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189話目

「お疲れ様です。戻ってきました」


「お疲れ~!」


ある程度周囲の偵察にいけたし、1チーム倒せたからさっさと戻ることにした。


今回の場合はキル数もチームポイントに加算されるから、積極的に狩りにはいきたいところだ。


「こちらの方は大丈夫っす!」


残留組3人はそのまま神谷君の感覚共有を主として付近の探索を行っていたらしい。


私が南方向を探索したのに対して、残留組は北方向の探索を行っている。


「そういえば近くに別のチームがありましたけど、すぐに接敵しなさそうだったので放置してるっす」


「わかりました。じゃあしばらくはここで待機にしましょう」


「「「了解」」」


待機するというのはメリットとデメリットがそれぞれ存在するので、そこら辺を認識しながらうまくやっていく必要がある。


まずメリットとしては、体力や物資を保存しておけるということだ。


長期戦になる可能性が高い場合、序盤は無理には戦わず、基本的にはとどまっている方が後々いい・・・・・・気がする。


今回待機という判断をとるに当たって、私たちは周囲の状況と現状の位置を元に考えた。


周囲にはすぐに接敵しそうなチームはない。


距離も離れているためにおそらく見つかることも今はないだろう。


まあ背丈の低い草が茂っているので、できるだけ体を低くしておかないとすぐに見つかってしまうかもしれない。


この見つかってしまうということがデメリットにも関係してくる。


一方的にこちらを見られた場合、奇襲を掛けられるなどして不利だ。


そうなってくると、少し待機、少し移動してまた待機といった風に緩急をつけていった方がいいかもしれない。


・・・・・・一応この様子は私のチャンネルで配信されているわけだし、見栄えも気にしてね?


「そういえばユウヒちゃんの方は何かあった?」


いろいろ考えを巡らせていると、ねるが話しかけてきた。


そういえばこちらの成果について話していなかった。


「えっと、1チーム倒してきました」


「「「は!?」」」


「えっと、行った先に1チームありましたので倒してきました。これでこのチームの着るポイントは4ですね」


「・・・・・・ちょっと、あのね? 探索じゃなかったっけ?」


「倒せそうだったので」


「いやいや、倒せそうだったで1チーム壊滅させられたら・・・・・・」


いまこのチームのユウヒを除く3人の思考はおそらく一致しているはずだ。


(これ、俺(私)いらないんじゃね??)


「確かに少し戦いは早かったかもしれませんね。音を出しちゃったので居場所がばれちゃったかもしれないです」


「まあ、そこら辺は気にしなくても大丈夫じゃないか?」


先ほど探索した限りではすぐに接敵するような位置に敵は見えない。


先ほど戦ったところも本来であれば接敵するような場所ではなかったところであり、ここからも距離が離れているためにおそらくは大丈夫だろう。









「よし、そろそろ移動しましょう」


あれから数時間が経過し、響いてくる戦いの音も多くなってきた。


中にはそこそこ近くから聞こえてくる音も混じっており、位置がばれる前に移動をすることにした。


「じゃあ、神谷君の感覚共有で周囲を偵察しながらいきましょう」


そう指示を送るとすぐに鳥を呼び出しては感覚共有を使って空へと飛び立った。


「とりあえず近辺は大丈夫そうっすね。東の方向に進みましょう」


どうやら敵影が見えないのは東の方らしい。


キルポイントはもちろん稼がなければならないが、キルポイントよりも生存ポイントの方が大きい。


序盤は戦闘は控えよう。


・・・・・・できればどの口が、とは言わないでほしい。

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