37話目 アルマジロ
途中なんやかんやで私の精神は大きく削られたけどまあとりあえず目的地にはついた。
「ユウヒ、どうしたの?そんなにげっそりした顔をして。」
「はは、メアリーが重くて疲れただけだよ。」
「ちょっと!ほんとにサイテー!」
はぁ……。
まあでも近くにライバルがいるっていうのはマジでいいことだよ。
近くになんかめちゃくちゃ強い人がいればその人を目標に頑張っていける。
私は強くなれる環境が整っている!!
頑張らないといけない!!
2人でイベント優勝してメアリーも簡単に外に出れないようにしてやる!!!
「しゃあああああ!!!!メアリー!!!!!レベル上げ頑張るぞ!!!!!」
「???どうしたの急に。頭おかしくなった?」
え?今なんか小声でいつもかってつぶやいたよね?
え?私おかしい??
「さあ、ユウヒさっさとレベル上げしよう!」
「え?ちょっと!メアリー!!!今なんて言った!!!!」
「何でもない!さあ!早くいこう!!」
北の端っこ。
ここはマジで誰も来ない場所だと思う。
正直言ってレベル上げの効率は以前私が使っていた廃坑のほうがいい。
でもあそこは以前謎の最強プレイヤーがレベル上げに使ってたとか何とかでネット上で話題になったらしく、今は人がたくさん来ているのだ。
誰だか知らないがマジで迷惑だ。
私のいい狩場だったのに。
ということで今日はこっち。
この端っこでちんまりと狩りを楽しもうと思う。
2人ともレベルは相当高いから正直レベル上げは今の段階ではあまりいらない。
もっと周りのレベルが上がってきたら本格的なレベル上げも必要だと思うけど、とりあえず単純に2人で狩りをしたい。
だから気楽にいきましょう。
「ねえ、ここってどんなモンスターが出るの?」
「ん?ここは一応アルマジロ型のモンスターが出るよ。」
アルマジロ
それは体が骨質の甲羅で覆われている唯一の哺乳動物である。
可愛い。
攻撃を受けるとその甲羅をまん丸に丸めて身を守る。
いやー、かわいい!!!
「え”!!アルマジロ!?なに、私あんなにかわいい動物殺戮しないといけないの?」
「殺戮って、言い方よ!まあでもこの2層ってマジでわけのわからないモンスターばっかでさ、下品なラクダとか気持ちの悪い虫とか。こういうモンスターしかまともなの居ないんだよ。」
「ふん……、まあいいわ。とりあえずやりましょう。」
このアルマジロ型のモンスターは基本的には何匹かの群れになってる。
甲羅が固いので隙間にさしたり魔法で丸ごと焼いたりとかいろいろな戦い方がある。
性格が極めて温厚で臆病なのであちらからは攻撃してこない。
一応テイマー職の人からは人気のモンスターになってたりもする。
「なんかすでに罪悪感やばいんですけど……。」
あんなにかわいい動物を倒すって、自分でメアリーを連れてきてなんだけど結構つらい。
「ねえ、やっぱりやめよ……、あ、すいませんでした。」
「ん?このアルマジロ結構レベル上げの効率いいね!簡単に倒せるし!」
メアリーは別に罪悪感とかはなかったみたい。
にっこりかわいい笑顔をまき散らしながらあたりにいたアルマジロを一網打尽にしている。
多分メアリーの強さの理由はこういうところなんだろう。
こうやって容赦なくモンスターを倒しているから。
「メアリー、あんた罪悪感とかないの?」
「ん?別にないけど。だってモンスターでしょ。」
そうですか。
あー、もういいや。
なんかもう一気にどうでもよくなってきたわ。
私もさっさとアルマジロ狩りやろ。
多分アルマジロ目線だと私たち悪魔だっただろうな。
結局その日は3時間ほど狩りをして町に戻った。
誤字報告いつもありがとうございます!!
あれマジで助かります!!




