81話目 なんでここに!?
「初めまして。私がFoxAgain代表の小坂栄太です。」
「初めまして。夏凪夕日と申します。」
やはり小坂さんイケオジです。
「ほかの2人のメンバーが決定いたしまして、本日こちらのオフィスの方に来ていますので、ご紹介させていただきます。」
そう言ったのはマネージャーの松下さんだ。
松下さんは言ったら悪いけど敬語がとにかく似合わない。
もっとはっちゃけた感じの方が似合うような陽キャタイプの人間だろう。
夏海も思っているみたいで、今にも吹き出しそうになっている。
「ちょっと夏海!!笑わないでよ!!」
それを言われてついに我慢が爆発したのか、夏海は腹を抱えて笑い出した。
「ちょ、失礼だよ夏海!」
「いいのいいの!友達だから。」
「もう、こっちは真面目にやってるのに。」
どうやらこの2人はよく一緒にゲームをしていたらしく、今でも頻繁に遊ぶとか。
どうりで仲良さそうなわけだ。
「もう、向かいますよ!」
「この中にいるのか……。」
オフィスらしいこの無機質な扉。
その向こうにこれから一緒に頑張る仲間がそこにいると考えると緊張してしまう。
「失礼しまーす!」
「ちょ!夏海!」
どうやら夏海は大して緊張していないらしく、勢いよく扉を開けて入っていった。
ほんとにこの人はゲームの中と正反対の行動をとるんだよな……。
多分私もだろうね。
「あ、はじめまし……って!看護師さん!?」
中に入ってびっくり!
中には2人の女性がいたのだが、その片方は私にとってほんとに親の顔より見た看護師さんの姿があったのだ。
「夕日さん!お久しぶりです!!」
「え、ちょ、どういう??」
混乱しながらも私は夏海に引きずられるようにして椅子に足を運んだ。
「初めまして。メアリーこと一ノ瀬夏海です。」
「初めまして!ゲームの方では音符猫という名前で活動している青木かなたです!よろしくお願いします!」
1人目、身長が低めの元気な少女といった感じの見た目をしているのが青木さんです。
で、問題はこっちだ。
「私はアルミという名前で活動している桜井翼と申します。以前は夕日さんの看護師として仕事をしていました。」
「えっと、ユウヒこと夏凪夕日です。よろしくお願いします。」
ちょっと驚きが隠せないのだが、ひとまず落ち着いて打ち合わせをしないといけない。
でも……!
「ちょ、ちょっと!桜井さんちょっといいですか?あの、どうして?」
「ああ、以前夕日さんが入院していたとき、サンライズファンタジーもしよかったら一緒にやりませんかと仰ったじゃないですか?それで私も始めて見たのです。」
「はぁ……、そうしたらうまくなったということですね。」
「話が早くて助かります!」
「わかりました。いや、謎だらけだけどもとりあえずは大丈夫です。打ち合わせ始めましょう。」




