じいちゃんなのか?」
「ああ、そうだ。元気だったか?」
「じいちゃん!」
「星影!そいつに近寄るな!オリジンは全ての能力を使うことが出来る!玖と同じ変身かもしれねぇ!そもそも暁彦がこんな所にいるはずねぇ!」
ゴリラは冷静にそう判断する。星影は一歩後退り、影の中からみんなを外に出す。
「これは一体?」
「暁彦、さん?」
クラウスとリリィは暁彦を見つめる。
「お前ら、騙されるなよ。あいつこそが《プレデター》の親玉、オリジンだ。」
「何を言っているんだ?ゴリラ。久し振りに会ったのに相棒を敵扱いだなんて悲しいだろ。」
「お前ら、気を付けろよ。最高幹部が潜んでるかもしれない。戦闘態勢を崩すな。」
「もちろんだ。」
ルベルは腰を少し落とし、いつでも動けるように攻撃態勢に入る。他のみんなも武器を構える。
「おいおい、ルベルまでどうしたんだよ?本当に俺だよ。《暁》のみんなも武器を下ろせよ。俺はお前達と戦いたくない。」
「暁彦、彼らは話を聞く気が無いようだ。力ずくでも聞かせたらどうだ?」
と、奥の方から声が聞こえる。そちらに全員が視線を送る。そこには
「テメェは、オリジン!」
「となるとこの暁彦さんは誰だ?」
ゴリラの発言にトーマスが疑問を抱く。
「彼はアタシが作り出したクローンよ。」
そこへ一人の女性が現れ、暁彦を水色に輝くキューブの中に取り込む。
「誰だ!」
「アタシは《プレデター》最高幹部の一人、キューブ。」
さらに奥から四人の人影が現れ
「お前らも最高幹部か?」
クラウスが奥から現れた四人に聞くと
「その通り。僕はヘル。」
「同じく《プレデター》最高幹部エデン。」
「我は《プレデター》最高幹部エターナル。」
「《プレデター》最高幹部、ワールドだ。」
「良くここまで来れたな。流石は《整合騎士団》だ。」
オリジンは手を叩きながら《暁》へ称賛の声を浴びせる。
「リーダーは、シエルはどこだ?!」
リリィが怒鳴り口調でオリジンに問いかける。
「彼女はこの奥の部屋で眠っている。私の為にな。」
「どういうことだ?」
ゴリラが一歩前に踏み出し質問を投げ掛ける。
「何も知らないのか?どうせお前らはここで死ぬ。いいだろう。教えてやる。彼女は私の娘であり、私がこの宇宙で最強になるための道具なのだ。」
「ふざけるな!」
リリィは叫ぶと、トーマス、クラウス、スティカ、そしてリリィもそれぞれ一直線にオリジンへ突撃する。だが、全員が地に背を付けて倒れていた。
「オリジン様に近寄れると思うな。下等な人間共が。」
と、ワールドが星影達に向かって言う。まさか、あの一瞬で四人を一人で倒したのか?そうなると今までの幹部達とはまるで別格だ。
「ゴリラ、どうする?」
星影がゴリラに問うと
「お前はアリスとルベルとオリジンを討て。」
「分かった。」
星影はルベルとアリスとオリジンに向かって駆け出す。
「おい、あいつらはオリジンに近付けてもいいのか?」
ゴリラが挑発的に言うと
「構わん。それがオリジン様の意向だ。」
「どういう事だ?」
「知りたければ俺達を倒して直接オリジン様に聞くといい。出来るものならな。」
ワールドの背後、エデン、ヘル、エターナル、キューブが歩み寄ってくる。
「お前ら!ここですべて終わらせるぞ!」
ゴリラが声を上げ《暁》の指揮を上げる。全員戦闘態勢に入り、《暁》と《プレデター》による全面戦争の火蓋が切って落とされた。
キャラクター紹介
・参
鏡の中の世界を操ることが出来る能力を持ち、鏡の中は幾多の世界線と繋がっている。参が自分を複数呼び出せていたのは、鏡に映る数多の世界線の参を一気に一つの世界に鏡を通じて呼び出していた。
・弐
陰を操る能力。星影の持つ影の能力とは少し異なる。弐の陰は闇に近いもので、星影のものは具現化出来る影になっている。壱の弟である。
・壱
陽を操る能力を持つ。太陽エネルギーに近しいもので陽に触れた途端に焼き焦がされる。弐の兄である。
・零
零は《プレデター》の幹部の中でも初めて人間がオリジンの力に適応した人間であり、能力は受けたダメージを波動エネルギーに体内で変換し、体外へ放出するというもの。体内にエネルギーを溜め込んでいる際にはダメージは一切通じないが、エネルギーを放出した直後は溜め込む事が出来ずにダメージを受けてしまうのが弱点。
皆さん、いかがだったでしょうか。
ついに姿を現したオリジン。そして最高幹部の五人。始まった《暁》と《プレデター》の最終戦争。《暁》はオリジンに勝利し、シエルを救い出せるのか。
次回第二十二話 最高幹部




