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44話目 バトルロワイアル⑥ 1対1

「へっ、こんなガキんちょが優勝者だなんて。なんか不正でもしたんじゃないの?」


なんかこのゲームやってる人ってめちゃくちゃ煽ってこない?


なんかあった人ほとんど私のことおちょくってくるんだけど。


「そう見えるかもしれないけど、私自分のことは結構強いと思ってるんだよ?だから私も負けないよ。」


「ハッ、そうですか。そりゃ失礼しました。まあでも負ける気がしないね!!」


そういうと相手は服の中に忍ばせていた武器を取り出して一気に襲い掛かって来た。


「双剣!?」


相手の武器は双剣だったのだ。


私は双剣を使っている敵と戦ったことがない。


このゲームでは双剣はあまり人気がないのだ。


相手は双剣を逆手には握らずに、胸の前でクロスするような形で握っている。


私はあの持ち方は苦手だ。


結構力が分散しちゃうし、何より攻撃がしづらい。


私は双剣を逆手に引き抜いて迎え撃つ。


相手と私との距離が近くなったころ、相手は右手に握っていた双剣を軽く上に投げ、逆手に持ち替えた。


正直この行動にはびっくりした。


しかし一瞬で私はその意図を読み取って顔の前に双剣を2本とも持ってきてガードする。


だが、この手が失敗なこともわかっている。


やられた。


胸の前でクロスするような形から繰り出される攻撃は、基本的には切りつけによる攻撃が多い。


逆手で握っているときとは違って深くまで刃は入らないが、広い範囲を効率的に切りつけることができるのでガードがしにくいのが特徴だ。


自分もその攻撃が来ると思って構えていたのだが、実際に来た攻撃はそうではなかった。


攻撃が来る瞬間に片方の短剣を逆手に握り替えることによって刺しによる攻撃へと切り替えたのだ。


初めから刺しによる攻撃が来るとわかっていれば1本の短剣のみでも十分に対応ができるのだが、いきなり来られるとそうはいかない。


双剣相手に両方の短剣をガードに使うというのはやってはいけないことの1つである。


双剣は片方の攻撃が防がれてももう片方で攻撃ができる。


しかも今回は広く広範囲での攻撃ができる持ち方の為ガードがしにくい。


不覚にも私はこのイベントで初めての攻撃を受けてしまったのだ。




攻撃を受けた私は体制を整えるために跳躍を使って一度後ろへ後退する。


切りつけられたのは足の付け根、幸いにも攻撃が当たる直前に足を横にそらしたためそこまで大きな傷はついていない。


戦闘にそこまで影響はしないだろう。


しかし、問題なのは相手にペースを完全に握られていること。


ここから私はペースを握り返さないといけない。


私は再び跳躍最大限まで使ってものすごいスピードで相手のそばまで飛んで行く。


そばまで飛んで行くどころか相手を通り過ぎるスピードで飛び、すれ違いざまに相手の首元を切りつける。


相手はギリギリのところでこの攻撃を防ぐことに成功したが、片方の短剣は相手の手から外れてしまった。


相手は慌ててそれを拾おうとするが、そうはさせない。


私は加速も使って一気に相手との距離を再びつめ、逆手に握った双剣で素早い攻撃を繰り出す。


相手の剣は1本のみ、今は戦っている相手は双剣使いではなくただの短剣使いと同じだ。


素早いスピードで攻撃を繰り出しながら相手をじわじわと後ろへ追いやっていく。


こいつもなかなかな実力があるプレイヤーだろう。


私の攻撃をすべて1本のみで防ぎぎっている。


これは双剣の戦い方がわかっている点も大きいだろうが単純にプレイヤースキルも高いのだろう。


しかし、相手はこちらの攻撃を防ぐことで手いっぱいで、そのほかのことには目が行っていないようだ。


実は今私が行っている攻撃は相手に向かっては行っていない。


相手の短剣に向かって行っているのだ。


相手の短剣の、しかも同じ所への攻撃をひたすらに繰り返している。


私の目的は"相手の短剣を折る"ということ。


私はひたすらに同じところを切りつけていき、相手の短剣にはひびが入っている。


どうやら相手もこのことに気が付いたようで、同じところに攻撃をされないよう、短剣の向きを変えるが時すでに遅し。


私は短剣の先のほうを力強く切りつけた。


短剣は、静かにパキッという音を鳴らし、根元のほうから折れてしまった。


「勝負ありだな。」


「やっぱり優勝者は違うね。私の負けだわ。」


私は相手の首根っこに短剣を当て、一気に首を刎ねた。

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