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64話目 万能すぎる造形スキル

「あ!あった!!」


私が考えている間、メアリーは必死に核を探していた。


その結果、見事見つけることができたそうだ。


「ほんと!?どんな感じ!?」


「なんか小さな丸い感じの……、イメージはビー玉で大丈夫。」


「メアリーそれ砕ける?」


「うーん、無理そうね。」


無理かぁ……。


ていうかこの素材なんなんだ?


赤茶色の粘土で合っているのだろうか。


「メアリー、造形を使って壊せたりしない?」


「造形?やってみる。」


そう言ってメアリーは造形を発動した。


「あ、できた!!できたんだけど!!」


「え!?うそ!?」


どうやら造形が使えたらしい。


造形が使えるのは土や石のみである。


もしかしてホムンクルスの素材はほんとに粘土なのではないかと思ったのだが、どうやらほんとだったようだ。


メアリーがその核を壊した瞬間、吸い込まれていった私の武器とメアリーの足がはじけ出るように出てきた。


出てきた武器はものすごい勢いで私をめがけて飛んできて、危うく当たるところだった。


「ちょ!最後の抵抗!?」


「あっ!ちょっと!」


なんか情けない声を出しながら隣でメアリーがバランスを取っていた。


「よいしょ!よし!で、どういうこと?」


「あー、ホムンクルスの素材が粘土みたいだから使えるかなって。」


「そう。ていうかこれどうするの?」


「そうだね……、とりあえず探索してみよう。」


私たちは今はこのホムンクルスを放っておいてこの部屋を捜索することにした。




「これ、なんだろう。」


メアリーが何かを発見したらしいので私もメアリーの方へ寄ってそれを見てみる。


「『ダンテ博士のホムンクルス日記』だ?これどこにあったの?」


「なんか本棚に入っていたわ。」


「ちょっと中見てみようか。」


そういってせーので中を開けた。


その中にはこのダンテ博士とかいう人のホムンクルスに関する研究の記録が乗っていた。


どうやら素材は粘土で合っていたらしく、その粘土に魔力を混ぜながら混ぜ、最後に特殊な核を埋め込むことによって動くようになるらしい。


先ほど戦ったのは『試作型ホムンクルス03』という個体のようで、そのほかの個体はすべて処分されていたらしい。


唯一ここに残したのはこの子にこの研究室を守ってもらうため。


いつかこの子を倒したものにこの研究資料を与えようという目論見だったようだ。


じっくりと資料を読み込んでいたメアリーの脳内に機械音が響いた。


「『ダンテ博士のホムンクルス日記』を獲得しました。」


メアリーからすると私が獲得してしまったから目の前からこの日記が消えてしまったということはわかるのだろうが、ユウヒからすると読んでいた日記が突然消えたので、今は周りを警戒していた。


「大丈夫だよ。私が獲得したみたい。さっきの日記。」


「ああ、そうなの?なんだ、びっくりした!」


「うん。で、この後なんだけど、私やりたいことがあるから先に戻っててくれる?」


「え?わかった。」


きっと何か考えがあって私に先を帰らせようとしているのだから私はおとなしく従うことにした。




1週間後、私へメッセージへ「三層でお店を構えたから来て!場所は中央の広場に面してるいい感じのところ!!」と送られてきたので、早速向かうことにした。


広場についてもきれいな建物しかない。


あのメアリーのごちゃごちゃした特徴的な店舗は見当たらないのだ。


「え?どれ?」


「こっちこっち!!」


「ええ!!普通のお店じゃない!!」


「ちょ!失礼ねあんた!!私だって普通にお店を建てれるの!」


「ふーん、あ、ほんとだ。メアリー武具店って書いてある。」


「まあいいわ。中に入って。」


そういって今までとは異なり非常に入りやすいきれいな店舗の中へ入っていく。


「いらっしゃいませ。」


中に入ると、新しく従業員を雇ったのだろう。


可愛い少女の店員さんが挨拶をしてきた。


あれ?でもこの子どこかで見たことが……、まさか!


「あれ?気づかれた?これこの前のホムンクルスね。」


「ええ!?あれ仲間にできるの!?」

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