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28話目 TFT③

正直楽しかった。


あそこまでバチバチに打ち合ったのは初めてだったのでいい練習にもなった。


「あんちゃん、めちゃくちゃいい腕だった。俺はdefって名前でやってる。あんたは?」


「私はユウヒだよ。」


「ユウヒ……、そりゃ勝てないわけだ。あんた2層解放者か。まああれだ。なんかレベル上げとかの時誘ってくれたらすぐいくよ。」


「うん、ありがとう。よろしくね。」


ゲームのイベントは友好関係が広がるいい機会にもなり得る。


こうやって先ほどまで敵だった人と仲良くなってフレンド登録をするというのはすごくいいことだ。


こういうのもイベントの醍醐味だろう。




「ユウヒお疲れ~!」


ここは出場選手控室だ。


1人1部屋ずつ控室が用意されているのでそこで武器の手入れなどを行う。


今回はメアリーが遊びに来てくれた。


「おー!メアリー見てくれた?さっきの!」


「みたみた!!すごかったねあの打ち合い!!観客早すぎて見えてない人多かったよ!」


正直やっているときはめちゃくちゃ集中していたのでそこまで早くは感じなかった。


まあでも見えない人がいたってことは相当早く打ち合っていたのだろう。


「私いろんな試合見て回ってるけど多分ユウヒ決勝まではいけると思うよ。」


「決勝までってことはもう1人くらいやばい人がいるの?」


「そう。片手剣使いの人だよ。多分ユウヒなら大丈夫だとは思うんだけど一応警戒はしておいて。」


「わかった。ありがとう。」


「ちょうどこの後その人の試合があるから見てみたら?」


「そうするよ。」




あの人かな?


今ちょうど試合が始まったみたいだ。


見てみて思ったのはそいつの反射神経がすごいかなっていうこと。


速さ自体はさっき戦ったdefさんより劣っているけど避ける能力が半端ない。


避けながら攻撃するというスタイルは私と似ているだろう。


「おおっ!」


あ、思わず声が出てしまった。


足の速さはそこまでだったのだが剣のスピードが半端ない。


私でもギリギリ追えたくらいでメアリーは追えてなかったみたいだ。


戦ってた相手も何が何だかわかってない。


「今のはすごかったね。あの一瞬で7回相手を切りつけてた。1度腕を手前に引いてからそのはずみで攻撃する感じだった。あの動作が来たら下がったほうがいいかもね。」


「え!ユウヒ分かったの!?今の見ただけで!?」


「わかったよ。」


メアリーは私の言葉を聞いて思わず頭を押さえる。


「あんたなかなか壊れてるね。」





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