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79話目

「いやーまさかFoxAgainに入るとは思わなかったよ。」


加入の発表があった日の昼間、私はSakuraと狩りに来ていた。


「あはは、気が付いたらこうなってたんだよ。でもSakuraもシトシスのメンバーでCentres Gamingに入ってるんだよね。」


「そうだね。シトシスのメンバーで結構長いことやってるから、みんなで一緒にチームに入れてよかったよ。」


シトシスのメンバーとは2年ほど前に別のFPSのシューティングゲームで出会ったらしくて、よくそのころからゲームをやってるんだとか。


今はみんなCentres Gamingに所属しているからやめているけれど、もともとはSakuraも含めて社会人として普通の会社で働いていたらしい。


男性組2人は結婚もしていて子供もいるとか。


「Centresはどう?なんかオフィスとかあるらしいね。」


「そうだね。結構しっかりしたオフィスがあるんだけど、私たちはまだ一度もそこに入ったことがないんだよ。まあゲームが仕事だから家でもできるし、VRの機械は大きいからオフィスには置きにくいよね。」


「確かに相当大きいからね。」


私たちがフルダイブ型のVRゲームをするために使っている機械は相当大きいもので、一般的なシングルサイズのベッドくらいの大きさだ。


なんならそれがベッドとして機能するようなものも存在しているらしい。


フルダイブのVRで危険なことは、長時間ログインしていると動きがなくて血液の循環が滞ってしまうこと。


何らかの病気にかかってしまう可能性が高いのだ。


そのため、勝手に寝返りを打ってくれる機能の搭載が義務付けられている。


そのためには体全体をすっぽり覆う必要があるわけで、サイズが大きくなってしまうということだ。


確かにこのサイズではオフィスに置くことはできないだろう。


でも安全面は気にしないといけないし。


ていうか、私はだけど他人が使ったVRの機械使いたくないな。


「あれ?FoxAgainにはオフィスとかはないの?」


「うーん、多分あるんだろうけど、実は私このチームのことまだ全然知らなくて、詳しくはわからないんだ。」


「えぇ、自分のチームくらい学習すればいいのに。」


「大丈夫だよ。全部メアリーがやってくれるんだもん。」


「このままじゃだめになっちゃうんじゃないの?」


「あはは……」


何も言い返せなかった。



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