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終末の七勇者(改)  作者: ヤミ
一章 天地大戦
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第一話 地下都市

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日より新たなアカウントにて以前まで投稿していた『終末の七勇者』を再投稿させていただきます。

何故このようなことになったのかと経緯をお話いたしますと、以前使っていたスマホの方が寿命を迎え、起動しなくなってしまい、それと同時にデータが初期化されてしまい以前のアカウントにログインできなくなってしまいました。

そのためこちらの新たなアカウントにて再投稿させていただきます。

このことは『小説家になろう』の運営様にもお伝えしてあり、原則として複数のアカウントを取得・利用は禁止されていますが、了承を得ていますのでその点に関しましてはご了承お願いいたします。

今まで読んでくれていた方々、そしてこれから初めて読んでくださる方々、今後とも私と星影達の成長を温かい目で見守ってくださると幸いです。

そして今後の投稿に関しましては、今まで書きためていた内容がデータの初期化と共に失われてしまったため以前のように週2話ペースでの投稿が難しくなるかもしれません。

その点に関しましても何卒ご了承お願いいたします。

それでは『終末の七勇者』をお楽しみください。

 一九六五年、突如世界に大きな災厄が降りかかる。それはこの地球を侵略する為に宇宙から飛来した神を名乗る謎の生命体、オリジン。オリジンは《プレデター》を組織し、二〇二五年に地上を占拠した。生き残った人類は地下に都市を作りそこで安寧の暮らしを送っていた。だが、人類の中には《プレデター》から地上を取り返すべく為に戦う者達がいた。


二〇三〇年


 《プレデター》が地球に現れ、侵攻を始めて六十年、地上を占領して五年が経つ。人類は奴等の脅威から逃れる為、地下に都市を造った。


 影塚星影かげつかほしかげ龍神高校りゅうじんこうこうに通う高校二年生。今日もいつものように高校へ行く。地下での生活にも慣れ、何不自由無く生活している。


「よっ!星影!おっはよー!」


 不意に後ろから肩を叩かれ、朝から耳障りなほど元気の良い声で名前を呼ばれる。星影は振り向き


「おはよう。」


 と挨拶を返す。彼は同じ高校に通う同級生の五十嵐悠都いがらしゆうと。マジで騒がしく、うるさいが、結構いい奴だ。一言でまとめるならバカだ。


 そして、もう一人一緒に高校へ通ってる子がいる。


「おはよ。」


 二人の後ろから優しい声が聞こえる。二人は振り返り


「おはよう。」


「おはよぉ!」


 彼女も星影たちの同級生である夕凪茜ゆうなぎあかね。龍神高校内一の美人と呼ばれていて、天然記念物として崇められている。


「なぁなぁ、《プレデター》が地上を占拠してから五年が経つじゃん?今地上ってどうなってんだろうな?」


 悠都がそう口にする。


「さぁな。俺たち人類は地上に出ることが許されないからな。…。」


 星影はそう答える。すると茜が星影の顔を覗き込み


「星影、大丈夫?」


「何がだ?」


「顔色悪いよ。」


「…ちょっとな。思い出したくないことを思い出しただけだよ。」


 悠都は


「なぁなぁ、俺達も騎士団に所属できれば地上に出られるのかな?」


「騎士団に所属できても地上には出れないだろ。奴等は騎士団の力があってもなお勢力を拡大しているらしいからな。」


 と星影は言う。


「そっか。…いつかまた地上に戻りたいな。」


「うん。」


「そうだな。」


───


「さて、授業を始めるぞ。お前ら席に着け。…そんじゃあ、教科書一三九ページ開け。今日は明治時代ついてやってくからな。」


 先生が話す中、星影の席は窓際で、外から射し込む人工の陽射しに温められ、眠りについていた。


「……天皇は………ってことだ。……憲法に………か。……?」


 先生の声が微かに聞こえる。


「おい!」


 ふと頭にずっしりした何かが当たる。


「影塚、寝てるんじゃねぇ。答えろ。」


 星影の頭に当たったのは先生の教科書だった。


「何ですか?」


「はぁ。何ですかじゃない。」


 先生はため息混じりに言う。その時だった。何かが崩れるような大きな音が地響きと共に伝わる。


「何だ!」


「お!おい!あれ見ろ!」


 とクラスの皆が外を見ながら騒ぎ始めた。その後指差す方に砂煙が上がっていて、日の光が差し込んでいる。日の光?


「まさか!」


 先生が声をあげる。先生の「まさか」と言う言葉を直ぐに星影達は理解した。日が射し込んでいる理由は天井に穴が開いていたからだ。そして、その穴からは大きな顔が覗いていた。


「きゃぁーー!」


「もう終わりだ!」


「俺達、死ぬのか?」


「死にたくない!死にたくない!」


「誰か!助けて!」


 クラス中がパニック状態に陥る。


「お前ら落ち着け!声をあげるな!」


 先生が生徒たちを落ち着かせようと試みるが、もう先生の声は機能しない。その中何人もの生徒が学校を飛び出していく。


「クソ!」


「また、彼奴らに自由を奪われるのかよ…。星影、俺達死ぬのか?」


 悠都は震える声で聞いてくる。


「大丈夫だ!俺達は死なない!あの時も逃げられた!今回は先生も付いてる!」


 星影が励まそとするが


「星影…。」


 悠都はその場に崩れ落ち、茜は涙を浮かべ、星影の袖をつまんでいる。こんなことが起きるなんて考えてもいなかった。悠都を元気付けるためにあんなことを言ったが、本当にここで死ぬんじゃないかと思ってる。だって、目の前に広がる景色は、巨人やオーク、ゴブリンといった異形な怪物たちが街を蹂躙しているからだ。そして、星影もその場に膝を落とした。


「お前たち、もしかしたらこれが最後かもしれねぇ。悔いが残らないように、最後まで生き残れ。」


 先生がそんなことを言うと教室の窓を開けて外へ飛び出した。


「っ!先生っ!」


 悠都が叫ぶも先生は真っ直ぐ異形の怪物達へ向けて駆け出していく。

キャラクター紹介

・影塚星影

 高校二年生の十七歳。両親は不明。とある男が育ての親として星影を育てていた。

・五十嵐悠都

 星影の同級生であり幼馴染。《プレデター》と戦う騎士団に憧れている。いつかは奪われた地上へ戻ることが夢の一つ。

・夕凪茜

 星影、悠都の同級生であり幼馴染。昔から可愛いと周囲から人気で、天然記念物と崇められている。

・先生(神木隆一)

 龍神高校の教師をしている。以前までは教師ではなかった…。

・オリジン

 《プレデター》のトップ。何故地球へ侵略しているのかは未だ不明。宇宙から飛来したと言われている。

・巨人やオーク、ゴブリンなどの怪物達

 《プレデター》と共に地球へ現れ侵略を開始した。


皆さんいかがだったでしょうか。

楽しんでいただけていたら幸いです。

ここから星影達の物語の歯車が動き始めます。

世界をオリジンたち《プレデター》から救い、平和な世界を取り戻すことができるのか。

次回第二話 ヒーロー

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― 新着の感想 ―
以前のヤミ先生の作品が、投稿されず心配していましたが 「終末の七勇者 改 」として また戻って来てくれた事、再投稿してくれた事に 喜びを感じでてます。 これからも、投稿楽しみにしているので 頑張ってく…
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