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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
一章 天地大戦
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第十八話 映る者

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第十八話を投稿させていただきました。

拾から肆までの幹部に勝利した《暁》。そしてオリジンを目指し先へ進む。

是非お楽しみください。

 星影達はアメリカ合衆国議会議事堂の地下に現れたジャック、アルセーヌ、そして拾から肆までの《プレデター》幹部を倒し、シエルが捕らわれてるであろう奥地へと向かった。


「ナグリトバシ、大丈夫か?」


 ゴリラはナグリトバシの隣を歩きながら尋ねると


「この位問題ないから安心しろ。それよりもここから先は何が起きるか分からない。今まで以上に気を引き締めないとな。」


「…そうだな。」


 奥まで歩いて行くとまた下へと続く階段が現れた。星影達はそれを降りていき、降りてすぐにある扉を開き中へと入っていく。そこは大きな部屋になっており、中は鏡だらけであった。


「何て数の鏡だ。」


 クラウスが驚嘆の声を漏らす。


「全員、何があるか分からない。ちょっとの動きも見逃すなよ。」


 ゴリラの言葉に全員は今まで以上に気を引き締める。それから少し歩いていると


「へぇ、ここまで来るんだ。やるね。でもさぁ、僕には勝てないよ。」


 どこからかそんな声が聞こえてくる。


「っ!誰だ!どこにいる!」


「うるさいなぁ。もう少し静かに話してくれないかなぁ。」


「ゴリラ!あそこの鏡だ!鏡に映っている!」


 クラウスが男を見つけると声をあげる。即座にルベルが鏡へ駆け出し蹴り割る。


「鏡を割るのは縁起が悪いって知らないのかなぁ?」


「ほう。無傷か。なかなかやる奴だ。」


 すると鏡が光だし中から同じ顔をした男が何人も出てくる。


「テメェらは誰だ!」


 センが喧嘩腰で突っ掛かると男は


「僕は参。今から君たちを翻弄し殺す者だ。」


 と不適な笑みを浮かべていた。


「おい、ゴリラどう言うことだ!参がうじゃうじゃいるぞ!」


 何が起きてるか分からない状況に悠都は頭を抱える。


「僕の能力は《鏡》。映し出したものを鏡の世界から連れてくる事が出来る。逆も然りだ。」


「つまり、この中の一人が本物であると?」


 リリィは参に疑問を投げ掛ける。


「いいや。全てが本物さ。僕なんだから。そんなことも分からないの?」


 リリィはバスターソードを背中から抜くと剣先を参へ向ける。


「待て、リリィ。全てが本物であるが、一体はこの世界の奴だ。そいつを叩けば《鏡》の能力を無効化出来るはずだ。」


 ゴリラにそう言われ


「わかったわ。で、どうするの?」


「鏡を破壊する奴と参を叩く奴に別れる。」


「分かったわ。」


「星影、スティカ、トーマス、悠都、茜は鏡を破壊しろ。後は全員で参を一気に叩くぞ!」


「了解!!」


 星影達は鏡を割るべく、散り散りになり手当たり次第鏡を割る。そこへ参が何人も攻めよってくる。


「死ね。カス共。」


「お前が死ね!」


 マサが参達の顔を殴り飛ばし一撃で仕留める。


「ありがとう。マサ。」


 星影はマサに感謝を伝える。


「気にするな。どんどん割ってけ。」


 参はやられる度に鏡から自分を出し攻撃を仕掛けてくる。


「これじゃキリがねぇ。」


 不満そうにヤスが呟く。本当にその通りだ。参が次から次へと現れてくる。だが鏡の量も尋常じゃない。あっちにもこっちにも鏡だらけ。参の攻撃もあって困難だ。


「君たちじゃ僕には勝てないんだよ。他の奴らに勝てたのが奇跡みたいなものさ。」


 ゴリラ達は次々に参を倒していく。


「もっと殺さなくちゃ、僕のペースに追い付かないよ。それで本当に勝てるの?」


「ふざけやがれ!クソ野郎が!」


 挑発的な発言に乗せられたセンは参達の中へと突っ走っていく。


「バカ野郎!罠かもしれねぇぞ!」


 ゴリラが叫ぶが、その時には遅かった。センが鏡の中に吸い込まれるように入っていった。するとすぐに鏡からセンが出てきて、マサに殴り掛かる。


「コイツ!」


「まさか!鏡の中のマサか!」


 最悪の状況に陥ったことを悟った神木は声を上げた。


「だから言ったろ。君たちは勝てないって。」


「これはまずいな。」


「ゴリラ、一旦退くか?」


「ああ、立て直すぞ!」


「逃がすと思う?」


 全方位を参とセンに囲まれ、退路を断たれる。センが行方を眩ませ、ナグリトバシは重症を負っているため、突破口を見付けることが出来ずに追い詰められていた。参は今までの幹部とは格が違ったのだ。


「どうする!ゴリラ!」


 マサはゴリラに問う。


「退路を作るぞ!」


 ゴリラは先人切って参達を倒していき退路を作っていく。だがすぐにその退路は断たれてしまう。その時センが乱入してきてゴリラを殴り飛ばす。


「ぐっ!」


 飛ばされたゴリラは鏡の中へと吸い込まれていった。


「マジかよ!これ本当にヤバいんじゃね?」


 悠都が焦ったように言うとマサは


「ああ。本当に打開策はない。何か相手の裏を突く策が無い限りな。」 


 鏡の中からはゴリラが現れ、ゴリラ族を狙ってセンと共に攻撃してくる。参達は星影達に攻撃を仕掛けてくる。


「ヤミちゃん!ルベル!ヤバいぞ!」


 悠都が二人に助けを求める。だが参の不意打ちにヤミちゃんは鏡の中へ引きずられ、ルベルも何百体という数を相手に苦戦している。


「神木!どうにかならないのか!」


「無理言うな!俺だってやってる!やっててもどうにもならねぇ!」


「星影!おい!何ぼぉーってしてんだよ!星影!」


 星影は悠都に声を掛けられているのが分かっていたが返事を返さなかった。いや、返事を返せなかった。なぜなら、星影の目の前に黒い影が現れていたからだ。


「おい!星影!」


 だがその影は悠都達には見えていないようで、誰も影について触れることがない。


「オイ、星影。力ヲ貸シテヤル。仲間ヲ助ケタイダロ?」


「お前は?」


「俺ハオ前ダ。」


「みんなを助けられるのか?」


「勿論ダ。ソノ代ワリ、俺二体ヲ貸セ。影ノ体デハ実態ガナクテナ。」


「分かった。力を貸してくれ。みんなを助けたいんだ。」


「交渉成立ダ。」


 そして星影の意識はそこで途切れた。


「星影?おい!大丈夫か!」


「俺ガ全テヲ破壊スル!俺ハ自由ダ!」


「星影?どうしたんだ!ふざけてるなよ!」


「ドケ。」


 星影は悠都を突き飛ばすと、参達を刃に変化した影の鉤爪で粉々に切り刻む。


「ハハハハ!イイナ!コノ感ジ!最高ダ!」


「神木、あれは何だ?」


「分からない。でもあれは星影じゃない。」


 星影の体は、黒い影で体の半分を覆っていて、目が不気味な黒紫色に変わっていた。


「ウリャァ!ウアアア!」


 星影は腕を影で鉤爪に変化させ、壁を破壊して、切り裂く。


「そんなんじゃ、仲間まで巻き沿いを喰らうことになるよ。それが本当に勝利なのかい?」


「俺二気安ク話シ掛ケルナ。」


 星影は目の前にいる参達を切り刻む。それと同時に体から無数の影が伸び周囲の鏡と言う鏡を破壊していく。


「バカ、な。マズイ、このままでは圧しきられる。もっと鏡を!」


 余裕を見せていた参はいつの間にか追い詰められ始めていく。そして、本体である参の体は真っ二つに切り裂かれた。


「フフフ、身ノ程ヲ弁エロ。雑魚ガ。」


 星影の体からは黒い影が消えていて、鏡の中へ引きずられたみんなはミラーワールド内からこちらの世界へ戻されていた。鏡から召喚された敵も参の死と共に消えていった。そして、星影は気を失って倒れた。


「星影!」


 すぐに悠都が駆け付けるも星影に反応はない。


「神木!」


 悠都が神木へ絶望を宿した瞳で訴える。神木は星影に寄り添いそっと脈を測る。


「大丈夫だ。死んではない。」


「そっか…。よかった…。」


 悠都は少し安心したように星影を支える。

キャラクター紹介

・肆

 糸を操る能力者。ゴリラ、ナグリトバシとは以前に面識があるらしい。


皆さん、いかがだったでしょうか。

参の能力に翻弄される《暁》。その中で星影の様子が一変し、暴走を始める。しかし、そのお陰で参を打倒することに成功した。

星影はどうなってしまったのか。そして、《暁》はさらに先へと進んでいく。仲間を救い、敵を滅ぼすまで。


次回第十九話 陽と陰

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